【最大60万円】秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金とは?

神奈川県秦野市で、マイホームの新築やリフォームを計画している方に朗報です。秦野市では、地元の豊かな自然が育んだ「秦野産木材」の利用を促進するため、最大60万円が補助される「秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金」制度を実施しています。この制度は、市民が市内の施工業者を利用して、秦野産のヒノキやスギを使った住宅を建てる、またはリフォームする際に、その費用の一部を補助するものです。木のぬくもりを感じる快適な住まいを実現しながら、地域の林業を応援し、環境にも貢献できる、まさに一石三鳥の素晴らしい制度です。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から採択のポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの理想の家づくりに、ぜひこの補助金をご活用ください。

この補助金のポイント
✓ 秦野市での新築・購入・リフォームが対象
✓ 秦野産のヒノキやスギを使用することで最大60万円を補助
市内の施工業者を利用することが条件
✓ 予算がなくなり次第終了のため早めの申請が鍵!

補助金の概要|秦野市の地産地消を応援する制度

まずは、この補助金制度の基本的な情報について確認しましょう。どのような目的で、誰が実施しているのかを理解することが、制度活用の第一歩です。

制度の目的と背景

この補助金は、秦野市の豊かな森林資源である「秦野産木材」の利用を促進し、林業の活性化と地産地消を推進することを目的としています。地域の木材を使うことは、輸送にかかるエネルギーを削減し、環境負荷を低減することにも繋がります。市民が地元の木材に親しみ、その良さを実感できる快適な住まいづくりを応援するための制度です。

実施団体

この制度は神奈川県秦野市が実施しています。申請や問い合わせの窓口は、秦野市役所の環境産業部 森林ふれあい課となります。

「秦野産木材」の定義

補助金の対象となる「秦野産木材」とは、ただ秦野で育った木材というだけではありません。秦野産材活用推進協議会によって産地証明されたヒノキ材およびスギ材のことを指します。この証明があることで、品質と産地が保証され、安心して家づくりに使用することができます。利用を検討する際は、施工業者に産地証明が可能な木材かどうかを確認しましょう。

【いくらもらえる?】補助金額と補助率を徹底解説

この補助金の最大の魅力である補助金額について、詳しく見ていきましょう。補助額は、使用する木材の種類(ヒノキかスギか)と、使用箇所(構造材か内装材か)、そしてその使用量によって決まります。

補助金額の計算方法

補助金額は以下の単価に基づいて計算され、それぞれに上限額が設定されています。

使用区分 木材の種類 補助単価 補助金上限額
構造材 ヒノキ材 50,000円 / ㎥ 600,000円
スギ材 26,000円 / ㎥
内装材 ヒノキ材 2,500円 / ㎡ 350,000円
スギ材 1,600円 / ㎡
構造材と内装材の両方に使用する場合 合計で 600,000円

具体的な計算シミュレーション

実際にどのくらいの補助金が受けられるのか、具体的な例で計算してみましょう。

  • 例1:新築でヒノキの構造材を12㎥使用した場合
    計算式: 50,000円/㎥ × 12㎥ = 600,000円
    補助金額は上限の600,000円となります。
  • 例2:リフォームでスギの内装材(床や壁)を50㎡使用した場合
    計算式: 1,600円/㎡ × 50㎡ = 80,000円
    補助金額は80,000円となります。(上限35万円以内)
  • 例3:新築でヒノキ構造材8㎥とスギ内装材30㎡を併用した場合
    構造材分: 50,000円/㎥ × 8㎥ = 400,000円
    内装材分: 1,600円/㎡ × 30㎡ = 48,000円
    合計: 400,000円 + 48,000円 = 448,000円
    補助金額は合計の448,000円となります。(両方使用する場合の上限60万円以内)

あなたは対象?補助対象者と7つの必須条件

この魅力的な補助金を受け取るためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。ご自身が対象となるか、しっかりと確認しましょう。

補助対象となる方

以下のいずれかに該当する方が対象です。

  • 秦野産木材を使用して、自己居住用の住宅を新築する、または新築住宅(建て売り)を購入する方
  • 秦野産木材を使用して、自己居住用の既存住宅をリフォームする方

満たすべき7つの補助条件

上記の対象者であり、かつ以下の7つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. 一定量以上の秦野産材を使用すること。
    構造材:3㎥以上、内装材:9㎡以上、または両方の合計で3㎥以上もしくは9㎡以上。
  2. 令和8年3月31日までに工事等が完了し、実績報告書を提出できること。
    工事費の支払いも同日までに完了している必要があります。
  3. 秦野市に居住している、または居住予定であること。
    新築・購入の場合は、完了後に秦野市に居住する方でも対象です。リフォームの場合は、申請時に秦野市に居住し、対象住宅を所有していることが必要です。
  4. 市税等を完納していること。
  5. 市内施工業者を利用して工事を行うこと。
    市内に本店または支店等があり、秦野市内の住所で見積書や領収書を発行できる業者に限ります。
  6. 過去にこの補助金の交付を受けたことがないこと。
    補助金の交付は、同一住宅につき1回限りです。
  7. 秦野産木材を使用する箇所において、市の他の補助金を受けていないこと。

最重要注意点:必ず工事着手前に申請を!
この補助金は、工事を始める前に申請し、「交付決定通知」を受け取ってから工事を開始する必要があります。すでに始まっている工事や、完了した工事は対象外となりますので、計画段階で必ず市役所に相談・申請してください。

【完全ガイド】申請から補助金交付までの6ステップ

補助金を受け取るまでの流れを、ステップごとに分かりやすく解説します。スムーズに手続きを進めるために、全体の流れを把握しておきましょう。

ステップ1:事前相談・市内施工業者の選定

まずは秦野市役所の森林ふれあい課に相談し、制度の詳細を確認します。同時に、補助金の条件を満たす市内施工業者を探し、秦野産木材を使った工事の見積もりを依頼します。

ステップ2:補助金交付申請(工事着手前)

受付期間(令和7年4月1日から随時)内に、必要書類を揃えて森林ふれあい課の窓口に提出します。予算の上限に達すると受付終了となるため、早めの申請がおすすめです。

ステップ3:交付決定通知の受領

市役所で書類審査が行われ、内容に問題がなければ「補助金交付決定通知書」が送付されます。この通知書を受け取るまで、絶対に工事を開始しないでください。

ステップ4:工事の開始・完了

交付決定通知を受け取ったら、施工業者と契約し、工事を開始します。計画通りに工事を進め、期限(令和8年3月31日)までに完了させます。

ステップ5:実績報告書の提出

工事が完了し、費用の支払いも済んだら、実績報告書に関連書類を添えて市役所に提出します。これも期限(令和8年3月31日)厳守です。

ステップ6:補助金の交付

実績報告書の内容が審査され、問題がなければ補助金額が確定し、指定した口座に補助金が振り込まれます。

必要書類一覧

申請時には主に以下の書類が必要です。詳細は秦野市の公式サイトで最新情報をご確認ください。

  • 補助金交付申請書
  • 外観の色彩基準確認表
  • 市税等納付状況調査の同意書
  • 秦野産木材使用明細書(見積書)
  • 工事請負契約書又は売買契約書の写し
  • 建築確認済証の写し(新築の場合)
  • 案内図、配置図、平面図、立面図
  • 工事着手前の現況写真

採択率を高める3つの重要ポイント

この補助金は先着順の要素が強いため、「採択率」というよりは「いかに確実に受給するか」が重要になります。以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント1:とにかく早めに申請する

最も重要なポイントです。この補助金は市の予算の範囲内で実施されるため、申請額が予算に達した時点で受付が締め切られます。新築やリフォームの計画が固まったら、できるだけ早く、受付開始(令和7年4月1日)直後に行動を開始することをおすすめします。

ポイント2:申請書類は完璧に準備する

書類に不備があると、修正や再提出で時間がかかり、その間に予算が上限に達してしまうリスクがあります。秦野市の公式サイトから最新の様式をダウンロードし、記載例を参考にしながら、間違いのないように丁寧に作成しましょう。不明な点は、提出前に必ず担当課に確認することが大切です。

ポイント3:信頼できる市内施工業者と連携する

この補助金は市内施工業者の利用が必須です。秦野産木材の取り扱いや補助金申請手続きに慣れている業者を選ぶと、スムーズに話が進みます。木材使用量の計算や見積書の作成など、業者側の協力が不可欠なため、信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵となります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 現在市外に住んでいますが、申請できますか?

A1. はい、可能です。住宅の新築または購入の場合、工事完了後に秦野市に転入し、住民登録をすれば対象となります。ただし、リフォームの場合は申請時に秦野市に居住している必要があります。

Q2. 建て売りの新築住宅を購入する場合も対象になりますか?

A2. はい、対象になります。ただし、その住宅に規定量以上の秦野産木材が使用されており、産地証明が可能であること、そして施工業者が市内業者であることなどの条件を満たす必要があります。購入前に販売元に確認してください。

Q3. 申請前に工事を始めてしまいました。今からでも申請できますか?

A3. いいえ、できません。この補助金は、必ず工事着手前に申請し、市の交付決定を受けてから工事を開始する必要があります。この順序を守らないと補助金は受けられませんので、くれぐれもご注意ください。

Q4. 秦野市の他の住宅関連補助金と併用できますか?

A4. 条件によります。補助金の要件には「この補助金の交付を受けて秦野産木材を使用する箇所において、本市による他の補助金の交付を受けていないこと」と定められています。つまり、同じ工事箇所に対して市の他の補助金と重複して受けることはできません。例えば、「はだのOMOTANライフ応援事業」のような住宅取得全体に対する助成金とは併用できる可能性がありますが、必ず事前に市の担当課に確認してください。

Q5. DIYでのリフォームも対象になりますか?

A5. いいえ、対象外です。この補助金は「市内施工業者を利用して」工事を行うことが必須条件となっているため、ご自身で行うDIYは対象となりません。

まとめ|秦野の木で、賢くお得に理想の家づくりを

「秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金」は、秦野市で家づくりを考えている方にとって非常に価値のある制度です。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 対象:秦野市での自己居住用住宅の新築・購入・リフォーム
  • 補助額:最大60万円(使用する秦野産木材の量による)
  • 必須条件:市内施工業者の利用、市税完納など7つの条件を満たすこと
  • 最重要ルール:必ず「工事着手前」に申請し、「交付決定後」に工事を開始すること
  • 申請時期:令和7年4月1日から随時受付(予算に達し次第終了)

地元の木材をふんだんに使った、心地よく、環境にも優しい住まい。この補助金を活用すれば、そんな理想の家づくりをよりお得に実現できます。計画を始めたら、まずは信頼できる市内工務店や秦野市役所の担当課に相談することから始めてみましょう。

お問い合わせ先
秦野市役所 環境産業部 森林ふれあい課 森林ふれあい担当
電話番号:0463-82-9631
受付時間:平日 午前9時から午後5時まで
公式サイト:秦野産木材を使用する快適な住まいづくり補助金