高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金とは?
経済産業省が推進する「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」は、大学や高等専門学校などの高等教育機関と民間企業が連携して実施する「共同講座」の設立・運営を支援する制度です。デジタル(DX)やグリーン(GX)といった成長分野で活躍できる高度専門人材の育成を加速させ、日本の産業競争力を強化することを目的としています。
この補助金の重要ポイント
- 最大5,000万円、補助率10/10という破格の支援規模
- 企業のニーズを反映した実践的なカリキュラムを開発可能
- 将来の即戦力となる人材を早期に発掘・育成できる
- 産学連携の実績として、企業のブランドイメージ向上に貢献
補助金の概要【最新公募情報】
本補助金の詳細情報を表にまとめました。公募時期によって内容が変更される可能性があるため、申請前には必ず公式サイトの公募要領をご確認ください。
項目 |
内容 |
正式名称 |
高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金 |
実施機関 |
経済産業省(事務局:一般社団法人社会実装推進センター【JISSUI】) |
補助上限額 |
1講座あたり 5,000万円 |
補助率 |
定額補助(10/10) |
対象者 |
高等教育機関と連携して共同講座を開設する民間企業等 |
公募期間 |
公式サイトをご確認ください。(不定期に公募が行われます) |
申請方法 |
jGrants(電子申請システム)によるオンライン申請 |
補助対象経費
共同講座の開設・運営に直接必要となる以下の経費が対象となります。
- 人件費・謝金: 事業遂行に必要な人件費、講師や専門家への謝金
- 旅費: 講師や事業関係者の旅費
- 設備費: 講座に必要な機械装置やソフトウェアの購入・リース費用
- 消耗品費: 教材や事務用品などの消耗品購入費用
- 外注・委託費: カリキュラム開発や調査などを外部に委託する費用
- 広報費: 受講生募集のための広告宣伝費用
申請手続きと採択に向けたポイント
⚠️ 申請前の重要確認事項
この補助金は企業単独では申請できません。必ず連携する大学等の高等教育機関との間で、講座内容や役割分担について事前に十分な協議と合意形成を行っておく必要があります。
申請の3ステップ
- Step 1: 公募情報の確認とGビズIDの準備
事務局であるJISSUIの公式サイトや経済産業省のウェブサイトで最新の公募要領を確認します。電子申請には「GビズIDプライムアカウント」が必須となるため、未取得の場合は早めに申請手続きを進めましょう。
- Step 2: 事業計画書の作成
連携する大学等と協力し、講座の目的、カリキュラム、実施体制、期待される効果などを具体的に記述した事業計画書を作成します。特に、産業界のニーズと講座内容の整合性、事業の新規性・革新性が審査で重視されます。
- Step 3: jGrantsでの電子申請
作成した事業計画書や必要書類をjGrantsシステムにアップロードし、申請手続きを完了させます。入力項目が多岐にわたるため、時間に余裕を持って作業することをお勧めします。
まとめと公式情報
「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」は、未来を担う高度専門人材を自社の手で育成したいと考える企業にとって、非常に魅力的な制度です。補助率10/10、最大5,000万円という手厚い支援を活用し、大学との連携を深め、企業の持続的な成長につなげてみてはいかがでしょうか。
最新の公募情報や詳細な申請要件については、必ず以下の公式サイトをご確認ください。