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事業外スキルアップ助成金とは?都内企業の成長を後押し
従業員のスキルアップは、企業の成長に不可欠です。しかし、研修費用の負担は中小企業にとって大きな課題となることも。そこで注目したいのが、東京都が提供する「事業外スキルアップ助成金」です。この助成金は、都内企業が従業員のスキルアップのために実施する研修費用を支援する制度で、企業の成長と従業員のキャリアアップを同時に実現できます。本記事では、令和7年度の事業外スキルアップ助成金について、その概要から申請方法、採択のポイントまでを詳しく解説します。ぜひ、この機会に助成金を活用し、従業員のスキルアップを図りましょう。
助成金の概要
正式名称:令和7年度 事業外スキルアップ助成金
実施組織:公益財団法人東京しごと財団
目的・背景:都内企業における従業員のスキルアップを促進し、企業の競争力強化を図ることを目的としています。職務に必要な専門的な技能・知識の習得・向上を支援します。
対象者の詳細:都内で事業を営む中小企業等、または小規模企業等。詳細は後述の「対象者・条件」をご確認ください。
助成金額・補助率
助成金額は、研修の種類や企業の規模によって異なります。以下に詳細を示します。
| 区分 | 助成額 |
|---|---|
| 小規模企業者 | 助成対象経費の3分の2(上限25,000円/助成対象受講者1人1研修) |
| 中小企業等 | 助成対象経費の2分の1(上限25,000円/助成対象受講者1人1研修) |
| 非正規雇用労働者受講加算(中小企業等) | 助成対象経費の3分の2(上限25,000円/助成対象受講者1人1研修) |
助成限度額:事業外スキルアップ助成金と事業内スキルアップ助成金を合わせて、1申請企業等あたり150万円が上限です。
計算例:例えば、中小企業が従業員1名に50,000円の研修を受講させた場合、助成対象経費の2分の1である25,000円が助成されます。
対象者・条件
以下の要件を満たす都内企業が対象となります。
- 都内で事業を営んでいる中小企業等、または小規模企業等
- 都内に本社または主たる事業所(支店・営業所等)があること
- 東京都政策連携団体、事業協力団体、または東京都が設立した法人でないこと
- 過去5年間に重大な法令違反等がないこと
- 都税の未納付がないこと
中小企業等の要件:
- 資本金の額または出資の総額が3億円以下、または常時使用する従業員数が300人以下(業種によって異なります)
- みなし大企業ではないこと
小規模企業者の要件:
- 常時使用する従業員数が20人以下(業種によって異なります)
- みなし大企業ではないこと
補助対象経費
助成対象となる経費は、従業員が受講する研修の受講料です。ただし、以下の要件を満たす必要があります。
- 教育機関が計画した既存の公開研修であること
- 集合研修(同時かつ双方向で行われるオンライン研修を含む)またはeラーニングであること
- 受講に係る経費が、受講者1人1研修単位であらかじめ定められていること
- 受講者の職務に必要となる専門的な技能・知識の習得・向上を目的とする研修であること
- 通常の業務と区別できるOFF-JTであること
- 研修に要する経費の全額を申請企業等が負担していること
- 業務命令として労働時間内に研修を行い、所定の賃金を支払っていること
- 助成を受けようとする研修について国または地方公共団体から助成を受けておらず、今後受ける予定もないこと
- 令和7年4月1日から令和8年3月31日までの間に開始し、令和8年8月31日までに終了する研修であること
- 1研修あたりの総研修時間数が3時間以上10時間未満であること
対象外経費:
- 研修以外の費用(交通費、宿泊費など)
- 社内研修
- 国または地方公共団体から助成を受けている研修
申請方法・手順
申請は、以下の手順で行います。
- 募集要項を確認し、申請資格があるか確認する。
- 申請書類を準備する。
- 紙申請または電子申請(Jグランツ)を選択し、申請を行う。
必要書類:
- 事業外スキルアップ助成金交付申請書(様式第1号)
- 助成対象額計算書(様式第2号)
- 研修計画(様式第3号)
- 誓約書(様式第4号)
- その他、必要に応じて提出する書類
申請期限:研修開始予定日の1か月前まで(令和7年4月1日から4月14日の間に開始予定日の研修については、令和7年3月15日まで申請を受け付けます)。
申請方法:紙申請(郵送等)または電子申請(Jグランツ)
採択のポイント
採択されるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 研修内容が、従業員の職務に必要な専門的な技能・知識の習得・向上に繋がること
- 研修計画が具体的で、効果が期待できること
- 申請書類に不備がないこと
審査基準:審査は、提出された書類に基づいて行われます。研修の必要性、妥当性、効果などが総合的に評価されます。
申請書作成のコツ:研修計画は具体的に記載し、研修の目的、内容、期待される効果などを明確に記述しましょう。また、申請書類は丁寧に作成し、誤字脱字がないように注意しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q: 助成対象となる研修はどのようなものですか?
A: 教育機関が計画した既存の公開研修で、集合研修(同時かつ双方向で行われるオンライン研修を含む)またはeラーニングが対象です。 - Q: 申請はいつまでにすれば良いですか?
A: 研修開始予定日の1か月前までです。 - Q: 助成金額はいくらですか?
A: 助成対象経費の2分の1(中小企業等)または3分の2(小規模企業者)、上限25,000円/助成対象受講者1人1研修です。 - Q: 電子申請はどのようにすれば良いですか?
A: Jグランツを利用して申請してください。Jグランツの利用には、gBizIDのアカウントが必要です。 - Q: 申請書類はどこで入手できますか?
A: 東京しごと財団のウェブサイトからダウンロードできます。
まとめ・行動喚起
事業外スキルアップ助成金は、都内企業が従業員のスキルアップを図る上で非常に有効な制度です。申請を検討されている方は、募集要項をよく確認し、早めに準備を始めましょう。この機会にぜひ助成金を活用し、企業の成長と従業員のキャリアアップを実現してください。
次に行うべきアクション:
- 東京しごと財団のウェブサイトで募集要項を確認する。
- 申請書類をダウンロードし、準備を始める。
- 研修計画を具体的に立てる。
- Jグランツのアカウントを取得する(電子申請の場合)。
問い合わせ先:
公益財団法人東京しごと財団 企業支援部 雇用環境整備課 「スキルアップ助成金」事務局
電話:03-5211-0391(平日9時~17時)