令和6年度ロボットフレンドリー環境構築支援事業とは?
人手不足が深刻化する「施設管理」や「食品」分野において、ロボット導入を加速させるための補助金が公募開始されました。本事業は、経済産業省が推進する「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」の一環として、一般社団法人日本ロボット工業会が執行団体となり、間接補助事業者を公募するものです。
この補助金の目的
従来の特定企業向け・高コストなロボット開発から脱却し、ユーザー側の業務プロセスや施設環境を見直す「ロボットフレンドリーな環境」を構築することで、より多くの事業者がロボットを導入しやすくなる社会を目指します。人手不足という社会課題の解決に直結する、先進的な取り組みを支援します。
補助金公募の概要
本事業の公募に関する基本情報を表にまとめました。申請を検討される方は必ずご確認ください。
項目 | 内容 |
---|---|
公募期間 | 令和6年7月2日(火) ~ 令和6年7月26日(金) 正午まで |
対象分野 | 施設管理、食品 |
対象事業者 | ロボットフレンドリーな環境構築に取り組む間接補助事業者(法人格を有する民間事業者等) |
補助内容 | ロボットフレンドリーな環境構築に係る経費の一部を補助(詳細は公募要領をご確認ください) |
申請方法 | 補助金申請システム「jGrants」による電子申請のみ |
執行団体 | 一般社団法人日本ロボット工業会 |
申請前に確認すべき3つの重要ポイント
💡Point 1: 対象は「施設管理」「食品」分野
本事業は特に人手不足が喫緊の課題となっている「施設管理」と「食品」の2分野に特化しています。自社の事業がこれらの分野に該当するか、またロボット導入によって課題解決が見込めるかを明確にすることが重要です。
💡Point 2: 単なるロボット導入ではない
補助対象は、ロボット本体の購入費用だけでなく、ロボットが効率的に稼働できるような業務プロセスや施設環境の見直しを含む「環境構築」が中心です。既存の業務を前提とせず、ロボット導入を機に抜本的な生産性向上を目指す提案が求められます。
💡Point 3: GビズIDの早期取得が必須
申請は電子申請システム「jGrants」のみで受け付けられます。jGrantsの利用には「GビズIDプライム」アカウントが必要です。IDの取得には2〜3週間程度かかる場合があるため、申請を検討している事業者は、今すぐにでも取得手続きを開始してください。
申請から採択までの簡単ステップ
- 1公募要領の確認と説明会参加
まずは公式サイトで公募要領を熟読し、事業内容を正確に理解します。不明点があれば、オンライン説明会に参加することをお勧めします。
- 2GビズIDの取得
未取得の場合は、GビズID公式サイトから「gBizIDプライム」を作成します。時間に余裕を持って手続きを進めましょう。
- 3提案書類の作成
jGrantsの公募ページから指定様式をダウンロードし、事業計画や経費内訳などを記載した提案書類一式を作成します。
- 4jGrantsで電子申請
作成した提案書類をjGrantsにアップロードし、公募期間内に申請を完了させます。締切直前はアクセスが集中する可能性があるため、早めの申請を心がけましょう。
オンライン公募説明会
本事業に関するオンライン説明会が開催されます。参加を希望される方は、期限までにメールでの申し込みが必要です。
- 日時: 令和6年7月10日(水) 11:00~12:00
- 形式: Web会議 (Web-Ex)
- 申込締切: 令和6年7月8日(月) 12時まで
- 申込方法: 下記の問い合わせ先メールアドレス宛に連絡
申請・問い合わせ先
申請はjGrantsからのみとなります。公募に関するご質問やご相談は、下記の執行団体までお問い合わせください。
お問い合わせ先
一般社団法人日本ロボット工業会
担当:小林・矢内・長町
住所:東京都港区芝公園 3-5-8 機械振興会館 307
電話:03-3434-2919 (受付時間: 10:00~16:00 土日祝除く)
FAX:03-3578-1404
まとめ
「令和6年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)」は、施設管理・食品分野の事業者が直面する人手不足の課題を、ロボット導入環境の構築を通じて解決するための強力な支援策です。申請締切は7月26日(金)正午と短期間ですので、GビズIDの準備を含め、計画的に申請を進めましょう。