詳細情報
愛知県稲沢市にお住まいで、ご自宅の省エネ化や光熱費削減をお考えの方に朗報です。稲沢市では、環境に配慮した設備の導入を支援するため、「住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業」を実施しています。この制度を活用すれば、最大24万円の補助金を受け取ることが可能です。対象となるのは、家庭用蓄電池やV2H(電気自動車充給電設備)、エネファーム、さらには太陽光発電システムと連携した設備など多岐にわたります。この記事では、令和7年度(2025年度)の稲沢市の補助金制度について、対象設備や補助金額、申請の具体的な流れ、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。予算には限りがあり、先着順での受付となりますので、導入を検討している方はぜひ最後までご覧いただき、早めの準備にお役立てください。
この補助金のポイント
- 稲沢市内の住宅への省エネ設備導入が対象
- 補助金額は最大240,000円(設備の組み合わせによる)
- 蓄電池、V2H、エネファーム、太陽光発電(セット導入)などが対象
- 申請は工事着手の14日前までに事前届出が必須
- 予算がなくなり次第終了の先着順
① 補助金の概要(令和7年度版)
まずは、稲沢市が実施する「住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業」の基本的な情報から確認していきましょう。
制度の目的
この補助金は、地球温暖化対策設備の設置者に対して費用の一部を補助することにより、市民の環境にやさしいエネルギーの利用を促進し、循環型社会の構築に向けた意識の高揚を図ることを目的としています。家庭からのCO2排出量を削減し、持続可能なまちづくりを目指す稲沢市の重要な取り組みの一つです。
実施機関と予算
- 実施機関: 稲沢市 経済環境部 環境保全課
- 令和7年度予算総額: 30,320,000円
予算は補助事業全体のものであり、申請額が予算に達した時点で受付は終了となります。最新の予算残額は稲沢市の公式サイトで随時更新されますので、申請前に必ず確認しましょう。
令和6年度からの主な変更点
令和7年度の制度では、より利用しやすくなるよういくつかの点が変更・拡充されています。
- 太陽熱利用システムが補助対象に追加されました。
- リチウムイオン蓄電システム(蓄電池)の補助金額が拡充されました。
- 複数の補助メニューを併用する場合でも、1つの申請書で手続きが可能になりました。
- 新築住宅の場合、工事着手後の申請も対象となりました。
② 補助金額と対象設備
補助金額は、設置する設備の種類や組み合わせによって異なります。ここでは、対象となる設備とそれぞれの補助上限額を詳しく見ていきましょう。
| 区分 | 対象設備 | 補助額(上限) |
|---|---|---|
| 単体設置 | 家庭用燃料電池システム(エネファーム) | 50,000円 |
| リチウムイオン蓄電システム(蓄電池) | 150,000円 | |
| 電気自動車等充給電設備(V2H) | 50,000円 | |
| 家庭用エネルギー管理システム(HEMS) | 10,000円 | |
| 太陽熱利用システム(自然循環型) | 16,000円 | |
| 太陽熱利用システム(強制循環型) | 48,000円 | |
| 一体的導入 (太陽光発電システムとセット) |
太陽光発電システム+HEMS+蓄電池 | 240,000円 |
| 太陽光発電システム+HEMS+V2H | 112,800円 | |
| 太陽光発電システム+HEMS+高性能外皮等(ZEH) | 160,000円 | |
| 太陽光発電システム+HEMS+断熱窓改修工事 | 120,000円 |
【重要】太陽光発電システムを単体で設置する場合は、この補助金の対象外です。補助を受けるには、HEMSや蓄電池などと一体的に導入する必要がありますのでご注意ください。
③ 対象者と主な条件
補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、事前にしっかり確認しましょう。
- 居住地: 稲沢市内に自ら居住する住宅(店舗等併用住宅を含む)に対象設備を設置する方。または、自ら居住するために稲沢市内の対象設備付き注文住宅・建売住宅を購入する方。
- 申請時期: 設置工事に着手する14日前までに「設置予定届出書」を提出する必要があります。(新築住宅購入の場合は引渡し日の14日前まで)
- 完了報告: 令和8年2月27日(金)までに補助金交付申請書兼完了報告書を提出できること。
- 設備の要件: 設置する設備は未使用品であること。また、設備によっては性能要件(例:太陽熱利用システムは一般財団法人ベターリビングの優良住宅部品認定品など)があります。
- その他: 市税等を滞納していないことなど、稲沢市住宅用地球温暖化対策設備設置費補助金要綱に定められた要件を満たす必要があります。
④ 申請方法と手順(3ステップ)
申請手続きは大きく3つのステップに分かれています。特に工事着手前の「設置予定届出」が必須である点に注意してください。書類はすべて稲沢市環境保全課へ持参する必要があります(メール・郵送不可)。
ステップ1:設置予定届出書の提出【工事着手14日前まで】
まず、設置工事に着手する14日前までに、以下の書類を揃えて提出します。この届出をもって補助金の枠が確保されるイメージです。
- 様式第1 設置予定届出書
- 様式第1-2 住宅用地球温暖化対策設備設置概要書
- 設置予定届出書に係るチェックリスト
- 設置費用の内訳がわかる見積書の写し
- 設置予定設備の仕様や規格がわかるカタログ等の写し
- 設置予定場所の案内図
- 【ZEHの場合】ZEH基準を満たすことがわかる書類
ステップ2:交付申請兼完了報告書の提出【設置完了後】
設備の設置工事が完了したら、完了日から60日以内、または令和8年2月27日(金)のいずれか早い日までに、以下の書類を提出します。
- 様式第2 交付申請兼完了報告書
- 交付申請兼完了報告書に係るチェックリスト
- 領収書の写し(内訳がわかるもの)
- 設置状況が確認できる写真(設置前・設置後)
- 住民票の写し
- 市税の滞納がないことの証明書
- 【太陽光発電の場合】電力会社との電力受給契約を証明する書類の写し など
ステップ3:補助金交付請求書の提出【交付決定後】
市役所での審査後、「補助金交付決定通知書兼交付金額確定通知書」が届きます。この通知書を受け取ったら、通知日から30日以内、またはその年度の3月10日のいずれか早い日までに「様式第5 補助金交付請求書」を提出してください。この請求書に基づき、指定の口座に補助金が振り込まれます。
⑤ 採択されるための重要ポイント
この補助金を確実に受け取るためには、いくつか押さえておくべき重要なポイントがあります。
採択のポイントまとめ
- とにかく早く動くこと: 予算が限られた先着順のため、受付開始(令和7年4月1日)後、できるだけ早く「設置予定届出書」を提出することが最も重要です。
- 書類の不備をなくす: 公式サイトから最新の様式とチェックリストをダウンロードし、記入漏れや添付書類の不足がないか何度も確認しましょう。特に、消せるボールペン(フリクションペン等)は使用不可です。
- 事前相談を活用する: 不明な点があれば、申請前に必ず環境保全課に電話で問い合わせ、疑問を解消しておきましょう。
- 予算状況を常にチェック: 申請を検討している段階から、稲沢市の公式サイトで予算の執行状況をこまめに確認する習慣をつけましょう。
⑥ よくある質問(FAQ)
Q1. 太陽光発電システムだけを設置したいのですが、補助金は出ますか?
A1. いいえ、太陽光発電システムの単体設置は補助対象外です。補助を受けるには、HEMSや蓄電池、V2Hなどと一体的に導入する必要があります。
Q2. 申請は郵送やメールでもできますか?
A2. いいえ、できません。書類確認が必要なため、必ず環境保全課の窓口へ持参してください。
Q3. 中古の設備を設置しても対象になりますか?
A3. いいえ、補助対象となる設備はすべて未使用品である必要があります。
Q4. 既に工事を始めてしまいましたが、今から申請できますか?
A4. 原則として、工事着手後の申請はできません。必ず工事着手の14日前までに「設置予定届出書」を提出してください。ただし、新築住宅を購入する場合は、工事着手後の申請も対象となる場合がありますので、詳細は市役所にご確認ください。
Q5. 愛知県の補助金と併用できますか?
A5. はい、国の補助金や愛知県が実施する「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」など、他の補助金との併用は可能です。ただし、各補助金の要件をそれぞれ満たす必要がありますので、詳細は各制度の担当窓口にご確認ください。
⑦ まとめ:計画的な準備で補助金を活用しよう
今回は、稲沢市の「住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業」について詳しく解説しました。最大24万円という手厚い支援は、省エネ設備の導入を後押ししてくれる非常に魅力的な制度です。
重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 補助額: 最大240,000円(太陽光+HEMS+蓄電池の場合)
- 対象設備: 蓄電池、V2H、エネファーム、太陽光(セット導入)など
- 最重要ルール: 工事着手14日前までに「設置予定届出書」の提出が必須
- 受付方法: 先着順(予算がなくなり次第終了)
この補助金を活用するためには、施工業者との打ち合わせや見積もりの取得など、早めの準備が不可欠です。まずは信頼できる業者に相談し、補助金の申請を前提とした導入計画を立てることから始めましょう。そして、必ず稲沢市の公式サイトで最新の要綱や様式を確認し、計画的に申請手続きを進めてください。
問い合わせ先
- 部署: 稲沢市役所 経済環境部 環境保全課 環境管理グループ
- 住所: 〒492-8391 稲沢市中野川端町74番地 環境センター内
- 電話: 0587-36-3710
- 公式サイト: 稲沢市住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業