【富山県】外国人材の採用で最大50万円!「外国人材活用・定着促進事業費補助金」を徹底解説

富山県内で事業を営む経営者や人事担当者の皆様、「人手不足で困っている」「グローバルな人材を採用したいが、何から始めればいいかわからない」といったお悩みはありませんか?富山県では、そんな県内企業を力強くサポートするため「外国人材活用・定着促進事業費補助金」を実施しています。

この制度を活用すれば、外国人材の採用から定着までにかかる費用の一部が補助され、1名あたり最大50万円の支援を受けることが可能です。この記事では、制度の概要から対象者、申請方法、注意点まで、どこよりも分かりやすく解説します。

外国人材活用・定着促進事業費補助金の概要

まずは、本補助金の全体像を把握しましょう。以下の表に主要なポイントをまとめました。

項目内容
補助金名外国人材活用・定着促進事業費補助金
実施自治体富山県
補助上限額外国人材1名あたり50万円
補助率補助対象経費の2分の1以内
申請期間令和7年10月31日(金)必着
目的長期就労の外国人材から「選ばれる富山県」を目指し、県内企業の受入・定着に関する取組みを支援する

補助対象者(誰が使えるの?)

この補助金を利用できるのは、富山県内に事務所を持つ以下の事業者です。

  • 県内の中小企業(中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者)または個人事業主
  • 外国人を雇用しており、常時使用する従業員が100人以下の法人(農事組合法人、漁業協同組合など)

【重要】申請の必須条件
この補助金を申請するには、必ず「とやま外国人材活用・定着支援デスク」を経由し、富山県が連携する人材紹介会社を通じて外国人材とマッチングしている必要があります。

「とやま外国人材活用・定着支援デスク」とは?

富山県が県内企業の外国人材の受入れや定着を支援するために設置した総合相談窓口です。外国人材の活用に関する相談から、県と連携する人材紹介会社を通じたマッチング支援まで、ワンストップでサポートを提供しています。補助金活用を検討するなら、まずはこちらに相談することから始めましょう。

補助対象事業・経費(何に使えるの?)

補助金の対象となるのは、外国人材の円滑な受け入れと定着を促進するための以下の3つの事業に関連する経費です。

1. 「富山就職プログラム」の実施事業

マッチングした外国人材に対し、来日前に現地で実施する研修プログラムです。円滑な就労と日本での生活適応を目的とします。

  • 現地での日本語教育
  • 日本企業文化、ビジネスマナー研修
  • 富山県の生活環境やルールに関する研修

【対象経費の例】講師への人件費、教室の賃料、教材費など

2. 「外国人材入国後サポート業務」の委託事業

人材紹介会社に、外国人材が入国した後のサポート業務を委託する事業です。

【対象経費の例】人材紹介会社へのサポート業務委託費用

3. 渡航費用等に関する事業

外国人材が日本へ渡航する際や、受け入れに必要な手続きにかかる費用です。

【対象経費の例】

  • 日本への渡航費用(航空券代など)
  • 在留資格認定など入管手続きを行政書士等に委託する費用
  • その他、知事が適当と認める経費(※要事前協議)

※注意点: 航空運賃や列車運賃のファーストクラス料金、グリーン料金などの特別料金は補助対象外です。また、補助金の交付決定前に発生した経費も対象となりません。

申請から報告までの流れ

申請手続きは以下のステップで進みます。期限に余裕をもって準備を始めましょう。

  1. 事前準備: 「とやま外国人材活用・定着支援デスク」へ相談し、求人情報を提出。連携人材紹介会社を通じて外国人材とマッチングします。
  2. 交付申請: 必要な申請書類を作成し、期限(令和7年10月31日必着)までに郵送または電子メールで提出します。
  3. 事業実施: 交付決定通知を受けた後、計画に沿って補助事業(研修、サポート委託、渡航手配など)を実施します。
  4. 実績報告: 事業が終了してから14日以内、または令和8年3月10日のいずれか早い日までに、実績報告書と関連書類を提出します。
  5. 補助金交付: 提出された実績報告書が審査され、補助金額が確定した後、指定の口座に補助金が振り込まれます。

必要書類一覧

申請時と実績報告時で必要な書類が異なります。様式は富山県の公式サイトからダウンロード可能です。

【交付申請時に必要な書類】

  • 事業計画書(様式第2号)
  • 補助事業者概要書(様式第3号)
  • 受託事業者概要書(様式第4号)※委託する場合
  • 収支予算書(様式第5号)
  • 見積書の写しなど経費積算の根拠資料
  • マッチングを証明する書類(求人申込書など)
  • 振込先口座が分かる通帳の写し
  • その他参考資料

【実績報告時に必要な書類】

  • 事業実施報告書(様式第10号)
  • 収支決算書(様式第11号)
  • 支出の根拠を示す資料(領収書、振込明細の写し等)
  • その他参考資料(受講者の出席簿、配布資料等)

まとめ

富山県の「外国人材活用・定着促進事業費補助金」は、人手不足に悩む県内企業にとって、優秀な外国人材を確保し、その後の定着までを円滑に進めるための強力な後押しとなる制度です。採用から教育、各種手続きにかかる経済的・時間的な負担を大幅に軽減できる可能性があります。

活用の鍵は、「とやま外国人材活用・定着支援デスク」との連携です。少しでも興味を持たれた方は、まずはこの支援デスクに相談し、自社での活用可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

【申請・問い合わせ先】
〒930-8501 富山市新総曲輪1-7
富山県外国人共生社会推進課 外国人材活用・定着支促進事業費補助金 担当
TEL: 076-444-8873
E-mail: atabunkakyosei@pref.toyama.lg.jp