令和6年度補正「SSネットワーク維持・強化支援補助事業」とは?
令和6年度補正予算で措置された「SSネットワーク維持・強化支援補助事業」は、ガソリンスタンド(SS)が地域におけるエネルギー供給拠点としての役割を維持・強化するための設備投資等を支援する補助金です。災害対応能力の向上や経営基盤の強化、環境対応などを目的としており、7つの多様な支援メニューが用意されています。本記事では、この補助金の概要と各事業メニューについて詳しく解説します。
この補助金のポイント
- ガソリンスタンド(SS)事業者の設備投資を幅広く支援
- 災害対応能力強化や経営効率化に繋がる7つの事業メニュー
- 地域のエネルギーインフラ維持に貢献する事業者が対象
補助金の基本情報
補助金名 | 令和6年度補正予算 SSネットワーク維持・強化支援補助事業 |
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実施機関 | 一般社団法人全国石油協会 |
対象者 | 全国の揮発油販売業者(ガソリンスタンド事業者)等 |
公募期間 | 公式サイトにて要確認(2024年6月時点で「申請受付終了」の記載なし) |
公式サイト | 全国石油協会 補助事業ページ |
補助対象となる7つの事業メニュー
本補助金は、事業者のニーズに合わせて以下の7つのメニューから選択して申請することが可能です。
1. 燃料貯蔵タンク等の大型化等事業
災害時の燃料供給能力向上のため、地下タンクの大型化や増設にかかる費用を補助します。地域のエネルギー供給拠点としての機能を強化することが目的です。
2. 燃料貯蔵タンクの修繕事業
老朽化した地下タンクの漏えい防止対策など、安全性を確保するための修繕費用を支援します。安定的な事業継続に不可欠なメンテナンスが対象です。
3. ベーパー回収設備整備事業
ガソリン給油時に発生する蒸発ガス(ベーパー)を回収する設備の導入を支援します。大気汚染防止など、環境負荷低減への取り組みが対象となります。
4. 緊急配送用ローリー導入等事業
災害時などに避難所や重要施設へ燃料を緊急配送するための小型ローリーの導入費用を補助します。地域のライフライン維持に貢献する取り組みです。
5. POSシステム整備事業
販売管理や顧客管理を効率化するPOSシステムの導入・更新を支援します。業務効率化や経営基盤の強化に繋がります。
6. 灯油タンク等スマートセンサー整備事業
灯油タンクの残量を遠隔で監視できるスマートセンサーの導入を支援します。配送業務の効率化や顧客サービスの向上を図ります。
7. 官公需システム整備事業
官公庁や地方自治体との災害時協定に基づく燃料供給を円滑に行うためのシステム整備を支援します。公共性の高い役割を担うための設備が対象です。
申請から受給までの流れ(一般的な例)
- 1公募要領の確認公式サイトから最新の公募要領をダウンロードし、対象事業、補助率、必要書類などの詳細を確認します。
- 2申請書類の準備・作成事業計画書や見積書など、指定された書類を準備・作成します。
- 3申請公募期間内に、指定された方法(郵送など)で申請書類を提出します。
- 4審査・採択事務局による審査が行われ、採択・不採択が決定・通知されます。
- 5事業実施・補助金受給採択後、事業を実施し、完了後に実績報告書を提出。検査を経て補助金が交付されます。
⚠️ 注意事項
公募情報や申請要件は変更される可能性があります。申請を検討される際は、必ず公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。また、予算には限りがあるため、早めの準備・申請をおすすめします。
まとめ
「SSネットワーク維持・強化支援補助事業」は、ガソリンスタンド事業者が抱える設備の老朽化、災害対応、経営効率化といった課題に対応するための強力な支援策です。自社の状況に合わせて適切なメニューを選択し、事業基盤の強化にぜひご活用ください。
お問い合わせ先
一般社団法人全国石油協会 環境・経営支援部 環境保全支援課
〒100-0014 東京都千代田区永田町2丁目17番14号 石油会館(6階)
TEL: 03-5251-0466
FAX: 03-5251-0459