令和7年度 省エネルギー設備投資利子補給金とは?
「令和7年度 省エネルギー設備投資利子補給金」は、事業者が省エネルギー効果の高い設備を導入する際に、金融機関からの融資にかかる利子の一部を国が補助してくれる制度です。直接的な補助金とは異なり、融資の金利負担を最大1.0%軽減することで、大規模な設備投資を後押しし、企業の競争力強化とカーボンニュートラルの実現を目指します。
この制度の重要ポイント
- 金利負担を軽減: 融資に対する利子を最大年率1.0%補給し、実質的な借入コストを削減します。
- 大規模投資に対応: 高額な省エネ設備導入の初期費用負担を和らげ、積極的な投資を促進します。
- 幅広い事業者が対象: 大企業から中小企業、個人事業主まで、国内で事業を営む多くの事業者が対象となります。
制度の概要
本制度の基本情報を表にまとめました。申請を検討する際の参考にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
実施機関 | 一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII) |
対象事業者 | 省エネ設備を導入するために指定金融機関から融資を受ける国内の事業者(法人・個人事業主) |
利子補給率 | 年率1.0%以内 |
対象となる融資 | 指定金融機関が取り扱う、省エネルギー設備投資に関する融資 |
利子補給期間 | 最長10年間(金融機関により異なる場合があります) |
対象となる設備
利子補給の対象となるのは、省エネルギー効果の高い設備です。具体的には以下のような設備が該当します。
- ユーティリティ設備: 高効率空調、業務用給湯器、高性能ボイラ、高効率変圧器、工業炉など
- 生産設備: 射出成形機、工作機械、プレス機械、印刷機械など
- エネルギーマネジメントシステム(EMS): エネルギーの使用状況を監視・制御するシステム(BEMS、FEMSなど)
申請から交付までの流れ
申請は、融資を受ける金融機関と連携して進める必要があります。大まかな流れは以下の通りです。
- 指定金融機関への融資相談
まずは事業計画を持参し、SIIが指定する金融機関に融資の相談を行います。 - 事業計画の策定・交付申請
金融機関と連携し、事業計画書や申請書類を作成し、SIIへ提出します。 - 審査・交付決定
SIIが申請内容を審査し、要件を満たしていれば交付が決定されます。 - 融資契約・設備投資の実施
交付決定後、金融機関と正式な融資契約を結び、設備の導入を開始します。 - 事業完了報告
設備導入が完了したら、SIIへ完了報告書を提出します。 - 利子補給金の交付
金融機関からの利払いに応じて、SIIから利子補給金が交付されます。
公募スケジュール(予定)
令和7年度の公募はまだ開始されていません。例年、複数回に分けて公募が実施されます。以下は過去のスケジュールを参考にした予測です。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
公募回 | 公募期間(予測) |
---|---|
1次公募 | 2025年5月頃~2025年6月頃 |
2次公募 | 2025年7月頃~2025年8月頃 |
3次公募 | 2025年8月頃~2025年9月頃 |
4次公募 | 2025年10月頃~2025年11月頃 |
※上記はあくまで予測です。正式な日程は公募開始後に公式サイトで必ずご確認ください。
まとめ
「省エネルギー設備投資利子補給金」は、高額になりがちな省エネ設備投資のハードルを大きく下げてくれる強力な制度です。エネルギーコストの削減と脱炭素経営を両立させたい事業者様は、ぜひ活用を検討してみてください。
まずは取引のある金融機関が指定金融機関に含まれているかを確認し、早めに相談を始めることをお勧めします。
お問い合わせ先
一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)
事業第1部 利子補給金担当
電話番号: 03-5565-4460
受付時間: 平日10:00~12:00、13:00~17:00(土日祝日を除く)