事業概要
石川県内の中小企業が、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)の技術シーズを活用して新技術・新製品開発を行う際の事業化可能性調査(FS)を支援する補助金です。先端研の教員と連携し、実用化可能性調査や市場調査等にかかる経費を補助。将来的な共同研究や国の大型研究開発助成事業への申請を目指す企業にとって、大きなチャンスとなります。
✅ 石川県内の企業が対象
✅ 東京大学の最先端技術シーズを活用
✅ 補助率は10/10、最大200万円を支援
✅ jGrantsによるオンライン申請
補助金の詳細:補助対象・金額・経費
補助対象者
以下の要件を満たす「連携体」が対象となります。
- 東京大学先端研教員: 国立大学法人東京大学先端科学技術研究センターに在職している教授、准教授、講師、助教など。
- 石川県内企業: 石川県内に事業所を有し、本調査を主体となって実施する代表者。
【ポイント】石川県内に本社、事業本部、または開発部門を有する企業が対象です。自社が対象となるか、公募要領で詳細をご確認ください。
補助率と補助限度額
事業計画に応じて2つのコースが設定されています。いずれも補助率は10/10です。
ケース | 補助限度額(合計) | 備考 |
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(1)通常の場合 | 100万円以内 | 先端研教員と企業の補助額比率が概ね1:2 |
(2)国等の研究開発助成事業に申請予定の場合 | 200万円以内 | 先端研教員と企業の補助額比率が概ね1:2 |
補助対象経費
連携体を構成する先端研教員と企業で対象経費が異なります。
先端研教員 | 企業 |
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補助対象期間
交付決定日(令和7年9月頃)から最長で1年間(令和8年8月頃まで)
申請手続きとスケジュール
申請期間
令和7年6月2日(月)~ 令和7年8月1日(金)午後4時(必着)
申請方法と手順
申請は「jGrants(Jグランツ)」からの電子申請のみとなります。
- GビズIDプライムの取得: jGrantsの利用には「GビズIDプライム」アカウントが必要です。取得には2~3週間かかる場合があるため、早めに手続きを開始してください。
- jGrantsで検索: jGrantsにログイン後、「補助金を探す」から「東京大学先端科学技術研究センター共同研究創出支援事業」と検索します。
- 必要書類の準備: 事業計画書や決算書など、指定された書類を準備します。様式は公式サイトからダウンロードできます。
- 電子申請: 募集期間内にjGrants上で必要事項を入力し、準備した書類をアップロードして申請を完了させます。
主な提出書類
- 事業計画書(別記様式、別紙1~5、チェックシート)
- 申請者、連携体構成員の決算書(直近2ヵ年分)
- (該当する場合)経営革新計画等の認定書の写し
【加点情報】応募申請時に有効な経営革新計画等の認定を受けている事業者は、審査で加点の対象となる場合があります。
過去の採択事例
本事業では、これまでにも多様な分野で革新的な調査・研究が採択されています。申請テーマを検討する際の参考にしてください。
年度 | 採択企業 | テーマ(抜粋) |
---|---|---|
令和7年度 | 株式会社九谷陶泉 | 九谷焼透光性素地を活用した光のオブジェ製作技術の調査 |
令和6年度 | ナレルシステム株式会社 | 街の復旧復興に必要なデータの体系的な整理集積を支援するシステム |
令和5年度 | アール・ビー・コントロールズ株式会社 | 柔らかい熱伝導材料の技術調査 |
令和4年度 | 株式会社双子ゲームス | VRと新しい触覚デバイスを使った技術訓練の可能性調査 |
まとめと公式情報
「東京大学先端科学技術研究センター共同研究創出支援事業」は、石川県内の企業が大学の知見を活用し、新たなイノベーションを生み出すための絶好の機会です。自社の技術課題の解決や、新製品開発のアイデアをお持ちの企業は、ぜひ申請をご検討ください。
お問い合わせ先
【石川県側】
公益財団法人石川県産業創出支援機構(ISICO)
成長プロジェクト推進部 イノベーション支援課
担当:小村、山崎、山下
TEL: 076-267-6291
【東京大学側】
東京大学先端科学技術研究センター
経営戦略企画室
担当:松田
TEL: 03-5452-5092