東京都内の宿泊事業者の皆様へ朗報です。インバウンド観光客の誘致と長期滞在を促進するため、東京都が宿泊施設での「文化体験プログラム」の導入を強力に支援します。施設整備やプログラム作成費用に対し、最大1,500万円（補助率最大3/4）という手厚い補助金が用意されています。この機会に、貴施設ならではの魅力を創出し、海外からの旅行者を惹きつけませんか？

補助金の概要

本事業は、東京都内の宿泊施設が地域の体験型観光提供事業者と連携し、外国人観光客に魅力的な日本文化体験を提供することを目的としています。これにより、東京での滞在価値を高め、インバウンド需要の確実な取り込みを目指します。

補助率と補助限度額

事業者の規模に応じて、2つの区分から選択して申請できます。

※中小事業者は、通常事業者枠か中小事業者枠のどちらか一方を選択して申請できます。

補助対象事業の具体例

本補助金は、多様な日本文化体験の創出を支援します。以下はその一例です。

• 茶道体験: 茶室の整備や関連備品の購入
• 伝統芸能体験: 日本舞踊や能のための舞台整備、備品購入
• 伝統音楽体験: 演奏用の和室整備、楽器等の備品購入
• 武道体験: 柔道や剣道のための道場整備、武具等の備品購入
• 相撲体験: 土俵の整備や関連備品の購入
• 着付け体験: 専用スタジオの整備や貸衣装の購入

申請方法と流れ

申請は「郵送」または「電子申請（jGrants）」のいずれかで行います。締切に余裕をもって準備を進めましょう。

1. 必要書類の準備
   公式サイトから募集要領と申請様式をダウンロードし、事業計画書などを作成します。連携事業者との調整もこの段階で進めます。
2. 申請方法の選択と提出
   ① 郵送の場合:
   必要書類一式を「簡易書留」で指定の宛先へ郵送します。
   ② 電子申請の場合 (jGrants):
   「GビズIDプライムアカウント」が必要です。ID発行には2～3週間かかる場合があるため、未取得の方は至急手続きを開始してください。
3. 審査・交付決定
   申請後、東京都による審査が行われます。書類に不備がない場合でも、交付決定まで約2か月程度かかります。事業実施期間を考慮して、早めに申請しましょう。

まとめ

「宿泊施設を活用した文化体験等観光支援事業」は、インバウンド客に選ばれる宿泊施設へと進化するための絶好のチャンスです。単なる宿泊場所の提供から、記憶に残る「体験」を提供する拠点へと生まれ変わることで、施設のブランド価値向上と収益拡大が期待できます。ぜひこの機会を最大限に活用し、東京の魅力を世界に発信する一翼を担ってください。