【2025年】横浜市木造住宅耐震改修補助事業|最大155万円・対象者・締切2/27
補助金詳細
Details横浜市内にある昭和56年5月以前または平成12年5月以前に着工された2階建以下の木造個人住宅の所有者または居住者。耐震診断で評点1.0未満と判定された住宅。
補助金交付申請書、耐震診断結果報告書、補強計画図、工事見積書、非課税証明書(該当者のみ)
基礎補強工事、耐力壁設置工事、屋根軽量化工事など
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview横浜市では、地震に強い安全なまちづくりを推進するため、木造住宅の耐震改修工事費用の一部を補助する「横浜市木造住宅耐震改修促進事業」を実施しています。令和7年度(2025年度)より制度が拡充され、補助上限額が一般世帯で115万円、非課税世帯で155万円に増額されました。また、対象となる建築物の要件も緩和され、いわゆる「新耐震グレーゾーン住宅」も補助の対象となります。本記事では、最新の制度改正内容を含め、申請要件や手続きの流れ、採択されるためのポイントを徹底解説します。
この記事でわかること
- 令和7年度からの補助金増額と対象拡大の詳細
- 最大255万円(省エネ加算含む)を受給するための条件
- 「リ・バース60」利子補給制度との併用メリット
- 失敗しないための申請スケジュールと必要書類
この補助金の概要・ポイント
横浜市木造住宅耐震改修補助事業は、旧耐震基準(昭和56年5月以前)の木造住宅だけでなく、令和7年度からは平成12年5月以前に着工された「新耐震グレーゾーン住宅」も対象に加わりました。耐震診断の結果、倒壊の可能性があると判定された住宅を、安全なレベルまで改修する工事費用を補助します。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 一般世帯 最大115万円 / 非課税世帯 最大155万円
- 省エネ加算: ZEHレベルの改修で一律100万円加算
- 対象拡大: 平成12年5月末以前着工の住宅も対象に
- 申請受付: 令和7年4月1日開始(完了報告締切:令和8年2月27日)
特に注目すべきは、補助上限額の引き上げです。昨今の資材価格高騰や人件費の上昇に対応するため、一般世帯で15万円、非課税世帯で15万円の増額が行われました。また、耐震改修と同時に省エネ改修を行うことで、さらに最大100万円が加算されるため、合計で最大255万円(非課税世帯)の補助を受けられる可能性があります。
対象者・申請要件の詳細
対象となる建築物
補助の対象となるのは、横浜市内にある以下の条件をすべて満たす木造個人住宅です。特に建築時期の要件が緩和された点が大きな変更点です。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 建築時期 | 平成12年(2000年)5月末日以前に着工されたもの | ○ 対象 |
| 構造・階数 | 在来軸組構法の木造住宅で、2階建以下 | ○ 対象 |
| 居住要件 | 所有者またはその一親等以内の親族が居住(予定含む) | ○ 対象 |
| 耐震性能 | 建築士による耐震診断で上部構造評点が1.0未満 | ○ 対象 |
| 診断結果 | 横浜市の一般診断法(H19.9以降)で1.0以上と判定済 | × 対象外 |
対象となる工事
補助を受けるためには、改修後の耐震診断の点数(上部構造評点)が1.0以上となる工事を行う必要があります。具体的には、基礎の補強、筋かい(耐力壁)の設置、屋根の軽量化などが該当します。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、世帯の課税区分によって異なります。また、工事の実費と、市が定める標準単価から算出した額、補助限度額のいずれか最も低い金額が支給されます。
一般世帯 上限
115万円
非課税世帯 上限
155万円
省エネ改修による加算
耐震改修と同時に、断熱化工事や設備の効率化工事を行い、ZEHレベル(等級5)以上の性能を確保する場合、さらに一律100万円が加算されます。ただし、設備効率化工事費は断熱化工事費以下である必要があります。
【リ・バース60】利用時の特例
住宅金融支援機構の「リ・バース60(耐震改修利子補給制度)」を利用する場合、補助限度額が減額されますが、代わりに融資の利子補給を受けられます。
- 一般世帯: 補助限度額 57.5万円
- 非課税世帯: 補助限度額 97.5万円
リ・バース60は、満60歳以上の方が利用できる住宅ローンで、毎月の支払いは利息のみとし、元金は死亡時に一括返済する仕組みです。耐震改修工事資金として借り入れる場合、国が利子の一部(60歳以上は2/3、70歳以上は全額など)を補給する制度があります。手元の資金を残しつつ耐震化を行いたい高齢者世帯にとって有力な選択肢となります。
補助対象経費の詳細
対象となる工事費の計算式
横浜市では、実際の工事見積額と、以下の単価に基づいて計算した「補助対象工事費」を比較し、低い方を基準とします。
| 工事区分 | 計算式(単価) | 対象 |
|---|---|---|
| 基礎工事 | 施工長さ(m) × 72,700円 | ○ |
| 耐力壁工事 | 施工長さ(m) × 72,500円 | ○ |
| 屋根工事 | 施工面積(㎡) × 12,100円 | ○ |
経費に関する注意事項
- 耐震改修と直接関係のないリフォーム工事(内装のグレードアップ等)は対象外です。
- 横浜市の無料耐震診断の結果は申請に使えません。必ず建築士による詳細な耐震診断が必要です。
- 施工事業者は横浜市内業者(市内に本社がある業者)に限られます。
申請から採択までの流れ
本補助金は、設計事業者(建築士)を通じて申請を行うのが一般的です。個人で直接申請するのではなく、まずは信頼できる専門家に相談することから始まります。
採択されるためのポイント・コツ
耐震改修補助金は要件を満たせば原則として交付されますが、予算には限りがあり、手続きの不備で受給できないケースもあります。確実に補助金を受け取るためのポイントを解説します。
審査でスムーズに進むポイント
- 横浜市登録事業者を選ぶ
横浜市では「設計・施工事業者登録制度」を設けています。登録事業者は市の手続きに精通しており、トラブル防止の観点からも推奨されます。未登録業者の場合は一時登録の手続きが必要となり、時間がかかります。 - 早めの相談と着手
令和7年度の受付は4月1日からですが、例年予算の上限に達すると早期に終了する可能性があります。また、工事完了報告の締切(2月27日)に間に合わせるためには、余裕を持ったスケジュールが必要です。 - 代理受領制度の活用検討
多くの自治体で導入されている「代理受領制度」を利用すれば、補助金相当額を差し引いた金額のみを業者に支払えば済むため、初期費用の負担が大幅に軽減されます。横浜市での利用可否については、依頼する事業者に必ず確認してください。 - 税制優遇の証明書発行
耐震改修を行うと、所得税の特別控除や固定資産税の減額措置を受けられます。これらの手続きに必要な「住宅耐震改修証明書」の発行も忘れずに依頼しましょう。
よくある失敗・注意点
- 交付決定前の契約・着工 → 対策: 必ず「交付決定通知書」を受け取ってから契約・着工してください。事後申請は一切認められません。
- 診断結果の流用 → 対策: 市の無料診断結果はあくまで簡易的なものです。補助申請には建築士による精密な診断が改めて必要です。
- 工期の遅れ → 対策: 天候や資材不足による遅れを見越し、2月末の締切ギリギリにならないよう計画しましょう。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 補助金交付申請書 | 横浜市HPよりダウンロード | 必須 |
| 耐震診断結果報告書 | 建築士が作成(評点1.0未満の証明) | 必須 |
| 補強計画図・計算書 | 建築士が作成(改修後1.0以上になる証明) | 必須 |
| 工事見積書 | 施工業者が作成(内訳明細が必要) | 必須 |
| 非課税証明書 | 区役所で取得(非課税世帯の場合のみ) | 任意 |
活用事例・想定シーン
昭和55年築の木造住宅を全体的に補強。基礎補強と壁の増設を行い、総工事費250万円に対し、上限の115万円を受給。自己負担を大幅に軽減。
耐震改修に加え、窓の断熱化と高効率給湯器を導入。耐震補助115万円+省エネ加算100万円で合計215万円の補助を獲得。快適性と安全性を両立。
年金暮らしの高齢夫婦。手元資金を残すためリ・バース60を利用。補助金は57.5万円に減額されたが、融資の利子補給を受け、月々の支払いは利息のみで負担を最小限に。
よくある質問(FAQ)
Q
横浜市の無料耐震診断の結果は使えますか?
Q
新耐震基準(昭和56年6月以降)の建物も対象ですか?
Q
リフォームと同時に行うことはできますか?
Q
代理受領制度とは何ですか?
Q
申請の締め切りはいつですか?
まとめ
横浜市の木造住宅耐震改修補助事業は、令和7年度から補助額が最大115万円(非課税155万円)に増額され、対象物件も拡大されるなど、非常に使いやすい制度になりました。特に「新耐震グレーゾーン」と呼ばれる平成12年以前の住宅にお住まいの方にとっては大きなチャンスです。
耐震改修は命を守るための投資です。補助金や税制優遇、リ・バース60などの支援策を賢く組み合わせることで、経済的な負担を抑えながら安心を手に入れることができます。まずは横浜市の登録事業者に相談し、耐震診断を受けることから始めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大155万円 | 最大100万円(条件により変動) | 最大170万円(耐震改修) | 最大115万円(一般耐震改修) | 最大155万円 |
| 補助率 | 2025/12/05 | — | — | — | 工事内容(基礎、壁、屋根)ごとの単価積算額または工事費のいずれか低い方 |
| 申請締切 | 2026年2月27日 | 令和7年12月19日まで | 予算上限に達し次第終了(通年受付) | 申請年度の2月末日までに実績報告 | 2026-02-27 |
| 難易度 |
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| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | — |
| オンライン | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| jGrants | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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