詳細情報
大阪府では、来阪旅行者の利便性と快適性を向上させるため、宿泊施設の受入対応強化を支援する「大阪府宿泊施設環境整備促進事業」を実施します。ホテルや旅館などの宿泊施設を対象に、最大200万円の補助金が交付されます。インバウンド対応や災害対策、デジタル技術の導入など、幅広い用途で活用できるこの機会をぜひご活用ください。
大阪府宿泊施設環境整備促進事業(令和7年度)の概要
正式名称:令和7年度 大阪府宿泊施設の環境整備促進事業
実施組織:大阪府 府民文化部都市魅力創造局 企画・観光課 観光環境整備グループ
目的・背景:大阪府を訪れる旅行者の満足度向上と、宿泊施設の受入体制強化を目的としています。宿泊税を財源とし、インバウンド需要の取り込みや災害時の安全確保、業務効率化を支援します。
対象者:大阪府内で宿泊施設の営業許可を受けた宿泊事業者、または5者以上の宿泊事業者で構成される団体が対象です。ホテル、旅館、簡易宿所などが含まれます。
補助対象となる宿泊施設の種類
- ホテル
- 旅館
- 簡易宿所
助成金額・補助率
補助率:補助対象経費の2分の1以内(一部事業は3分の2以内)
補助上限額:1施設につき200万円
ただし、インバウンド受入対応(多言語対応、広報物の多言語化)、災害時対応に係る事業の一部は、補助上限額が40万円となります。
計算例:
- 総事業費400万円の場合、補助金は最大200万円
- 総事業費100万円でインバウンド対応を行う場合、補助金は最大40万円
| 項目 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 通常 | 1/2 | 200万円 |
| インバウンド・災害対策(一部) | 1/2 | 40万円 |
対象者・条件
大阪府内で宿泊施設の営業許可を受けている宿泊事業者、または5者以上の宿泊事業者で構成される団体が対象です。
詳細な対象要件
- 大阪府内で旅館業法に基づく営業許可を得ていること
- 法人または個人事業主であること
- 5者以上の宿泊事業者で構成される団体である場合は、代表者が明確であること
- 申請する事業が、交付決定通知前に着手されていないこと
具体例:
- 大阪市内のホテルが、客室のWi-Fi環境を整備する場合
- 堺市の旅館が、多言語対応のホームページを作成する場合
- 吹田市の簡易宿所が、災害時対応のための非常用電源を導入する場合
補助対象経費
補助対象となる経費は、宿泊施設の受入対応強化に直接関連するものです。以下に主な対象経費をリストアップします。
対象となる経費の詳細リスト
- 施設の案内表示、室内設備の利用案内等の多言語対応
- パンフレット、ホームページ等の広報物の多言語対応
- オペレーターの導入又はタブレット端末等の多言語補助機器の整備
- 館内及び客室内のテレビの国際放送設備の整備
- インバウンド受入対応に係る人材育成(研修等)
- パスポートリーダーの整備
- ムスリム旅行者受入に係る礼拝環境の整備
- 館内及び客室内におけるWi-Fi整備
- 館内及び客室内のトイレの洋式化、洋式トイレの増設
- キャッシュレス決済端末の導入
- 施設の案内表示や室内設備の利用案内等の点字対応、音声案内などのユニバーサルデザイン化
- ペットツーリズムに係る受入環境整備
- スーツケース等の輸送・一時預かりに係る受入環境の整備及びシステムの導入
- 共用スペースにおける子ども連れ環境の整備(授乳室、おむつ交換台、キッズスペース)
- 災害情報及び避難誘導に関する情報の多言語、視覚化対応
- 災害情報等伝達設備、機器の導入
- 非常用電源装置、情報端末への電源供給機器の導入
- 宿泊予約システム・ホテル管理システム(PMS)等の導入
- チャットボット・24時間AIコンシェルジュ等の導入
- 受付・案内・清掃・運搬等のロボットの導入
- セルフチェックイン・セルフチェックアウト機、自動精算機の設置
- 生体認証やモバイル端末によるキーレスシステムの整備
対象外経費:
- 補助金申請や交付決定通知の前に着手(契約や発注)された事業
- 人件費
- 光熱費
- 消耗品費
申請方法・手順
申請はインターネットによるオンライン申請となります。
ステップバイステップの詳細手順
- 大阪府行政オンラインシステムにアクセス
- 申請に必要な情報を入力
- 必要書類をアップロード
- 申請内容を確認し、送信
必要書類の完全リスト
- 補助金交付申請書(様式第1号から様式第1号の5まで)
- 事業計画書
- 見積書(2社以上)
- 宿泊施設の営業許可証の写し
- その他、大阪府が必要と認める書類
申請期限:令和7年7月7日(月曜日)から令和8年2月27日(金曜日)まで
予算の上限に達した場合は、申請期間に関わらず受付を終了します。
採択のポイント
採択されるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
審査基準
- 事業計画の妥当性
- 費用対効果
- 実現可能性
- 大阪府の観光振興への貢献度
採択率:要確認
申請書作成のコツ
- 事業計画を具体的に記述する
- 費用対効果を明確に示す
- 実現可能性をアピールする
- 大阪府の観光振興への貢献度を強調する
よくある不採択理由
- 事業計画が不明確
- 費用対効果が低い
- 実現可能性が低い
- 必要書類の不足
よくある質問(FAQ)
- Q: 補助金の申請はいつまでですか?
A: 令和8年2月27日(金曜日)までです。ただし、予算がなくなり次第終了となります。 - Q: 補助対象となる経費は何ですか?
A: 宿泊施設の受入対応強化に直接関連する経費が対象です。詳細は公募要領をご確認ください。 - Q: 申請はオンラインでできますか?
A: はい、大阪府行政オンラインシステムからオンラインで申請できます。 - Q: 補助金の交付決定はいつ頃になりますか?
A: 申請書類の不備が解消された後、2週間程度要します。 - Q: 申請前に事業に着手しても補助対象になりますか?
A: いいえ、補助金申請や交付決定通知の前に着手された事業は補助金の対象外です。
まとめ・行動喚起
大阪府宿泊施設環境整備促進事業は、宿泊施設の受入体制強化を支援する絶好の機会です。インバウンド対応や災害対策、デジタル技術の導入など、幅広い用途で活用できます。申請期限は令和8年2月27日まで。予算がなくなり次第終了となりますので、お早めにご申請ください。
次に行うべきアクション:
- 大阪府の公式サイトで公募要領を確認する
- 事業計画を作成する
- 必要書類を準備する
- 大阪府行政オンラインシステムから申請する
問い合わせ先:
大阪府 府民文化部都市魅力創造局 企画・観光課 観光環境整備グループ
住所:〒559-8555 大阪市住之江区南港北1-14-16 咲洲庁舎37階
電話:06-6210-9314(直通)
受付時間:9時30分から17時30分まで ※土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月27日から1月4日まで)を除く。