千葉県富里市では、地球温暖化対策と電力の強靭化を目指し、住宅への特定設備導入を支援する「令和7年度住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、エネファームや蓄電池、電気自動車(EV)などの導入費用の一部補助が受けられます。この記事では、補助金の詳細や申請方法を分かりやすく解説します。
【最重要】申請は必ず工事着工前に!
この補助金は、原則として設備の設置工事を着工する前の申請が必須です(一部例外あり)。工事後の申請は受付できませんので、計画段階で必ず市役所に相談・申請しましょう。また、予算がなくなり次第終了となるため、早めの手続きをおすすめします。
補助金の概要
まずは制度の全体像を把握しましょう。主要なポイントを以下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請受付期間 | 令和7年4月1日(火)から ※予算上限に達し次第終了 |
| 対象者 | 市内に居住し、対象設備を導入する個人、または集合住宅の管理者など(詳細は要綱参照) |
| 申請タイミング | 工事着工前(集合住宅用充電設備、一部のEV/PHVを除く) |
| 申請方法 | 市役所分庁舎2階・環境課窓口へ直接持参(郵送・FAX・メール不可) |
| 注意点 | 先着順受付。市税の滞納がないこと。その他、設備ごとに詳細な要件あり。 |
補助対象設備と補助金額一覧
多岐にわたる設備が補助対象となっています。ご自宅で導入を検討している設備があるか確認してみましょう。
| 補助対象設備 | 補助金額 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 家庭用燃料電池システム(エネファーム) | 上限10万円 | 停電時自立運転機能あり |
| 定置用リチウムイオン蓄電システム | 上限7万円 | 国の補助対象機器であること |
| 窓の断熱改修 | 対象経費の1/4 (上限8万円) | 共同住宅の場合は戸数に応じて上限額変動 |
| 電気自動車(EV) / プラグインハイブリッド自動車(PHV) | 上限10万円 or 15万円 | 太陽光発電設備の併設が必須。V2H併設で上限額アップ。 |
| V2H充放電設備 | 対象経費の1/10 (上限25万円) | 太陽光発電設備とEV/PHVの導入が必要 |
| 集合住宅用充電設備 | 上限50万円 or 100万円/基 | 住民以外の利用可否で補助率・上限額変動 |
💡 補助対象設備の要件について
各設備には、国が指定する団体の認証を受けているなどの詳細な要件があります。例えば、蓄電池は「環境共創イニシアチブ(SII)」、EVやV2Hは「次世代自動車振興センター」の対象製品リストに掲載されている必要があります。導入前に必ず公式サイトや各団体のウェブサイトで対象製品かを確認してください。
申請から補助金交付までの流れ
補助金を受け取るまでの手順は以下の通りです。特に「交付申請」のタイミングに注意してください。
- 1事前準備・業者選定
補助対象となる設備を選び、施工業者から見積もりを取得します。 - 2交付申請 (工事着工前)
必要書類を揃え、市の環境課窓口に持参して申請します。 - 3交付決定通知
市から「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取ってから工事を開始します。 - 4工事着工・完了・支払い
設備の設置工事を行い、業者への支払いを完了させます。 - 5実績報告
工事完了後、実績報告書と関連書類を市に提出します。 - 6補助金交付
審査後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
まとめ
富里市の住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金は、環境に優しく、災害にも強い住まいづくりを力強くサポートする制度です。特にV2Hや蓄電池は、太陽光発電と組み合わせることで光熱費の削減だけでなく、停電時の非常用電源としても活躍します。
申請は工事着工前かつ先着順ですので、導入を検討されている方は、まずは市の公式サイトで詳細を確認し、早めに準備を進めることをお勧めします。
お問い合わせ先
富里市役所 経済環境部 環境課
電話番号: 0476-93-4945 (環境計画班)
受付時間: 午前8時30分から午後5時まで(土日祝日、年末年始を除く)