鯖江市育児休業業務代替支援助成金の概要

福井県鯖江市では、従業員の育児休業取得を促進し、働きやすい職場環境づくりを支援するため、「鯖江市育児休業業務代替支援助成金」を設けています。この制度は、国の「両立支援等助成金(育休中等業務代替支援コース)」の支給決定を受けた市内の事業主を対象に、市が独自に助成金を上乗せして交付するものです。従業員が安心して育児休業を取得できる体制を整え、企業の持続的な成長を後押しすることを目的としています。

育児休業中の業務をカバーするために新たな人材(代替要員)を雇用する際の負担を軽減し、企業の「子育てサポート」への取り組みを強力にバックアップします。特に、人材確保が課題となる中小企業にとって、非常に心強い制度と言えるでしょう。

制度のポイント

  • 国の助成金への上乗せ支援:国の「両立支援等助成金」に加えて、鯖江市から追加で助成金が受け取れます。
  • 代替要員の雇用をサポート:育休取得者の業務を引き継ぐための代替要員を雇用する事業主が対象です。
  • 子育て応援企業はさらに手厚く:「さばえfamily holiday宣言企業」に認定されると、助成金額が上乗せされます。

助成金の詳細

対象となる事業者(対象者)

この助成金を利用するには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

  • 国の「両立支援等助成金(育休中等業務代替支援コース)」の支給決定を受けていること。
  • 福井県鯖江市内に事業所を有していること。
  • 申請時点で、市税の滞納がないこと。
  • 助成金の対象となる育児休業取得者が、鯖江市内の事業所に勤務していること。

注意点:まず国の助成金の申請・受給が前提となります。国の制度については、福井労働局 雇用環境・均等室へお問い合わせください。

助成金額

助成金額は、育児休業を取得した従業員1人あたりの定額です。

区分助成金額(育休取得者1人につき)
通常企業15万円
さばえfamily holiday宣言企業20万円

※「さばえfamily holiday宣言企業」とは、従業員の家族との時間を大切にする取り組みを宣言し、市から認定を受けた企業のことです。認定を受けることで、助成金が5万円増額されるなど、様々なメリットがあります。

申請手続きと必要書類

申請の流れ

申請から交付までの流れは以下の通りです。特に申請期限にご注意ください。

  1. Step 1: 国の助成金を受給
    まず、国の「両立支援等助成金(育休中等業務代替支援コース)」を申請し、支給決定通知書を受け取ります。
  2. Step 2: 鯖江市へ助成金を申請
    国の支給決定を受けた日から60日以内に、必要書類を揃えて鯖江市へ申請します。
  3. Step 3: 交付決定通知
    市が申請内容を審査し、適正と認められると「交付決定通知書」が送付されます。
  4. Step 4: 請求書の提出
    交付決定通知書を受け取ったら、指定の請求書(様式第4号)を市へ提出します。
  5. Step 5: 助成金の交付
    請求書に基づき、指定の口座へ助成金が振り込まれます。

必要書類一覧

申請時には、以下の書類(写しを含む)が必要です。事前に準備を進めておきましょう。

  • 申請書(様式第1号)
  • 国助成金支給決定通知書 の写し
  • 国助成金支給申請書 の写し
  • 国助成金申請時の添付書類一式 の写し
  • 完納証明書(市税の滞納がないことを証明する書類)

※申請書や請求書の様式は、鯖江市の公式ウェブサイトからダウンロードできます。

鯖江市のその他の子育て・雇用関連助成金

鯖江市では、この他にも事業者の働きやすい環境づくりを支援する様々な制度を用意しています。自社の状況に合わせて、他の助成金との併用も検討してみましょう。

まとめ

「鯖江市育児休業業務代替支援助成金」は、国の制度と連携し、従業員の育児休業取得を経済的にサポートする強力な制度です。育休中の人材不足を補うための代替要員雇用に踏み切れないでいた事業者様は、ぜひこの機会に活用をご検討ください。子育て世代が働きやすい職場環境を整えることは、優秀な人材の確保・定着にも繋がり、企業の競争力強化に貢献します。

まずは国の「両立支援等助成金」の要件を確認し、計画的に申請準備を進めましょう。

お問い合わせ先

鯖江市の助成金に関するお問い合わせ
鯖江市 産業振興課 産業振興グループ
〒916-8666 鯖江市西山町13番1号(市役所別館3階)
TEL:0778-53-2229 / 0778-53-2231


国の助成金に関するお問い合わせ
福井労働局 雇用環境・均等室
〒910-8559 福井市春山1丁目1-54 福井春山合同庁舎
TEL:0776-22-0221