AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金の概要
本補助金は、国土交通省と経済産業省が連携し、日本の物流の根幹を支える内航海運および陸上輸送(トラック等)の省エネルギー化と効率化を強力に推進することを目的とした制度です。AIやIoTなどの先端技術を活用し、ハードウェアの改善とソフトウェア(運航計画など)の最適化を組み合わせた実証事業に対して、経費の一部が補助されました。
制度概要
補助金名 | AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金 |
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実施機関 | 国土交通省、経済産業省 |
公募期間(令和5年度) | 令和5年1月31日(火)~令和5年2月20日(月)17:00必着 ※公募は終了しました |
補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
補助対象の2大事業分野
本補助金は、大きく分けて「内航海運」と「陸上輸送」の2つの分野で公募が行われました。
1. 内航船の革新的運航効率化実証事業
内航海運の省エネ化を目的とし、船舶のハード・ソフト両面からの対策を組み合わせた実証事業が対象です。
- ハード対策:省エネ船型、高効率プロペラ、高効率推進システム(水素・アンモニア等含む)、荷役効率化設備(スマート電動ウインチ等)の導入。
- ソフト対策:AIやIoTを活用した運航計画、配船計画、荷役の最適化システムの開発・導入。
2. 陸上輸送の省エネ化推進事業
トラック輸送や自動車整備における省エネ化・効率化を支援する事業です。
- トラック輸送の省エネ化推進事業:動態管理システムや省エネ機器の導入による輸送効率化。
- 使用過程車の省エネ性能維持推進事業:ビッグデータやスキャンツールを活用した効率的・適切な自動車整備の推進。
💡 この補助金の重要ポイント
- ハードとソフトの連携:単なる設備導入だけでなく、運用最適化との組み合わせが求められる点が特徴です。
- DX推進:AIやIoTの活用が前提となっており、物流業界のデジタルトランスフォーメーションを後押しします。
- 脱炭素社会への貢献:輸送全体のエネルギー効率を高めることで、CO2排出量削減に直接的に貢献する事業を支援します。
補助対象経費
本事業の実施に必要となる以下の経費が補助対象となりました。
経費区分 | 具体例 |
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設備費 | 省エネ機器、高効率推進システム、荷役設備、観測機器、ITシステム等 |
設計・工費 | 設備の設計、製造、据付工事にかかる費用 |
検証等費用 | 省エネルギー効果の実証・検証、報告書作成等にかかる費用 |
⚠️ 申請に関する重要注意喚起
事務局からは、補助金の不正受給に関する厳しい注意喚起がなされています。虚偽の申請や目的外利用が発覚した場合、補助金の返還(加算金付き)や罰則(5年以下の懲役または100万円以下の罰金等)が科される可能性があります。申請は必ず公式ホームページから最新の様式をダウンロードし、正確な情報に基づいて行ってください。
公式サイト・お問い合わせ先
本補助金の詳細や過去の公募情報については、以下の公式サイトをご確認ください。事業分野によって窓口が異なりますのでご注意ください。
【内航船事業に関するお問い合わせ】
国土交通省海事局海洋・環境政策課
TEL:03-5253-8636
【陸上輸送事業に関するお問い合わせ】
パシフィックコンサルタンツ株式会社
パシフィックリプロサービス株式会社 陸上輸送省エネ推進事業事務局
※連絡先は上記事務局HPにてご確認ください。