詳細情報
青森県八戸市で農業を営む皆様へ。イノシシやシカ、サルなどの野生動物による農作物被害は、丹精込めて育てた作物を一夜にして台無しにしてしまう深刻な問題です。このような被害に頭を悩ませていませんか?八戸市では、こうした鳥獣被害を防ぐための有効な対策として、電気柵の設置にかかる費用を最大10万円補助する「令和7年度八戸市鳥獣被害防止電気柵設置事業補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、初期費用を抑えながら、大切な農地を野生動物から守ることが可能です。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。予算には限りがあり、先着順となるため、早めの準備が成功のカギです。ぜひ最後までお読みいただき、補助金を最大限に活用してください。
この補助金のポイント
- 八戸市内の農地に設置する電気柵の資材購入費を支援
- 補助対象経費の2分の1、上限10万円を補助
- 八戸市で農業を営む個人・法人が対象
- 申請期間は令和7年4月1日から令和8年1月31日まで
- 予算がなくなり次第終了するため、早めの申請が重要!
① 補助金の概要
「令和7年度八戸市鳥獣被害防止電気柵設置事業補助金」は、野生動物による農作物への被害を未然に防ぎ、農業経営の安定化を図ることを目的とした八戸市独自の支援制度です。近年、全国的に鳥獣被害は深刻化しており、八戸市も例外ではありません。この補助金は、被害防止に効果的な電気柵の導入を促進することで、農業者が安心して生産活動に取り組める環境を整えることを目指しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度八戸市鳥獣被害防止電気柵設置事業補助金 |
| 実施機関 | 八戸市(農林水産部 農業経営振興センター) |
| 目的 | 野生動物による農作物の被害防止を図り、農業経営の安定を支援する。 |
| 公募期間 | 令和7年4月1日(火)~ 令和8年1月31日(土) |
| 注意点 | 予算が無くなり次第、受付を終了します。申請は1世帯または1法人につき、年度内1回までです。 |
② 補助金額・補助率
補助金の額は、補助対象となる経費の2分の1、または10万円のいずれか低い方の金額となります。具体的な計算方法を見ていきましょう。
補助金の計算方法
補助金額は、以下のいずれか低い方の額が適用されます(1,000円未満は切り捨て)。
- 補助対象経費(税抜)の2分の1
- 上限金額:10万円
具体的な計算例
【ケース1】電気柵の資材購入費(税抜)が18万円の場合
180,000円 × 1/2 = 90,000円
この金額は上限の10万円を下回るため、補助金額は90,000円となります。
【ケース2】電気柵の資材購入費(税抜)が25万円の場合
250,000円 × 1/2 = 125,000円
この金額は上限の10万円を超えるため、補助金額は100,000円となります。
③ 対象者・条件
この補助金を利用するには、以下の要件をすべて満たす必要があります。申請前に必ず確認してください。
- 八戸市内で農業を営む農業者であること
生業として市内の農地で農業生産を行う方が対象です。個人の方は市内に住所があること、法人の方は市内に事務所または事業所があることが条件です。家庭菜園などは対象外となります。 - 確定申告等が完了していること
法人の場合は直近1年分の法人税確定申告、個人の場合は令和6年分の確定申告または市民税・県民税申告が済んでいる必要があります。 - 市税の滞納がないこと
過去3年度において、市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税のいずれにも滞納がないことが求められます。
④ 補助対象経費
補助の対象となる経費と、ならない経費が明確に定められています。申請する経費が対象になるか、事前にしっかり確認しましょう。
対象となる経費
市内の農地に設置する電気柵の資材購入費が対象です。具体的には、以下のようなものが含まれます。
- 電源装置(ソーラーパネル、バッテリー含む)
- 支柱、ポール
- 電気柵線(ワイヤー、コード、テープ)
- 碍子(がいし)
- ゲートハンドル、ゲートセット
- 検電器、テスター
- アース棒
- その他、電気柵の設置に直接必要な資材
【重要】対象となる電気柵の要件
補助対象となる電気柵は、以下の2つの要件を両方満たす必要があります。
1. 未使用品であること(中古品は対象外)
2. 鳥獣による農作物の被害防止に効果が認められるものであること
対象とならない経費
以下の経費は補助の対象外ですのでご注意ください。
- 消費税および地方消費税
- 送料
- 設置作業にかかる人件費や工事費
- 振込手数料などの諸経費
- 中古品の購入費
⑤ 申請方法・手順
申請から補助金受領までの流れは以下の通りです。特に、「交付決定」の通知を受け取る前に電気柵を購入・設置しないように注意してください。順序を間違えると補助金が受けられなくなります。
- Step 1: 事前準備と申請書類の提出
設置したい電気柵を選定し、販売店から見積書を取得します。その後、下記の必要書類を揃えて、令和8年1月31日までに農業経営振興センターへ提出します。 - Step 2: 交付決定
市が申請内容を審査し、適正と認められれば「補助金交付決定通知書」が郵送されます。 - Step 3: 事業の実施(電気柵の購入・設置)
交付決定通知書を受け取った後に、電気柵の資材を購入し、農地に設置します。 - Step 4: 実績報告
事業が完了したら、完了した日から1ヶ月以内、または令和8年2月28日のいずれか早い日までに実績報告書と関連書類を提出します。 - Step 5: 補助金額の確定
市が実績報告書を審査し、内容が適正であれば「補助金交付額確定通知書」が郵送されます。 - Step 6: 補助金の請求と受領
確定通知書を受け取ったら、「補助金請求書」を提出します。その後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
申請には多くの書類が必要です。漏れがないように、チェックリストとしてご活用ください。様式は八戸市の公式サイトからダウンロードできます。
- ☐ 補助金交付申請書(別記第1号様式)
- ☐ 農業者を確認することができる書類(確定申告書の写しなど)
- ☐ 農地を確認することができる書類(農地の登記簿謄本など)
- ☐ 市税の納付状況を公簿等により確認することに同意する文書(別記第2号様式)
- ☐ 収支予算書(別記第3号様式)
- ☐ 補助対象経費が分かる見積書等の写し
- ☐ 設置する電気柵の形状、構造等が分かる仕様書又はカタログ等の写し
- ☐ 電気柵を設置する農地の位置図(地図)
- ☐ 世帯全員の住民票の写し(個人の場合)
- ☐ その他市長が必要と認める書類
⑥ 採択のポイント
この補助金は、複雑な事業計画書を評価するものではなく、定められた要件を満たしているかを確認する「要件充足型」の制度です。そのため、採択されるためには以下のポイントを確実に押さえることが重要です。
採択に向けた3つの重要ポイント
- とにかく早く申請する!
この補助金は予算がなくなり次第、受付終了となります。年度末を待たずに、準備が整い次第すぐに申請することをおすすめします。特に春から夏にかけては申請が集中する可能性があります。 - 書類の不備をゼロにする!
最も多い不採択の理由は、書類の不備や不足です。提出前には、必要書類がすべて揃っているか、記入漏れや押印漏れがないか、何度も確認しましょう。公式サイトにある「収支予算書記載例」などを参考に、正確に作成してください。 - 対象要件を再確認する!
申請者自身の要件(市税滞納なし、確定申告済みなど)や、対象経費の要件(未使用品、資材費のみなど)を再度確認しましょう。要件を満たしていないと、どれだけ書類を完璧に作成しても採択されません。
⑦ よくある質問(FAQ)
Q1. 申請前に電気柵を購入してしまいました。対象になりますか?
A1. 対象になりません。この補助金は、必ず市の「交付決定通知」を受け取った後に購入・設置したものが対象となります。事前着手は補助対象外となりますので、絶対に交付決定前に購入しないでください。
Q2. 複数の農地に設置したいのですが、申請は分けられますか?
A2. 申請は1世帯または1法人につき、年度内に1回までです。複数の農地に設置する場合でも、1回の申請にまとめてください。補助金の上限額も合計で10万円となります。
Q3. 設置作業を業者に依頼した場合、その費用も対象になりますか?
A3. 対象になりません。補助対象はあくまで電気柵の「資材購入費」のみです。設置工事費や人件費は自己負担となります。
Q4. 予算の残額は確認できますか?
A4. 予算の残額は公表されていませんが、申請を検討している段階で、担当窓口である農業経営振興センターに問い合わせることで、まだ予算が残っているかどうかの目安を確認できる場合があります。
Q5. 申請書の書き方がわかりません。どこに相談すれば良いですか?
A5. 申請に関する不明点は、八戸市の農業経営振興センターが担当窓口となります。申請書の書き方や必要書類について丁寧に教えてもらえますので、遠慮なく相談しましょう。
⑧ まとめ・行動喚起
今回は、八戸市の農業者を支援する「令和7年度八戸市鳥獣被害防止電気柵設置事業補助金」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 補助額: 経費の1/2、最大10万円
- 対象者: 八戸市内の農業者(個人・法人)
- 対象経費: 電気柵の新品資材購入費(税抜)
- 申請期間: 令和7年4月1日~令和8年1月31日
- 最重要注意点: 予算がなくなり次第終了!交付決定前の購入はNG!
野生動物による被害は、農業経営に大きな打撃を与えます。この補助金は、その対策費用を大幅に軽減できる絶好の機会です。大切な農作物を守り、安心して農業を続けるために、ぜひ本制度の活用をご検討ください。
まず最初に行動すべきは、八戸市の公式サイトで最新情報と申請様式を確認し、電気柵の販売店から見積もりを取得することです。準備を早めに進め、万全の態勢で申請に臨みましょう。
お問い合わせ先
八戸市 農林水産部 農業経営振興センター
〒039-1101 青森県八戸市大字尻内町字毛合清水29
経営支援グループ・生産振興グループ
電話:0178-27-9163
ファックス:0178-27-9166