この記事では、2025年度のスマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)の公募情報、申請方法、事業概要について詳しく解説します。中小企業・中堅企業の安全性・効率性の維持・向上、保安レベルの持続的な向上を目指す事業者を支援する補助金です。
スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)とは?
IoT、ビッグデータ(BD)、人工知能(AI)、ドローン等の新たなテクノロジーを活用し、産業保安分野での安全性と効率性を追求する「スマート保安」の取り組みを支援する補助金です。中小企業・中堅企業の安全性・効率性の維持・向上、保安レベルの持続的な向上を目的としています。
補助金基本情報
項目 |
内容 |
補助上限金額 |
5000万円 |
補助率 |
中小企業・地方公共団体(公営水力) 2/3、中堅企業 1/2 |
対象事業者 |
日本国内に登記し活動実績のある中小企業・中堅企業、または地方公共団体(水力発電所を設置する者に限る。) |
申請のメリット・採択のポイント
- 新たなテクノロジーを活用した保安業務の実証費用の一部を支援
- 安全性・効率性の維持・向上、保安レベルの持続的な向上
- 将来にわたって国民の安全・安心を創り出す仕組みの構築、促進
詳細な申請条件・対象事業
以下の条件を満たす事業者・団体等が対象となります。
- 日本国内に登記し活動実績のある中小企業・中堅企業、または地方公共団体(水力発電所を設置する者に限る。)であること。
- 補助事業を遂行できる財務状況であること、または具体的な資金調達計画があること。
- 予算決算及び会計令第70条及び第71条の規定に該当しないものであること。
- 経済産業省所管補助金等交付等の停止及び契約に係る指名停止等措置要領(平成15・01・29会課第1号)別表第一及び第二の各号第一欄に掲げる措置要件のいずれにも該当しないこと。
これまでのスマート保安推進事業テーマ例
- 運転データを活用した設備・機器劣化のAI予兆診断システム構築
- 外観点検業務におけるAIを活用した経年劣化管理システム構築
- 保安業務におけるAIを活用した判定高度化の実証
- 外観点検業務におけるドローンを活用した点検システムの構築
- ロボットを活用したスマート保守システムの開発・実証
- 防爆モビリティに搭載可能な小型防爆センサ類の開発・実証
- IoTセンサーデータと運転データの融合によるAIを活用した運転支援システムの構築
- IoTセンサーとデータ解析技術を活用した発電所の保安高度化
- 3D画像を使った現場点検システムの構築
申請手順・必要書類
公募要領・申請書類は以下のリンクからダウンロードしてください。
スケジュール・期限情報
- 一次公募:2025年6月20日(金)~7月14日(月) ※受付終了
- 二次公募:2025年8月4日(月)~8月19日(火) ※受付終了
- 交付決定日(一次):2025年7月下旬
- 交付決定日(二次):2025年9月中旬
よくある質問 (FAQ)
どんな事業者が応募可能か。
保安力(正確で効果的な点検や検査等を通じて災害、事故、予期せぬ運転停止等の安全を損ねる事態を防止する能力)の向上と現場作業の省力化・無人化等に資することが見込まれるスマート保安技術(産業保安法令の適用を受ける設備に関するもの)について実証を行う、日本国内に登記し活動実績のある中小企業・中堅企業、または地方公共団体(水力発電所を設置する者に限る。)を想定しております。
自社のみでこの事業に取り組むことは可能か。
単独申請として1社での申請は可能です。ただし、実証に用いるスマート保安機器のサプライヤーを記載するなど、適切に実証事業の実施体制を整備していただく必要がございます。
まとめ・CTA
スマート保安実証支援事業費補助金は、中小企業・中堅企業のスマート保安技術導入を強力に支援する制度です。ぜひこの機会にご検討ください。
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お問い合わせ先
「スマート保安実証支援事業費補助金」事務局
メール:smart_hoan@jmac.co.jp