詳細情報
広島県府中町にお住まいの町内会役員の皆様、そして地域の活性化に関心のある皆様へ朗報です。近年、町内会の加入率低下や役員の担い手不足といった課題が深刻化しています。この状況を打開し、特に子育て世代の地域活動への参加を促すため、府中町では「令和7年度 府中町町内会加入促進等補助金」を実施します。この制度を活用すれば、町内会が主催するイベントの経費として最大15万円の補助を受けることができます。この記事では、補助金の概要から対象経費、具体的な申請手順、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの町内会をさらに盛り上げる絶好の機会を、ぜひご活用ください。
この補助金のポイント
- 府中町内の町内会・町内会連合会が対象
- 子どもが参加できる交流イベントの開催費用を補助
- 補助額は最大15万円、補助率は10/10(全額補助)
- 日帰り旅行、お祭り、スポーツ観戦など幅広いイベントが対象
- 既存のイベントや子ども会の活動も対象可能
府中町町内会加入促進等補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。
目的・背景
近年、ライフスタイルの多様化や居住形態の変化に伴い、多くの地域で町内会の加入率が低下しています。その結果、役員の高齢化や担い手不足が深刻な課題となっています。府中町ではこの状況を改善するため、未来の地域を担う子育て世代が町内会活動に参加するきっかけを作ることを目指しています。この補助金は、町内会が魅力的なイベントを企画・実施し、未加入者にもその楽しさや意義を伝えることで、新たな加入者を増やし、町内会全体の活性化を図ることを目的としています。
制度の基本情報
| 正式名称 | 令和7年度 府中町町内会加入促進等補助金 |
|---|---|
| 実施組織 | 広島県安芸郡府中町(担当:町民生活部 自治振興課 協働推進係) |
| 対象者 | 府中町内の町内会または町内会連合会 |
補助金額・補助率
この補助金の最大の魅力は、手厚い補助内容にあります。具体的な金額と補助率を見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助上限額 | 150,000円 / 町内会 |
| 補助率 | 10/10(対象経費の全額) |
| 備考 | ・複数の町内会が合同でイベントを開催する場合でも、上限額は15万円です。 ・町全体の予算額は180万円です。 |
計算例:イベントの対象経費の合計が20万円だった場合、補助率は10/10ですが上限額が15万円のため、補助金額は15万円となります。対象経費が12万円だった場合は、全額である12万円が補助されます。
対象となる事業・条件
補助金を受けるためには、実施するイベントが特定の要件を満たす必要があります。ここでは、その詳細な条件について解説します。
事業の基本要件
補助の対象となるのは、町内会加入促進を目的とした、未加入者も参加可能な子ども向けイベントです。具体的には、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 町内会にまだ加入していない人も参加できる、子どもが楽しめるイベントであること。
- イベントの実施に合わせて、下記の2つの加入促進の取り組みを行うこと。
必須の加入促進活動
補助金を受けるためには、イベント開催だけでなく、計画的な加入促進活動が求められます。
- 取り組み1(イベント前):
- 「未加入者も参加可能」であること、「町内会費や加入方法」を明記したイベントチラシを作成し、未加入世帯へポスティングする。
- 戸別訪問や掲示板などを活用し、イベントの周知と町内会の紹介を行う。
- 取り組み2(イベント当日):
- 会場に町内会加入促進コーナーを設置し、チラシ配布やその場での加入受付ができる体制を整える。
- イベント参加者に対して、指定の様式でアンケートを実施する。
ポイント:これらの加入促進活動は、実績報告の際に写真等で証明する必要があります。活動の様子は忘れずに撮影しておきましょう。また、加入率100%の町内会も対象ですが、その場合はチラシ作成やアンケート実施などの一部要件が免除されます。詳細は府中町役場にご確認ください。
補助対象となる経費
どのような費用が補助の対象になるのかは、計画を立てる上で非常に重要です。ここでは、対象経費の具体例を詳しく見ていきます。
対象経費一覧
- 報償費: イベントの講師や出演者への謝礼金
- 会議費: 打ち合わせ時の飲料代など
- 物品購入費: 事業に必要な消耗品、材料、景品など
- 印刷製本費: 加入促進用チラシの印刷代
- 役務費: イベント保険料、入場料、チケット代など
- 委託料: イベント企画の委託経費など
- 使用料: 会場使用料、貸切バス代、レンタカー代など
- 工事費: イベントで使う仮設の電気・音響工事費など
- その他: 昼食代(上限2,000円/人)など
対象経費の具体例
府中町の資料を参考に、具体的なイベントでの経費例を見てみましょう。
例1:日帰りバス旅行(参加者40人)
| 項目 | 内容 | 金額 | 補助対象 |
|---|---|---|---|
| 使用料 | 貸切バス、高速道路料金 | 136,420円 | ○ |
| 役務費 | 観光農園・ミュージアム入場料 | 89,600円 | ○ |
| その他 | 昼食代 | 52,800円 | ○ |
| 印刷費等 | チラシ用紙・コピー代 | 7,090円 | ○ |
| 対象経費合計 | 285,910円 | ||
| 補助金額(上限適用) | 150,000円 | ||
例2:盆踊り大会
| 項目 | 内容 | 金額 | 補助対象 |
|---|---|---|---|
| 報償費 | 講師・出演者謝礼 | 30,000円 | ○ |
| 工事費 | 電気・音響工事 | 85,000円 | ○ |
| 物品購入費 | 景品 | 60,000円 | ○ |
| その他 | 飲料水代(ビール) | 31,048円 | × |
| 対象経費合計 | 175,000円(対象外除く) | ||
| 補助金額(上限適用) | 150,000円 | ||
対象外となる経費
以下の経費は補助の対象外となるため注意が必要です。
- 懇親会など、飲食自体が目的となる飲食代(アルコール類など)
- イベントに直接関係のない飲食代
- パソコンやテントなど、繰り返し使用できる備品の購入費
- 恒久的な設備の設置工事費
- 町内会の運営にかかる経常的な経費(ランニングコスト)
申請方法・スケジュール
補助金を受けるための手続きは、計画的に進める必要があります。初年度(令和7年度)と次年度以降でスケジュールが異なるため、注意してください。
今後のスケジュール
- 【初年度】令和7年度事業実施分
- 6月3日~16日: 受付・事前協議
- 6月下旬: 選定・内定
- 6月下旬以降: 交付申請 → 交付決定 → 事業実施 → 実績報告 → 交付確定 → 補助金交付
- 【次年度以降】令和8年度以降事業実施分
- 前年度8月: 町から受付案内発送
- 前年度10月末: 事前協議 締切
- 前年度11月: 選定
- 前年度3月: 内定
- 実施年度4月以降: 交付申請 → 交付決定 → 事業実施 → …
申請から交付までの9ステップ
手続きは以下の流れで進みます。各ステップで必要な書類が異なりますので、しっかり確認しましょう。
- 受付・事前協議: 事業計画書や収支予算書などを提出し、町と事業内容について協議します。
- 選定・内定: 申請額が予算を超えた場合、優先順位や抽選により選定され、結果が通知されます。
- 交付申請: 内定後、正式に交付申請書を提出します。
- 交付決定: 審査後、交付決定通知書が届きます。これを受けてから事業を開始できます。
- イベント実施: チラシ作成、周知活動、当日の加入促進活動、写真撮影、アンケート実施などを行います。
- 実績報告: 事業完了後、速やかに実績報告書、収支決算書、領収書の写し、チラシ、アンケート、写真などを提出します。
- 交付確定: 実績報告の審査後、補助金額が確定し、通知されます。
- 交付請求: 確定通知に基づき、請求書を提出します。
- 補助金交付: 指定の口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント
申請が予算額を上回った場合は選定が行われます。ここでは、採択の可能性を高めるためのポイントを解説します。
審査基準と優先順位
申請額が予算を超えた場合、以下の優先順位で採択団体が決定されます。
- 前年度に抽選により内定を受けられなかった団体
- この補助金の交付を受けてから経過した年数が長い団体
上記で決定できない場合は、町内会連合会の立ち合いのもと、抽選で決定されます。
申請書作成のコツ
- 目的を明確に: 事業計画書には、単にイベント内容を書くだけでなく、「このイベントを通じて、どのように子育て世代の関心を引き、加入促進につなげるか」という目的を具体的に記述しましょう。
- 計画の具体性: 加入促進活動(ポスティングの範囲、戸別訪問の計画など)や、当日の受付体制などを具体的に示すことで、本気度が伝わります。
- 予算の妥当性: 収支予算書は、経費の見積もりを正確に行い、なぜその経費が必要なのかを明確にしましょう。不明な点は事前に業者に見積もりを取るのが確実です。
- 書類の不備をなくす: 提出前には、記入漏れや添付書類の不足がないか、複数人でダブルチェックすることをお勧めします。町の担当窓口での事前相談も有効です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 毎年行っている夏祭りも対象になりますか?
A1. はい、既存のイベントでも対象になります。ただし、「未加入者も参加可能な子ども向けイベント」であることや、チラシのポスティング、当日の加入受付体制の整備など、定められた要件をすべて満たす必要があります。
Q2. 加入率が100%の町内会でも申請できますか?
A2. はい、対象となります。この場合は、住民間の交流を深め、コミュニティの維持・活性化を図る目的が認められます。ただし、チラシ作成やアンケート実施など一部の要件は緩和されますので、詳細は町の担当課にご確認ください。
Q3. イベントで提供するお弁当代や飲み物代は対象になりますか?
A3. はい、昼食代として1人あたり2,000円を上限に対象となる場合があります。ただし、懇親会のような飲食そのものが目的となる場合や、アルコール飲料は対象外です。あくまでイベントの実施に伴う食事代として認められる範囲です。
Q4. 申請すれば必ず15万円もらえますか?
A4. いいえ、必ずではありません。補助金額は、実際にかかった対象経費の合計額に基づき、上限15万円の範囲で決まります。また、申請団体数が多く、予算額を超えた場合は、選定や抽選により採択されない可能性もあります。
Q5. パソコンやプリンターなどの備品購入は対象ですか?
A5. いいえ、パソコンやテント、長机など、繰り返し使用できる備品の購入費は対象外です。チラシ用の紙やインク、イベントで使う飾り付けなどの「消耗品」は対象となります。
まとめ
「令和7年度 府中町町内会加入促進等補助金」は、町内会の活性化を目指す上で非常に強力なサポートとなる制度です。最大15万円、補助率10/10という手厚い支援を活用し、子育て世代をはじめとする多くの住民が参加したくなるような魅力的なイベントを企画してみてはいかがでしょうか。イベントを通じて地域のつながりが深まることは、防犯や防災、子育て支援など、様々な面で地域の力を高めることにつながります。
まずは、ご自身の町内会でどのようなイベントができるか、役員の皆様で話し合ってみてください。そして、この記事で解説したスケジュールを確認し、受付・事前協議の準備を始めましょう。不明な点があれば、府中町の担当窓口へ早めに相談することをお勧めします。
お問い合わせ先
府中町役場 町民生活部 自治振興課 協働推進係
〒735-8686 広島県安芸郡府中町大通三丁目5番1号
Tel:082-286-3185
Fax:082-284-7111
公式サイト:令和7年度 府中町町内会加入促進等補助金について