優れた商品やサービスを持ちながら、海外展開に踏み出せていない中小企業者様へ。本記事では、越境ECサイトを活用した海外でのブランディングやプロモーション活動を強力に支援する「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業(通称:イークロ補助金)」について、概要から申請要件、対象経費まで詳しく解説します。
デジタルツール活用型補助金(イークロ補助金)とは?
この補助金は、優れたコンセプトや魅力的な地域資源を保有する中小企業が、コロナ禍で変化する海外需要を獲得するため、越境ECを積極的に活用したブランディングやプロモーション等の取り組みを支援することを目的とした制度です。専門的な知見を持つ「支援パートナー」と連携しながら事業を進める点が大きな特徴です。
この補助金の3つの重要ポイント
- 最大5,000万円の大型支援: 複数社が連携することで、最大5,000万円という大規模な補助が受けられます。単独申請でも最大500万円まで支援されます。
- 越境ECに特化した支援: 補助対象が海外向けの越境ECサイト活用に絞られており、海外販路開拓を目指す事業者にとって非常に効果的です。
- 専門家との連携が必須: 海外展開のノウハウを持つ「支援パートナー」との連携が必須条件となっており、専門的なサポートを受けながら事業を推進できます。
補助金の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
補助上限額 | 単独申請の場合: 1社あたり200万円~500万円以内 複数社による連携体の場合: 最大5,000万円以内 |
補助率 | 2/3 |
補助対象者 | 日本国内に本社を有する中小企業者等(中小企業、組合、一般社団法人、特定非営利活動法人など) |
募集期間 | 令和4年5月17日(火) 〜 6月30日(木) 15:00 (必着) ※この公募は終了しています。 |
補助対象者と主な申請要件
対象となる事業者
日本国内に本社を有する中小企業基本法に定められた中小企業者等が対象です。具体的には以下の法人が含まれます。
- 中小企業
- 各種組合
- 一般社団法人
- 特定非営利活動法人(NPO法人)など
主な申請要件
申請にあたっては、以下の要件を満たす必要があります。
- 申請時点、または補助事業終了時点において越境ECを活用していること。
- 申請時点で、越境ECで取り扱う商品が既に存在していること。
- 効果的な販路開拓に繋がるよう、商品ブランディングやプロモーション等を実施すること。
- 選定された支援パートナーと契約し、支援サービスに対して適切な対価を支払うこと。
補助対象となる経費
補助対象となる経費は、海外需要拡大に直接関連するものに限られます。主な経費項目は以下の通りです。
旅費
通訳・翻訳費
通信運搬費
広報費
マーケティング調査費
産業財産権等取得等費
設計・デザイン費
委託・外注費
経費に関する注意点
補助対象経費は、交付決定日以降に発生した経費のみが対象となります。また、汎用性の高いパソコンやタブレット等の購入費用は原則として対象外となるため、詳細は公募要領を必ずご確認ください。
まとめ:越境ECでの成功を目指すなら活用必須!
「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業(イークロ補助金)」は、資金面だけでなく、専門家の知見も得ながら海外展開を進められる、非常に魅力的な制度です。特に、自社だけでは海外マーケティングのノウハウが不足していると感じる事業者様にとっては、大きなチャンスとなります。
今回の公募は終了していますが、今後同様の事業が公募される可能性もあります。海外展開、特に越境ECでの成功を目指す事業者の皆様は、公式サイトで公開されている事例集や事業報告会動画を参考に、次回の公募に備えてみてはいかがでしょうか。