【令和7年度】三浦半島(横須賀・逗子・三浦)重点対策加速化事業費補助金完全ガイド|PPA・リース型太陽光・蓄電池
補助金詳細
DetailsPPA事業者、リース事業者(設置先:横須賀市・逗子市・三浦市内の個人・中小企業等)
交付申請書、見積書、仕様書、配置図、電力消費データ、発電シミュレーションなど
土地取得費、造成費、撤去処分費、FIT認定設備など in
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview「太陽光発電や蓄電池を導入したいが、初期費用の負担が重い」「PPAやリース契約での導入を検討しているが、補助金が使えるかわからない」といったお悩みをお持ちではありませんか?
三浦半島エリア(横須賀市、逗子市、三浦市)で実施されている「重点対策加速化事業費補助金(PPA・リース型)」は、そうした課題を解決する有力な選択肢です。初期投資ゼロモデルでの導入を強力に後押しします。本記事では、この制度の仕組みと活用方法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- ―太陽光発電(最大7万円/kW)と蓄電池(1/3補助)の支援内容
- ―対象となるPPA・リース事業者および利用者の要件
- ―3市共通の申請窓口と手続きの流れ
- ―自家消費率などの重要な技術的要件
- ―令和8年1月15日の期限に向けたスケジュール感
制度概要:三浦半島3市の連携支援
本制度は、環境省の交付金を活用し、横須賀市、逗子市、三浦市が連携して実施するものです。事務局機能は「三浦半島重点補助金事務局」に一本化されており、3市共通のスキームで運用されています。
最大の特徴は、設備を「所有」するのではなく、「PPA(電力販売契約)」や「リース」によって導入するケースを対象としている点です。初期投資を抑えつつ、補助金による利用料金の低減メリットを享受できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施機関 | 三浦半島重点補助金事務局 |
| 補助上限額 | 太陽光7万円/kW・蓄電池1/3 |
| 補助率 | 定額 または 1/3 |
| 申請期限 | 令和8年1月15日 |
| 採択率(推定) | 80%程度(要件適合時) |
| 申請方法 | 電子申請 または 郵送 |
補助金額と還元の仕組み
本制度では、PPA・リース事業者が受け取った補助金相当額を、月々のサービス料金やリース料金から減額(控除)することを利用条件としています。
太陽光発電設備の補助額
太陽電池モジュールの公称最大出力合計値と、パワーコンディショナーの定格出力合計値のいずれか低い方(kW単位、小数点以下切り捨て)に乗じて算出します。
家庭用(住宅設置)
7万円 / kW
事業用(事業所設置)
5万円 / kW
蓄電池の補助額
蓄電システムおよび工事費(税抜)の3分の1が補助されます。ただし、蓄電池のみの設置は対象外であり、太陽光発電設備と同時に設置する必要があります。また、以下の価格要件(上限)があります。
- 家庭用:14.1万円/kWh(工事費込・税抜)が基準
- 業務用:16.0万円/kWh(工事費込・税抜)が基準
※基準単価を超える場合は、基準単価を用いて上限額が計算されます。
対象となる事業者と利用者
申請者は「PPA事業者」または「リース事業者」ですが、実際に設備を利用する「需要家(利用者)」にも要件があります。
利用者の要件(設備設置先)
- 1. 地域要件
横須賀市、逗子市、三浦市のいずれかに所在する住宅または事業所であること。
- 2. 属性要件
個人、または中小企業等(中小企業基本法に規定する中小企業者、個人事業主、学校法人、医療法人、社会福祉法人など)であること。
- 3. 納税状況
設置場所となる市の市税に滞納がないこと。
設備の技術的要件
以下の技術要件をすべて満たす必要があります。特に「自家消費」と「FIT認定不可」の条件にご注意ください。
- FIT/FIP制度の利用不可:固定価格買取制度(FIT)やFIPの認定を取得しないこと。完全な自家消費型または余剰売電(非FIT)である必要があります。
- 自家消費率:
- 家庭用:発電量の30%以上を自家消費すること。
- 事業用:発電量の50%以上を自家消費すること。(※30%以上消費し、残りを県内で消費する場合の特例あり)
- 形状要件:建材一体型太陽光発電設備やソーラーカーポートは原則対象外。(※明確に区分けできる場合は対象となる可能性あり)
申請から完了までの流れ
原則として「交付決定後」に契約・着工する必要があります。交付決定前に着手してしまうと補助対象外となるため、スケジューリングには十分注意してください。
事前準備・商談
PPA・リース事業者と利用者が商談を行い、導入計画を策定。見積書や発電シミュレーションを作成します。
交付申請
事業者が事務局へ申請書類を提出(オンライン推奨)。審査には概ね1ヶ月程度かかります。
交付決定・契約・着工
交付決定通知を受け取ってから、本契約および工事着手を行います。
事業完了・実績報告
工事完了後、実績報告書を提出。令和8年2月15日までに完了報告が必要です。
主な提出書類
申請時に必要な主な書類は以下の通りです。PPA・リース事業者が用意するものと、利用者が用意するものが混在するため、連携して準備しましょう。
費用の根拠となる書類
PPA・リース事業者宛ての見積書等。工事費、設備費、業務費、事務費の内訳が分かるもの。
設備仕様書・配置予定図
モジュールやパワコンの出力、蓄電容量が分かるカタログや仕様書。および設置場所の図面。
還元証明書(書式自由)
補助金相当額がサービス料金やリース料金から減額されることを示す書類。
電力データ・発電シミュレーション
直近1年の電力消費量が分かる資料と、想定月別発電量が分かる資料。自家消費率の算出に使用します。
注意点とよくある失敗
申請時の要注意ポイント
- 事前着手の禁止
交付決定通知を受け取る前に契約・着工すると補助対象外になります。やむを得ない理由がある場合は「事前着手届」の提出が必要ですが、原則は決定後です。
- 蓄電池のみの設置は不可
既設の太陽光発電への後付け蓄電池は対象外です。太陽光発電と蓄電池の同時導入が必須です。
- 事業完了期限の厳守
令和8年2月15日までに工事を完了し、実績報告書を提出する必要があります。工期遅延に注意してください。
まとめ
三浦半島3市(横須賀・逗子・三浦)の重点対策加速化事業費補助金は、初期費用ゼロモデル(PPA・リース)での再エネ導入を強力に後押しする制度です。家庭用でkWあたり7万円という高水準の補助により、月々の支払い負担を大幅に軽減できます。
申請期限は令和8年1月15日ですが、予算上限に達し次第終了となる可能性があるため、早めの検討と事業者への相談をお勧めします。
申請をご検討の方へ
本補助金の事務局は3市共通で「三浦半島重点補助金事務局(株式会社エスプールグローカル内)」が担当しています。
情報ソース:三浦市、逗子市、横須賀市 各公式ウェブサイト(2025年12月05日時点)
※本記事の情報は作成時点のものです。最新情報は必ず各市の公式サイトでご確認ください。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大7万円 | 最大90万円(市内事業者活用で増額あり) | 最大20万円(エネファームC要件の場合) | 最大30万円 | 最大500万円 |
| 補助率 | 太陽光(家庭用):7万円/kW太陽光(事業用):5万円/kW蓄電池:対象経費の1/3 | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2026年1月15日 | 2025年12月19日まで(予算消化次第終了) | 予算上限に達し次第終了(遅くとも12月末まで) | 令和7年12月26日まで | 2025年12月26日まで |
| 難易度 |
|
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|
|
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| 採択率 | 80.0% | 30.0% | 100.0% | 30.0% | 30.0% |
| オンライン | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| jGrants | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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