詳細情報
愛知県弥富市で水稲を栽培されている農家の皆様、毎年発生するカメムシの被害にお悩みではありませんか?カメムシは米の品質を著しく低下させ、収量減や等級低下に直結する深刻な問題です。近年、コメの価格は高騰傾向にありますが、その一方で農薬代や燃料費、さらには高い土地改良区賦課金など、農家の経営負担は増すばかりです。このような厳しい状況の中、弥富市では農家の皆様の負担を少しでも軽減するため、「令和7年度弥富市カメムシ等防除事業費補助金」を実施しています。この記事では、補助金の対象者、金額、必要書類、申請手順から、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この制度を最大限に活用し、大切な水稲をカメムシ被害から守り、安定した農業経営を目指しましょう。
この補助金のポイント
- 弥富市内の水稲農家が対象
- 個人で薬剤を購入・散布した場合の費用を補助
- 薬剤散布面積 1平方メートルあたり0.50円を交付
- 申請期限は令和8年1月30日(金曜日)まで
- JAのラジヘリ共同防除は対象外(別途支援あり)
① 弥富市カメムシ等防除事業費補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。
| 制度概要 | |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度弥富市カメムシ等防除事業費補助金 |
| 実施組織 | 愛知県弥富市(建設部 産業振興課 農業振興グループ) |
| 目的 | 市内の水稲におけるカメムシ等による被害を軽減し、農業経営の安定化を図るため、個人で防除対策を行う農家に対し、その経費の一部を補助する。 |
| 申請期間 | 公表日から令和8年1月30日(金曜日)まで |
| 公式サイト | 弥富市公式サイト |
背景:コメ価格高騰の裏で苦しむ農家の実情
近年、「令和の米騒動」とも言われるほどコメの価格が高騰しています。しかし、弥富市議会の議論でも指摘されている通り、その恩恵が必ずしも地域の農家に行き渡っているわけではありません。多くの農家は、借地料収入よりも固定資産税や土地改良区賦課金などの支出が上回り、実質的に赤字経営に陥っているという厳しい現実があります。この補助金は、そうした厳しい経営環境の中で、品質の高い米作りを続ける農家の皆様を直接支援するための重要な施策なのです。
② 補助金額・補助率について
補助金額は、ご自身で薬剤を散布した水稲の作付面積に応じて算出されます。具体的な計算方法と注意点をしっかり確認しましょう。
補助額の計算方法
補助額は以下の式で計算されます。
計算例
- 5反 (5,000㎡) の水田に散布した場合:
5,000㎡ × 0.50円 = 2,500円 - 1町 (10,000㎡) の水田に散布した場合:
10,000㎡ × 0.50円 = 5,000円
重要:補助金の注意点
- 算出された補助金の小数点以下は切り捨てとなります。
- 補助金の総額が1,000円未満の場合は、補助対象外となります。(例:散布面積が1,999㎡の場合、補助額は999円となり対象外)
- 1つのほ場(田んぼ)につき、申請は年1回限りです。
- 市の予算の範囲内での交付となりますので、早めの申請が推奨されます。
③ 対象者・条件
この補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、以下の項目でご確認ください。申請は個人または法人の名義で行います。
補助対象者
以下の両方の条件を満たす方が対象です。
- 本市(弥富市)在住で、自らカメムシ防除の薬剤を購入し、自ら散布した者
- 弥富市地域計画の地域内の農業を担う者に位置付けられている者
補助対象面積
補助の対象となるのは、農地基本台帳に記載されている農地で、実際に水稲を作付けし、ご自身で薬剤を散布した面積です。
【重要】対象外となるケース
以下の農地は、この補助金の対象外となりますのでご注意ください。
- JAによるラジコンヘリ(ラジヘリ)での共同防除を実施した、または実施予定の農地
※JAによるラジヘリ防除を実施した農地については、市から別途支援が行われています。集落単位でラジヘリ共同防除に参加されている方は、この補助金の申請手続きは不要です。
④ 補助対象経費
この補助金は、薬剤の購入費用に対して交付されます。
- 対象となる経費: 水稲のカメムシ等防除のために購入した薬剤の費用
- 対象とならない経費: 散布にかかる人件費、機械の燃料費、機械の購入・レンタル費用など
薬剤を購入した際の領収書(今年度分)の写しが必ず必要になりますので、大切に保管しておいてください。
⑤ 申請方法・手順
申請は、必要書類を揃えて弥富市役所の窓口に提出する方法となります。以下のステップに従って準備を進めましょう。
ステップ1:必要書類のダウンロードと準備
まずは、申請に必要な書類一式を準備します。書類は弥富市の公式サイトからダウンロードできます。
【提出書類一覧】
- 弥富市カメムシ等防除事業費補助金(交付・実績報告・請求)申請書【様式第1号】
Excelファイル / 記載例(PDF) - 誓約書【様式第2号】
Wordファイル / 記載例(PDF) - 個人散布農地面積の実績一覧【様式第3号】
Excelファイル / 記載例(PDF) - 薬剤購入時の領収書の写し(今年度分の領収書)
- 振込先通帳の写し(銀行名・支店名・口座番号・口座名義人が確認できるページ)
ステップ2:申請書類の記入
ダウンロードした書類に必要事項を記入します。記入の際は、必ず記載例をよく確認してください。特に、面積の計算や合計金額に間違いがないように注意しましょう。
ステップ3:書類の提出
すべての書類が揃ったら、提出先に持参して提出します。
- 提出先: 弥富市役所 本庁舎 2階 産業振興課 農業振興グループ
- 住所: 〒498-8501 愛知県弥富市前ケ須町南本田335
- 提出期限: 令和8年1月30日(金曜日)【期限厳守】
⑥ 採択のためのポイントと注意点
この補助金は、要件を満たし、書類に不備がなければ基本的に交付されます。しかし、スムーズに手続きを進めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
申請書作成のコツ
- 記載例を徹底的に確認する: 最も多い不備は記入ミスです。市の公式サイトにある記載例を横に置き、一つひとつ丁寧に見比べながら記入しましょう。
- 領収書の内容を確認する: 領収書は「今年度分」であることが必須です。購入日、品名(農薬名)、金額、購入者名が明確に記載されているか確認してください。
- 面積の計算は正確に: 「個人散布農地面積の実績一覧」に記載する面積は、農地基本台帳と一致している必要があります。地番ごとの面積を正確に記入し、合計面積を算出してください。
- 早めに準備・提出する: 期限間際は窓口が混雑する可能性があります。また、書類に不備があった場合に対応する時間も必要です。余裕を持ったスケジュールで準備を進め、早めに提出することをお勧めします。
⑦ よくある質問(FAQ)
申請にあたって疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q1. 領収書を紛失してしまいました。再発行は可能ですか?
A1. 領収書の写しは必須書類です。紛失した場合は、購入した販売店に再発行を依頼してください。レシートでも、購入日、品名、金額、購入者名が確認できれば認められる場合がありますので、市の担当課にご相談ください。
Q2. 補助金の総額が900円になりました。申請できますか?
A2. 残念ながら申請できません。補助金の総額が1,000円未満の場合は補助対象外となります。
Q3. 申請者と振込先口座の名義が異なっていても大丈夫ですか?
A3. 原則として、申請者本人名義の口座への振込となります。やむを得ない事情がある場合は、事前に市の担当課にご相談ください。
Q4. 申請書類の書き方がどうしても分かりません。どこで教えてもらえますか?
A4. 弥富市役所の産業振興課 農業振興グループの窓口で相談に乗ってもらえます。不明な点があれば、自己判断で記入せず、必ず担当者に確認することをお勧めします。
Q5. 昨年度に購入した薬剤の領収書は使えますか?
A5. 使用できません。補助の対象となるのは、今年度(令和7年度)に購入した薬剤の領収書のみです。
⑧ まとめと行動喚起
今回は、「令和7年度弥富市カメムシ等防除事業費補助金」について詳しく解説しました。この補助金は、厳しい経営環境にある弥富市の水稲農家にとって、経済的負担を直接的に軽減できる貴重な支援策です。
最後に重要ポイントを再確認
- 対象者: 弥富市在住で個人散布を行う水稲農家
- 補助額: 散布面積1㎡あたり0.50円(総額1,000円以上が対象)
- 必要書類: 申請書、誓約書、面積一覧、領収書コピー、通帳コピー
- 提出期限: 令和8年1月30日(金曜日)
- 提出先: 弥富市役所 産業振興課 農業振興グループ
申請期限まで時間はありますが、書類の準備には手間がかかることもあります。この記事を参考に、今すぐ公式サイトから書類をダウンロードし、準備を始めましょう。ご不明な点があれば、遠慮なく弥富市役所の担当課へお問い合わせください。
お問い合わせ先
- 部署: 建設部 産業振興課 農業振興グループ
- 住所: 〒498-8501 愛知県弥富市前ケ須町南本田335
- 電話番号: 0567-65-1111(代表)
- ファクス: 0567-67-4011(代表)