燃料費の高騰や環境規制の強化、車両の老朽化など、多くの課題を抱える運送事業者様へ。令和7年度「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」は、燃費性能に優れた最新ディーゼルトラックの導入を支援する強力な補助金です。この記事では、補助金の概要から対象者、補助額、申請方法まで、専門家が徹底的に解説します。
令和7年度 低炭素型ディーゼルトラック補助金とは?
本事業は、環境省と国土交通省が連携し、特に投資余力の少ない中小トラック運送業者を対象に、燃費性能の高い最新の低炭素型ディーゼルトラックの導入を促進するものです。車両の更新を通じて、CO2排出削減と運送事業者の経営改善を同時に目指します。
補助金の基本情報
正式名称 | 令和7年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(環境配慮型先進トラック・バス導入加速事業)低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業 |
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対象事業者 | 中小トラック運送事業者、または対象事業者に車両をリースする事業者 |
補助額 | 最大80万円(車両区分・廃車の有無による) |
申請期間 | 令和7年6月9日(月)~ 令和8年1月30日(金) |
実施団体 | 環境省(主管)、一般財団法人環境優良車普及機構(LEVO)(執行団体) |
補助対象者と対象車両の詳細
対象となる事業者
以下のいずれかに該当する中小事業者(資本金3億円以下または従業員数300人以下)が対象です。
- 貨物自動車運送事業者
- 上記の事業者に車両をリースする事業者
対象となる車両の要件
補助の対象となるには、導入する車両が以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 車両総重量3.5t超の事業用車両(緑ナンバー)
- 2025年度燃費基準を達成した新車
- 令和7年4月1日から令和8年1月30日までに新車新規登録された車両
💡 ポイント:廃車で補助額アップ!
燃費の劣る旧型車両(2015年燃費基準を概ね10%以上下回る車両)を廃車(スクラップ処理)する場合、補助額が大幅に増額されます。車両の入れ替えを検討している事業者様には絶好の機会です。
気になる補助額はいくら?
補助額は、導入する車両のサイズと、旧型車両の廃車の有無によって決まります。具体的な金額は以下の通りです。
車型区分(車両総重量) | 廃車ありの場合 | 廃車なしの場合 |
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大型(12t超) | 75万円 | 50万円 |
中型(7.5t超~12t以下) | 42万円 | 28万円 |
小型(3.5t超~7.5t以下) | 15万円 | 10万円 |
🚀 追加補助のチャンス!
2025年度燃費基準の達成レベルが105%以上の、より高性能な車両を導入する場合、上記の基準額に一律5万円が上乗せされます。これにより、大型・廃車ありの場合は最大80万円の補助が可能です。
申請手続きとスケジュール
申請の流れ
申請は、車両の登録・支払いが完了した後に行う「実績報告」を兼ねた形式です。基本的な流れは以下の通りです。
- 車両の契約・発注: 補助対象となる車両を販売店で契約します。
- 車両の登録・支払い: 期間内に新車登録と支払いを完了させます。
- 申請書類の準備: 交付申請書兼完了実績報告書、車検証の写し、請求書・領収書の写しなどを用意します。
- 申請: 執行団体(LEVO)へ申請書類を提出します。
- 審査・交付決定: 書類審査後、交付決定通知兼交付額確定通知が届きます。
- 補助金の入金: 精算払請求書を提出後、指定口座に補助金が振り込まれます。
申請方法
申請は以下の方法で受け付けています。ご都合の良い方法をお選びください。
- 郵便・信書便
- jGrants(電子申請システム)
- 電子メール(要識別番号)
- 直接持参
⚠️ 注意事項:申請は先着順が基本!
申請は申込順で審査されます。予算には限りがあるため、導入が決まったら速やかに申請準備を進めることを強くお勧めします。予算残額が2割程度になると抽選方式に切り替わる可能性があるため、早めの行動が鍵となります。
まとめ:今すぐ行動を!
「令和7年度 低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」は、環境性能と燃費性能に優れた車両への更新を力強く後押しする、運送事業者にとって非常に価値のある補助金です。CO2削減による社会貢献と、燃料費削減による経営改善を両立できるこの機会をぜひご活用ください。
詳細な公募要領や申請書類は、執行団体である一般財団法人環境優良車普及機構(LEVO)の公式サイトで確認できます。まずは公式サイトをチェックし、準備を始めましょう。
お問い合わせ先
一般財団法人環境優良車普及機構 補助事業執行部 低炭素型ディーゼル車普及事業
電話:03-5341-4577
メール:hojokin@levo.or.jp