この記事で紹介している「中小企業イノベーション創出推進事業費補助金（厚生労働省）」の令和5年度の公募は終了しました。今後の公募については、公式サイトをご確認ください。
中小企業イノベーション創出推進事業費補助金とは？
中小企業イノベーション創出推進事業費補助金は、革新的な研究開発を行うスタートアップ等を支援し、その技術を社会実装へと繋げることを目的とした国の重要な制度です。特に、日本のイノベーション創出を促進する「SBIR（Small/Startup Business Innovation Research）制度」の一環として、大規模な技術実証（フェーズ3）に要する経費を補助します。
本事業は、厚生労働省が造成した基金を活用して実施され、医療や健康分野における先端技術の社会実装を強力に後押しします。
この補助金の3つの重要ポイント
- SBIR制度フェーズ3による大規模支援: 研究開発段階を超え、社会実装を見据えた大規模な技術実証事業を直接支援します。
- スタートアップは最大で全額補助: 設立15年以内のスタートアップ等は、補助対象経費の全額（10/10）が補助される可能性があります。
- 国の重点分野への貢献: 「AIホスピタル」や「健康長寿社会」など、国の政策と連動したテーマが設定され、社会課題解決に直結します。
補助金の概要
| 補助金名 |
中小企業イノベーション創出推進事業費補助金（厚生労働省） |
| 実施機関 |
厚生労働省（基金設置法人: 一般社団法人 低炭素投資促進機構） |
| 公募期間（前回） |
令和5年8月4日（金）～令和5年9月15日（金）正午 ※公募終了 |
| 補助額 |
プロジェクト公募段階で決定（大規模技術実証のため、数億円規模の可能性あり） |
| 補助率 |
スタートアップ等: 1/1以内
中小企業・みなし大企業: 1/2以内 |
| 申請方法 |
補助金申請システム「jGrants」による電子申請 |
対象となる事業者と事業テーマ
対象者の要件
公募要領に定める要件を満たす、革新的な研究開発を行う中小企業（スタートアップ等）が対象です。代表スタートアップ単独、または当該技術を活用したコンソーシアム形式での応募も可能です。
過去の公募テーマ（厚生労働省）
前回の公募では、以下の2つのテーマが設定されました。
- AIホスピタル分野：医療現場のニーズに即したAI技術の開発・実証
- 健康長寿社会分野：全世代データ統合による健康長寿社会実現のための技術開発・実証
補助対象経費と補助率
補助対象経費
大規模技術実証事業の実施に必要となる以下の経費が対象となります。
| 経費区分 |
内容 |
| 直接経費 |
仮設施設工事費、機械設備費、調査設計費、人件費、材料費、外注費、委託費、その他諸経費など |
| 間接経費 |
直接経費の5%以内 |
補助率の詳細
| 対象者 |
補助率 |
スタートアップ
（原則設立15年以内等） |
1/1以内（10/10） |
| 中小企業 |
1/2以内 |
| みなし大企業 |
1/2以内 |
申請プロセス
申請は、政府の補助金申請システム「jGrants」を通じて行われます。基本的な流れは以下の通りです。
- gBizIDプライムの取得: jGrantsを利用するために必須のアカウントです。取得には2週間程度かかる場合があるため、早めに準備が必要です。
- 公募要領の熟読: 公式サイトで公開される公募要領を thoroughly 確認し、事業内容、要件、必要書類を把握します。
- 申請書類の作成: 事業計画書や経費明細書など、指定された書類を準備します。
- jGrantsからの電子申請: 準備した書類をjGrantsシステムにアップロードし、公募期間内に申請を完了させます。
- 審査・採択: 専門家で構成される審査委員会による審査を経て、採択事業者が決定されます。
申請時の注意点
- 本記事で紹介している公募は既に終了しています。次回の公募については、公式サイトで最新情報をご確認ください。
- 申請にはgBizIDプライムアカウントが必須です。未取得の場合は早めに申請しましょう。
- 本事業は社会実装を目指す大規模なプロジェクトが対象であり、事業計画の革新性、実現可能性、社会へのインパクトなどが厳しく審査されます。
まとめ
「中小企業イノベーション創出推進事業費補助金」は、革新的な技術を持つスタートアップ等が社会実装という大きな壁を乗り越えるための、非常に強力な支援策です。補助額が大きく、補助率も高いため、対象となる事業者にとってはまたとない機会と言えるでしょう。公募は終了しましたが、今後も同様の支援が期待されます。公式サイトや関連情報を定期的にチェックし、次のチャンスに備えましょう。
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