福井県海外出願支援事業とは?
福井県海外出願支援事業は、福井県内の中小企業が海外で事業を展開する際に不可欠な特許、実用新案、意匠、商標などの外国出願にかかる費用の一部を補助する制度です。公益財団法人ふくい産業支援センターが実施し、企業の戦略的な知的財産活用とグローバルな事業展開を強力に後押しします。
この補助金のポイント
- 海外出願にかかる経費の1/2を補助!
- 1企業あたり最大300万円まで支援!
- 特許だけでなく、意匠・商標登録も対象!
- 賃上げやワーク・ライフ・バランス推進企業には加点措置あり!
補助金の概要
補助金名 | 令和7年度 海外出願支援事業 |
実施機関 | 公益財団法人ふくい産業支援センター |
募集期間 | 令和7年5月12日(月)~6月13日(金)17時必着 |
補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
補助上限額 | 1企業あたり総額300万円以内 ・特許出願: 150万円 ・実用新案・意匠・商標: 60万円 ・冒認対策商標: 30万円 |
対象地域 | 福井県内に事業所を有する中小企業者 |
補助対象者
本事業の対象となるのは、福井県内に事業所を有する中小企業者(個人事業者、事業協同組合等を含む)で、以下の要件をすべて満たす方です。
基本要件
- 福井県内に事業所を有する中小企業者であること。
- 「みなし大企業」ではないこと。
注意:みなし大企業について
大企業が実質的に経営を支配していると見なされる企業(発行済株式の1/2以上を単一の大企業が所有している等)は対象外となります。詳細は公募要領をご確認ください。
申請の必須条件
- 申請時に日本国特許庁へ出願済みであり、年度内に外国出願を行う予定があること。
- 先行技術調査等の結果から、外国での権利取得の可能性が否定されないこと。
- 権利成立後に当該権利を活用した事業展開を計画していること。
- 外国出願に必要な資金能力および資金計画を有していること。
補助対象となる出願と経費
対象となる出願の種類
外国特許庁に対して行う以下の出願が対象です。
- 特許
- 実用新案
- 意匠
- 商標
- 冒認対策商標(悪意の第三者による抜け駆け出願対策)
※案件種別ごとに詳細な要件があります。必ず公式サイトの募集案内をご確認ください。
補助対象経費
支援期間内(交付決定日~令和8年1月16日)に発注・支出した以下の経費が対象となります。
- 外国特許庁への出願手数料
- 現地代理人費用
- 国内代理人費用
- 翻訳費用
対象外経費の例
先行技術調査費用、日本国特許庁への出願費用、国内消費税、海外の付加価値税(VAT)などは対象外です。
申請から交付までの流れ
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1
申請書の提出
募集期間内(令和7年6月13日 17時必着)に必要書類を郵送または持参にて提出します。
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2
選考委員会
7月中旬~8月上旬頃に開催。出願内容や事業計画についてプレゼンテーションを行います。
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3
交付決定・事業開始
採択されると交付決定通知が届き、支援期間が開始します。
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4
実績報告書の提出
全ての経費支払完了後30日以内、または令和8年1月16日のいずれか早い日までに提出します。
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5
補助金額の確定・振込
提出された実績報告書を元に交付額が確定し、補助金が振り込まれます。
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6
事業終了後のフォローアップ
事業完了後5年間、状況調査(フォローアップ調査等)に協力する必要があります。
審査での加点措置について
採択の可能性を高める加点項目
以下の項目に該当する企業は、選考委員会での審査において加点措置が受けられます。積極的にアピールしましょう。
- 地域未来牽引企業に選定された企業
- 平成26年度以降、本事業に採択されていない新規利用企業
- 直近3年間の「JAPANブランド育成支援等事業」採択者
- 直近3年間の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」採択者
- 賃上げ実施企業(給与総額等を1.5%以上増加)
- ワーク・ライフ・バランス推進企業(えるぼし認定、くるみん認定など)
申請方法と問い合わせ先
申請を希望される方は、公式サイトから申請様式をダウンロードし、必要書類を添付の上、期間内に提出してください。
提出方法 | 郵送または持参(FAX不可) |
提出先 | 〒910-0102 福井県福井市川合鷲塚町61字北稲田10 公益財団法人ふくい産業支援センター オープンイノベーション推進部 プロジェクト推進室 |
電話番号 | 0776-55-1555 |
FAX番号 | 0776-55-1878 |
まとめ
福井県海外出願支援事業は、海外市場への挑戦を目指す県内中小企業にとって、知的財産戦略の初期コストを大幅に軽減できる貴重な機会です。自社の技術やブランドを海外で保護し、ビジネスを有利に進めるために、ぜひ本事業の活用をご検討ください。募集期間が短いため、早めの準備をおすすめします。