GAP・有機JAS認証取得を目指す事業者様へ
「認証取得の費用がネック…」と感じていませんか?
この記事では、国や自治体が提供する認証取得支援の補助金を徹底解説。
審査費用やコンサル料の負担を軽減し、貴社のビジネスを次のステージへ進めるチャンスです!
なぜ今、GAP・有機JAS認証が重要なのか?
近年、SDGsや持続可能性への関心が高まる中、農林水産業においても環境負荷の低減や食品安全への取り組みが強く求められています。GAP(農業生産工程管理)認証や有機JAS認証は、こうした社会の要請に応えるための重要な指標です。
認証取得の3大メリット
- 販路拡大と信頼性向上:大手小売店や海外輸出において、認証取得が取引条件となるケースが増加しています。
- 企業価値の向上:持続可能な生産体制をアピールし、消費者や取引先からの評価を高めます。
- 生産プロセスの改善:認証取得の過程で、作業の効率化やリスク管理体制が強化されます。
認証取得を支援する補助金制度の概要
認証取得には審査費用やコンサルティング料など、一定のコストがかかります。そこで、国や地方自治体は、事業者の負担を軽減するための補助金制度を設けています。ここでは、代表的な制度をいくつかご紹介します。
【国の事業】農林水産省の輸出・国内向け支援
農林水産省は、輸出促進や国内の「みどりの食料システム戦略」推進の一環として、認証取得を強力にバックアップしています。
項目 | 内容 |
---|---|
主な事業名 | 有機JAS認証、GAP等認証取得等支援事業 / 国際的に通用する認証等取得緊急支援事業 など |
実施主体 | 農林水産省 |
対象者 | 農林漁業者、食品事業者、それらの団体など(事業により異なる) |
対象認証(例) | 有機JAS、JGAP、ASIAGAP、GLOBALG.A.P.、森林認証(FSC/PEFC)など |
補助対象経費 | 審査費用、コンサルタント料、研修受講料、翻訳料など |
補助率 | 2分の1以内 が一般的 |
【自治体の事業例】東京都の農林水産物認証取得支援事業
東京都では、都内の農業者や林業者を対象に、独自の支援事業を展開しています。
項目 | 内容 |
---|---|
事業名 | 農林水産物認証取得支援事業(農家認証/森林認証) |
実施主体 | 公益財団法人 東京都農林水産振興財団 |
対象者 | 都内在住の農業者、都内に森林を所有する林業者、関連事業者など |
補助対象経費 | 審査費用、コンサルタント契約料(初回のみ)、研修受講費用、年間公示料など |
補助率 | 2分の1以内(コンサル料は上限40万円など、条件あり) |
公募期間(R7年度例) | 令和7年4月頃~令和8年3月頃 ※予算上限に達し次第終了 |
※登米市など、各市区町村でも独自の支援事業を実施している場合があります。事業所の所在地の自治体情報を確認することをおすすめします。
申請から受給までの流れと注意点
補助金の申請は、正しい手順を踏むことが重要です。一般的な流れを理解しておきましょう。
申請の5ステップ
- 公募情報の確認:国や自治体のウェブサイトで、公募要領、対象者、期間などの詳細を確認します。
- 書類の準備:事業計画書や申請様式、見積書など、必要な書類を準備します。
- 申請手続き:Jグランツによる電子申請、または郵送・持参で申請します。
- 交付決定通知の受領:審査後、採択されると「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取る前に着手した経費は補助対象外です。
- 事業実施と報告:認証取得の取り組みを実施し、完了後に実績報告書を提出して補助金が支払われます。
⚠️ 最重要注意点
補助金は、必ず「交付決定」を受けてから、コンサルタントや審査機関との契約・支払いを行ってください。交付決定前の経費は、たとえ申請期間中であっても補助対象になりません。スケジュールには余裕を持って取り組みましょう。
まとめ
GAP認証や有機JAS認証は、これからの農林水産業において強力な武器となります。補助金制度を賢く活用することで、コスト負担を抑えながら、持続可能な経営基盤を築くことが可能です。
- 認証取得は販路拡大や企業価値向上に直結します。
- 国や自治体が審査費用やコンサル料の1/2程度を補助してくれます。
- 申請の際は「交付決定後」に事業に着手することが絶対条件です。
まずは公式サイトで最新の公募情報を確認し、第一歩を踏み出しましょう。