令和7年度「国際ルール形成・市場創造型標準化推進事業費補助金」は、国際的な標準化活動(デジュール規格・フォーラム標準)を通じて、新たな市場創出や社会課題解決を目指す民間事業者を支援する制度です。最大で3,000万円、補助率2/3以内の強力なサポートが受けられます。
補助金の概要
本補助金の基本情報を以下の表にまとめました。申請を検討されている方は、まずはこちらをご確認ください。
項目 | 内容 |
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補助金名 | 令和7年度 国際ルール形成・市場創造型標準化推進事業費補助金 |
実施機関 | 経済産業省(事務局:株式会社矢野経済研究所) |
公募期間 | 令和7年4月17日(木)~ 令和7年5月15日(木)17:00必着 ※公募終了 |
補助上限額 | 3,000万円(税抜) |
補助率 | 補助対象経費の2/3以内 |
対象者 | 国際的な標準化活動を通じて市場創出を目指す民間事業者等 |
目的と2つの補助対象事業
本事業は、民間事業者が行う標準化戦略活動や市場創出を促進することを目的としており、以下の2つの事業類型から選択して申請します。
1. 標準開発フィージビリティ・スタディ(FS)調査補助事業
具体的なISOやIECなどのデジュール規格(公的規格)開発に着手する前段階の事業者を対象とします。規格開発に向けた国内外の市場調査など、標準化活動に必要な調査事業の経費を補助します。
2. ルール形成を用いた社会課題解決型市場形成促進補助事業
社会課題の解決と事業の持続可能性を両立させる国際的なルール形成を目指す事業者を対象とします。特定の利害関係者間で構築されるフォーラム標準(事実上の標準)の構築活動に必要な事業の経費を補助します。
⚠️ 申請時の注意点
申請する事業は、上記のどちらか一方を選択する必要があります。1つの提案で両方の事業の審査を受けることはできませんのでご注意ください。
補助対象経費
本補助金では、標準化活動に直接関連する幅広い経費が対象となります。主な対象経費は以下の通りです。
- 人件費: 事業に直接従事する者の作業時間に対する人件費
- 旅費: 国内外の出張に係る経費(職員旅費、委員等旅費)
- 会議・謝金関連費: 会場費、外部専門家への謝金など
- 物品購入費: 消耗品費、備品費(1年以上継続使用するもの)
- 外注・委託費: 翻訳費、調査委託費など、自社で実施できない業務の外注費用
- その他諸経費: 通信運搬費、文献購入費、特許出願関連費用など
経費に関する重要ポイント
原則として、交付決定日以降に契約・発注し、補助事業実施期間内に支払いが完了した経費のみが対象です。また、経済性の観点から相見積もりの取得が推奨されています。
申請手続きとスケジュール
申請は、原則として電子申請システム「Jグランツ」を利用して行います。円滑な申請のために、事前の準備が重要です。
申請プロセス
- GビズIDプライムアカウントの取得: Jグランツの利用に必須です。取得には約2週間かかるため、未取得の場合は早めに手続きを行ってください。
- 公募要領・必要書類の確認: 公式サイトから公募要領や申請様式をダウンロードし、内容を熟読します。
- 申請書類の作成: 事業計画を具体化した提案書など、指定された様式に従って書類を作成します。
- Jグランツでの電子申請: 公募期間内にJグランツ上で必要事項を入力し、作成した書類をアップロードして申請を完了させます。
- 審査・採択: 外部有識者による審査を経て、採択事業者が決定されます。
主要スケジュール
公募期間 | 令和7年4月17日(木)~ 5月15日(木)17:00 |
交付決定 | 令和7年6月下旬以降(想定) |
事業期間 | 交付決定日 ~ 令和8年3月2日(月) |
公募要領・お問い合わせ先
本補助金の詳細、申請様式のダウンロードは公式サイトをご確認ください。ご不明な点は、下記の事務局までお問い合わせください。
お問い合わせ先
事務局: 株式会社 矢野経済研究所
E-mail: info_standard_support@yano.co.jp