【公募終了】令和4年度 ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業とは?
「令和4年度 ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業」は、経済産業省が主導し、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)が執行する国家的な実証プロジェクトです。この事業は、再生可能エネルギーの普及拡大と電力システムの安定化を目指し、電気自動車(EV・PHEV)の充電時間を電力需要が少ない時間帯へシフトさせることを目的としています。
この記事のポイント
- 事業の目的と概要がわかる
- モニター参加の豪華な特典(現金6万円+毎日4時間充電無料)がわかる
- 対象者や申請条件、スケジュールがわかる
- 今後の同様の事業に向けた参考情報が得られる
本記事では、この実証事業の詳細、特にモニター参加者にとっての大きなメリットや参加条件について、分かりやすく解説します。(※本事業の公募はすべて終了しています)
事業の概要と基本情報
本事業は、電力の需給状況に応じて電気料金が変動する「ダイナミックプライシング」を活用し、EVユーザーが電力卸売価格の安い時間帯に充電するよう行動変容を促す実証実験です。これにより、電力系統への負荷を平準化し、再生可能エネルギーを有効活用することを目指します。
項目 | 内容 |
---|---|
事業名 | 令和4年度 ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業 |
実施組織 | 経済産業省(執行団体:一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)) |
目的 | 電力需給に応じたEV充電シフトを促し、電力システムの安定化と再生可能エネルギーの普及拡大を図る。 |
対象者 | EV・PHEV及び専用充電設備を所有する個人・法人(モニター) |
支援内容(モニター) | 実証協力金として現金6万円 + 毎日4時間EV充電無料 |
公募期間 | 2022年4月11日~2022年11月30日(※公募により異なる。全て終了) |
モニター参加の豪華特典
本実証事業の最大の魅力は、モニターとして参加することで得られる豪華な特典です。
モニター特典まとめ
- 特典1:実証協力金として現金6万円!
アンケートへの回答など、所定の条件を満たすことで、協力金として現金6万円が支払われます。 - 特典2:毎日4時間、EV・PHEVの充電料金が無料!
電力卸売価格が最も安い4時間帯の充電料金が無料になります。無料時間帯は前日にメールやLINEで通知されるため、計画的に充電できます。
モニターの参加条件
モニターとして参加するには、以下の条件を満たす必要がありました。
対象者
- 電気自動車(EV)またはプラグインハイブリッド車(PHEV)を所有(リース契約含む)している個人・法人。
- EV・PHEV用の充電設備を所有していること。
対象エリア
- 東北電力、東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力の管轄エリア。
- ※ただし、九州電力管轄エリアは福岡県、長崎県、熊本県の3県のみが対象。
- ※一部離島は対象外。
その他の主な条件
- 指定された実証事業専用の電力プランに切り替えること。
- EV・PHEVへの充電電力量を計測する機器の設置に同意すること(費用は事業者負担)。
- Webアンケート(全2回)に回答すること。
申請から実証参加までの流れ
モニター参加のプロセスは以下のステップで進められました。
- モニター応募
専用のWebページから申し込みを行います。 - 契約・機器設置
実証事業専用の電力プランへ契約を切り替え、充電量計測機器を設置します。 - 実証参加
前日に通知される無料充電時間帯などを参考に、ライフスタイルに合わせて充電を行います。 - アンケート回答
実証期間中にWebアンケート(全2回)に回答し、充電行動の変化などを報告します。 - 協力金受領
すべての協力条件を満たした後、実証協力金6万円が支払われます。
公募期間とスケジュール
本事業に関連する公募は複数ありましたが、すべて終了しています。
公募内容 | 期間 | ステータス |
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DP提供事業 | 2022年4月11日~4月28日 | 終了 |
充放電設備導入事業 | 2022年7月1日~11月30日 | 終了 |
モニター募集 | 2022年9月13日~11月30日 | 終了 |
まとめ
「令和4年度 ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業」は、EV・PHEVユーザーにとって経済的なメリットが非常に大きい画期的な取り組みでした。参加者は充電コストを大幅に削減できるだけでなく、現金6万円の協力金も得ることができました。同時に、自身の充電行動が社会のエネルギー問題解決に貢献するという意義も感じられたことでしょう。
本事業は終了しましたが、今後も同様の、あるいはさらに進化した形のエネルギー関連の実証事業や補助金が登場する可能性は高いです。EV・PHEVオーナーの方は、引き続き関連情報に注目しておくことをお勧めします。
問い合わせ先・公式サイト
本事業に関する詳細や過去の情報は、以下の公式サイトで確認できます。
項目 | 連絡先・URL |
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公式サイト | SII 事業ページ |
事業全体に関する問合せ | dp_info@sii.or.jp |
モニター参加に関する問合せ | まちエネ カスタマーセンター: 0120-50-1155 |