令和6年度「原子力産業基盤強化事業補助金」(三次公募)は、原子力の安全性・信頼性を支えるサプライヤーの技術開発や競争力強化を支援する制度です。最大9億円という大規模な支援で、部品・素材の供給途絶リスク対策や、海外市場への展開を目指す取り組みなどが対象となります。公募期間が短いため、早めの準備が重要です。
補助金の概要
本補助金の基本情報を表にまとめました。申請を検討する際の参考にしてください。
項目 | 内容 |
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補助金名 | 令和6年度「原子力産業基盤強化事業補助金」(三次公募) |
実施機関 | 特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金(EFF) |
対象地域 | 全国 |
補助上限額 | 9億円 |
補助率 | 1/2以内 |
公募期間 | 2024年7月19日(金)~ 2024年8月7日(水)17:00 |
補助対象となる事業者
本補助金は、原子力の安全性と信頼性を支える国内のサプライヤー(民間企業等)を対象としています。企業の規模(従業員数など)による制約はありません。
- 原子力関連の機器・サービスを提供する国内サプライヤー
- 技術力の向上や競争力強化を目指す民間企業
- 事業承継や新規参入を検討している事業者
補助対象となる事業・経費
本事業では、原子力産業基盤の維持・強化に繋がる幅広い取り組みが支援対象となります。
対象事業の具体例
以下のような取り組みが対象となります。
- 技術開発・競争力強化: 安全性・信頼性向上に資する製品・機器・サービスの技術開発
- 供給途絶リスク対策: 事業撤退を余儀なくされる事業の継承や、代替サプライヤーへの技術移転
- 生産性向上: 製造プロセスにおけるデジタル技術の活用(DX化)によるノウハウの高度化・技能継承
- 海外市場展開: 海外の原子力プロジェクト参画を目指すための研究開発や海外規格の認証取得
- 新規参入支援: 先進技術開発に基づく新規市場への参入
補助対象経費
事業遂行に必要な経費が対象です。詳細は公募要領をご確認ください。
注意点:公募要領の確認は必須
上記は対象事業の一例です。申請にあたっては、必ず公式サイトで公開されている「募集要領」を熟読し、ご自身の事業が対象となるか、また対象経費の詳細を正確に把握してください。
申請の流れとスケジュール
申請は国の補助金申請システム「Jグランツ」を利用して行います。基本的な流れは以下の通りです。
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1
申請資格の確認
公式サイトの公募要領で、補助対象者の要件を詳細に確認します。 -
2
必要書類の準備
事業計画書や経費明細、決算書など、公募要領で指定された書類を準備します。Jグランツ申請にはgBizIDプライムアカウントが必要です。 -
3
申請・書類提出
原則としてJグランツから電子申請を行います。期限は2024年8月7日(水)17:00厳守です。期限を過ぎると受付不可となるため注意が必要です。 -
4
採択・交付決定
審査を経て採択されると、交付決定通知が届きます。その後、事業を開始し、完了後に実績報告を行う流れとなります。
まとめ
「原子力産業基盤強化事業補助金」は、日本の原子力産業のサプライチェーンを維持・強化するための重要な制度です。最大9億円という手厚い支援は、技術開発や設備投資、海外展開など、大きな挑戦を目指す事業者にとって絶好の機会となります。公募期間が限られているため、関心のある方はすぐに公募要領を確認し、申請準備に取り掛かることをお勧めします。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金(EFF)
担当:稲垣、金坂
〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町47 新広栄ビル7F
※お問い合わせの際は、必ず公募要領をご確認の上、ご連絡ください。