【2026年度】あいち中小企業応援ファンド(地場・農商工)|最大600万円・愛知県・1/16締切
補助金詳細
Details愛知県内に本社又は主たる事務所を有する中小企業者、小規模企業者、中小企業者グループ、中小企業者団体、一般社団法人及び一般財団法人
交付申請書、助成事業計画書、申立書、決算関係書類、現在事項全部証明書、納税証明書、パンフレット等
専門家謝金、旅費、会場借料、印刷製本費、広告宣伝費、原材料費、機械装置導入費、外注加工費など
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview愛知県内で地域資源を活用した新事業展開を目指す中小企業の皆様へ。2026年度(令和8年度)の「あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金(地場産業枠・農商工連携枠)」の募集が開始されました。本助成金は、愛知県の強みである地場産業や農林水産物を活用した新商品開発・販路拡大を支援する制度です。最大300万円(団体等は600万円)の助成が受けられ、原油・原材料高騰の影響を受けている事業者には補助率の優遇措置もあります。ただし、本申請の前に「事前確認」が必須となっており、スケジュール管理が非常に重要です。本記事では、申請要件、対象経費、採択されるためのポイントを専門家の視点で徹底解説します。
この記事でわかること
- 2026年度募集の最新スケジュールと必須となる「事前確認」の手順
- 「地場産業枠」と「農商工連携枠」の具体的な対象範囲と定義
- 補助率が最大2/3にアップする特例条件の詳細
- 採択率を高めるための申請書作成のコツと地域資源活用のポイント
この補助金の概要・ポイント
「あいち中小企業応援ファンド新事業展開応援助成金」は、公益財団法人あいち産業振興機構が実施する助成制度です。愛知県内の中小企業者が、県内の「地域資源」を活用して行う新製品開発や販路拡大の取り組みを資金面でバックアップします。特に2026年度募集では、昨今の経済情勢を鑑み、原油・原材料高騰の影響を受けた事業者に対する手厚い支援が継続されています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 中小企業等は最大300万円(団体等は最大600万円)
- 補助率: 通常1/2以内(売上減少要件等を満たすと2/3以内にアップ)
- 対象者: 愛知県内に拠点を持ち、地場産業や農商工連携に取り組む中小企業者等
- 事前確認期限: 2026年1月9日(金)まで ※必須
- 本申請期限: 2026年1月16日(金)まで
最大の特徴は、「事前確認」が必須である点です。いきなり申請書を提出しても受理されません。必ず事務局職員による事前確認(電話予約の上、訪問またはメール)を受ける必要があります。このプロセスは単なる形式的なものではなく、申請内容が助成対象に合致しているかを確認する重要なステップです。
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者区分
本助成金は、愛知県内に本社または主たる事務所を有する以下の事業者が対象です。個人事業主も含まれますが、直近3期分の納税証明が必要となるなど、一定の事業実績が求められます。
| 区分 | 条件・定義 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 中小企業者 | 愛知県内に本社等を有し、地域未来投資促進法に基づく中小企業の定義に該当する者。 | ○ 対象 |
| 小規模企業者 | 従業員数が宿泊業・娯楽業を除く商業・サービス業で5人以下、製造業等で20人以下の事業者。 | ○ 対象 |
| 中小企業者グループ | 上記中小企業者が複数で構成するグループ。代表者1者が申請を行う。 | ○ 対象 |
| 中小企業者団体等 | 事業協同組合、商工組合、一般社団法人、一般財団法人など。 | ○ 対象 |
| みなし大企業 | 大企業が実質的に経営を支配していると認められる場合など。 | × 対象外 |
2つの申請枠と対象分野
本助成金には「地場産業枠」と「農商工連携枠」の2つの枠があります。自社の事業がいずれかに該当する必要があります。
1. 地場産業枠
愛知県内の「主要地場産業」分野で、地域資源を活用した新事業展開を行う場合。
主要地場産業の定義(4業種+伝統的工芸品15業種):
・食料品(飲料・飼料含む)
・繊維工業
・家具・装備品
・窯業・土石製品
・伝統的工芸品(有松・鳴海絞、常滑焼、名古屋仏壇、三河仏壇、豊橋筆、赤津焼、岡崎石工品、名古屋桐箪笥、名古屋友禅、名古屋黒紋付染、尾張七宝、瀬戸染付焼、尾張仏具、三州鬼瓦工芸品、名古屋節句飾)
2. 農商工連携枠
県内の地域資源である「農林水産物」を活用し、あいち産業科学技術総合センターや愛知県農業総合試験場等と連携して行う事業。
※単に農産物を使うだけでなく、公設試験研究機関との連携が必須要件となっている点に注意が必要です。
補助金額・補助率の詳細
助成金額と助成率は、申請者の区分および売上減少要件の有無によって異なります。特に原油・原材料高騰の影響を受けている事業者は、助成率が引き上げられる特例措置があります。
中小企業者・グループ
最大300万円
(下限50万円)
中小企業団体等
最大600万円
(下限50万円)
助成率の適用条件
| 対象者 | 通常枠 | 売上減少特例(※) |
|---|---|---|
| 中小企業者 | 1/2以内 | 2/3以内 |
| 小規模企業者 | 1/2以内 ※地場産業枠のみ、上限100万円で2/3以内を選択可 |
2/3以内 |
| 中小企業団体等 | 1/2以内 | 1/2以内 |
※売上減少特例:2025年1月以降の任意の連続する3ヶ月の売上高、売上総利益、営業利益のいずれかが、2020年~2021年の同期間と比較して10%以上減少している場合。
補助対象経費の詳細
助成対象となる経費は、事業期間内(交付決定日から1年以内)に発注・納品・支払いが完了するものに限られます。大きく「事業費」と「試作・開発費」に分類されます。
対象となる経費一覧
| 経費区分 | 内容・具体例 | 対象 |
|---|---|---|
| 事業費 | 専門家謝金、旅費(国内・海外展示会)、会場借料、印刷製本費、広告宣伝費、調査研究費、特許取得費など。 | ○ |
| 試作・開発費 | 原材料費、機械装置導入費、工具器具費、外注加工費、試験分析費など。 | ○ |
| 汎用機器 | パソコン、タブレット、車両、事務用机など、事業以外にも使用可能なもの。 | × |
経費に関する注意事項
- 単なる機械・器具の購入のみを目的とした事業は対象外です。
- 試作・開発の全部または大部分を外部委託することはできません(自社での開発努力が必須)。
- 消費税及び地方消費税は助成対象経費に含まれません(税抜価格で計算)。
申請から採択までの流れ
本助成金は「事前確認」が必須フローに含まれているため、締切直前の駆け込み申請は不可能です。以下のスケジュールを厳守してください。
事務局職員による事前確認を受けます。電話予約の上、申請書を持参するか、メールでデータを送付します。これを受けないと本申請できません。
事前確認での指摘事項を修正し、完成した申請書と添付書類をメール等で提出します。
採択されるためのポイント・コツ
この助成金は競争的資金であり、要件を満たせば必ずもらえるものではありません。審査員に「この事業は愛知県の産業発展に寄与する」と思わせる必要があります。
審査で高評価を得るポイント
- 地域資源の活用度
単に「愛知県産」を使うだけでなく、その素材や技術の特性をどう活かし、どう付加価値をつけるかが重要です。 - 新規性と優位性
既存製品との明確な違い(デザイン、機能、用途など)を具体的に説明してください。「従来製品の素材変更」程度では対象外となるリスクがあります。 - 市場ニーズと販売計画
「作って終わり」ではなく、誰にどうやって売るのか。具体的なターゲット層や販路開拓のスケジュールが描けているかが問われます。 - 実現可能性
社内の実施体制、資金計画、連携先との協力体制が整っていることを示しましょう。
よくある失敗・注意点
- 事前確認を受け忘れる → 対策: 12月中に必ず予約を入れる。
- 「地域資源」の定義から外れている → 対策: 公募要領の定義(鉱工業品、農林水産物、観光資源)と自社事業を照らし合わせる。
- 農商工連携枠で公設試との連携がない → 対策: 申請前にあいち産業科学技術総合センター等へ相談し、連携の承諾を得る。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 交付申請書・事業計画書 | あいち産業振興機構HPよりダウンロード(Excel) | 必須 |
| 決算関係書類 | 直近3期分の貸借対照表、損益計算書等 | 必須 |
| 現在事項全部証明書 | 法務局で取得(3ヶ月以内のもの) | 必須 |
| 納税証明書 | 県税事務所等で取得(完納証明) | 必須 |
| 会社案内・パンフレット | 自社で作成しているもの | 必須 |
活用事例・想定シーン
瀬戸焼や常滑焼の技術を活かし、現代のライフスタイルに合った新しい食器ブランドを開発。デザイナーへの委託費や試作型代に活用。
尾州の毛織物技術を応用し、アウトドア向けの難燃性・撥水性を持つ新素材生地を開発。試験分析費や展示会出展費に活用。
地元特産の果物(規格外品)を活用したピューレやスイーツを開発。食品工業技術センターと連携し、保存性向上の技術指導を受ける。
よくある質問(FAQ)
Q
事前確認はどのように予約すればよいですか?
Q
「一般枠」の募集はありますか?
Q
パソコンやタブレットの購入費は対象になりますか?
Q
創業したばかりでも申請できますか?
Q
複数の事業を申請することはできますか?
まとめ
2026年度の「あいち中小企業応援ファンド(地場産業枠・農商工連携枠)」は、愛知県の強みであるモノづくりや農林水産業を活かした新事業に挑戦する絶好の機会です。最大300万円(団体等は600万円)の助成に加え、原油高騰対策としての補助率アップ措置も用意されています。成功の鍵は、早期の準備と「事前確認」の確実な実施にあります。
事前確認の期限は2026年1月9日ですが、年末年始を挟むため実質的な準備期間は短くなります。今すぐ公募要領をダウンロードし、事業計画の策定に着手しましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書の作成や事業計画のブラッシュアップには専門的なノウハウが必要です。採択率を高めるために、専門家への相談もご検討ください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年11月)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公益財団法人あいち産業振興機構の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大600万円 | 理事長が認める額 | 1万円から20万円 | 最大1,200万円 | 最大100万円 |
| 補助率 | 2025/12/05 | 事業活動の企画実施に要する経費の2分の1以内 | 1万円から20万円まで | 補助対象経費の3/4以内 | 補助対象経費の3分の2以内。 ・パッケージ改良区分:上限30万円 ・設備整備区分:上限100万円 |
| 申請締切 | 2026年1月16日 | 令和7年12月25日まで | 令和7年12月12日まで | 〜2025年12月12日(※事前連絡期日: 2025年11月10日) | 第1期: 令和7年9月30日 / 第2期: 令和7年12月26日 |
| 難易度 |
|
|
|
|
|
| 採択率 | 66.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
| オンライン | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| jGrants | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |