詳細情報
【令和7年度】藤沢市介護保険サービス事業所物価高騰対応助成金とは?
神奈川県藤沢市では、長引く物価高騰、特に食料品等の価格上昇により運営に影響を受けている市内の介護保険サービス事業所を支援するため、「令和7年度藤沢市介護保険サービス事業所物価高騰対応助成金」を実施します。この助成金は、事業所の経済的負担を軽減し、安定したサービス提供体制を確保することを目的としています。物価高騰の荒波を乗り越え、質の高い介護サービスを継続的に提供していくための重要な支援策です。本記事では、対象となる事業所の要件から助成金額、申請方法まで、事業者の皆様がスムーズに申請できるよう、分かりやすく徹底解説します。
この助成金のポイント
- 藤沢市内の通所系・入所系介護事業所が対象
- 事業所の規模やサービス種別に応じて最大月額23,000円または定員1人あたり月額3,000円を助成
- 助成対象期間は令和7年7月~9月の最大3ヶ月分
- 申請期間は2025年10月14日~10月31日【必着】と短期間なので注意が必要
- 要件を満たせば原則交付される「助成金」であるため、活用しやすい
助成金の概要
まずは、本助成金の基本的な情報について確認しましょう。
| 正式名称 | 令和7年度藤沢市介護保険サービス事業所物価高騰対応助成金 |
| 実施組織 | 藤沢市(福祉部 介護保険課) |
| 目的・背景 | 食料品等の高騰による介護保険サービス事業所の負担軽減を図り、事業所が安定的にサービス提供を行える体制を確保すること。 |
| 対象者 | 藤沢市に所在する介護保険サービス事業所(通所系、入所・居住系サービスに限る) |
助成金額・対象期間
助成額は、提供しているサービス種別や事業所の定員によって異なります。助成対象となる運用月は、「令和7年7月分~9月分(最大3ヵ月)」です。
サービス区分別 助成額一覧
| 区分 | サービス種別 | 助成額(月額) |
|---|---|---|
| 通所系 | 通所介護、通所リハビリテーション、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、通所型サービス(定員19人以上) | 1事業所あたり 23,000円 |
| 認知症対応型通所介護、地域密着型通所介護、通所型サービス(定員18人以下) | 1事業所あたり 13,000円 | |
| 入所・居住系 | 介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、特定施設入居者生活介護、短期入所生活介護、短期入所療養介護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | 定員1人あたり 3,000円 |
助成額の計算例
- 例1:定員25人の通所介護事業所の場合
月額23,000円 × 3ヶ月 = 69,000円 - 例2:定員15人の地域密着型通所介護事業所の場合
月額13,000円 × 3ヶ月 = 39,000円 - 例3:定員80人の介護老人福祉施設の場合
定員1人あたり月額3,000円 × 80人 × 3ヶ月 = 720,000円
対象者・条件
助成金を受け取るためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。申請前に必ずご確認ください。
対象事業所
藤沢市に所在する介護保険サービス事業所のうち、通所系サービスまたは入所・居住系サービスを提供する事業所が対象です。
※令和7年度は、訪問系サービスは対象外となりますのでご注意ください。
必須要件
- 2025年7月1日以前に事業所の指定を受けていること。
- 申請日時点において、事業所を廃止していないこと。
留意事項
- 同一所在地で障がい福祉サービス事業所を運営している場合、「藤沢市障がい福祉サービス事業所物価高騰対応助成金」との重複申請はできません。
- 介護保険法第71条第1項の規定による「みなし指定」を受けている保健医療機関は、令和7年7月から9月までの提供分における藤沢市からの介護報酬受領の実績がある事業所に限り支給の対象となります。
- 介護サービスと介護予防サービスの両方の指定を受けている場合は、1つの事業所として取り扱います。
- 事業所の空床を用いて実施している短期利用については、対象外です。
対象となる経費
本助成金は、物価高騰に対応するための支援を目的としており、使途に具体的な制限は明記されていません。事業継続のために幅広く活用できるのが大きな特徴です。ただし、助成金の趣旨に沿った活用が求められます。
活用経費の例
- 高騰した食材費の補填
- 電気代やガス代などの光熱水費
- 衛生用品や事務用品などの消耗品費
- 送迎車両のガソリン代などの燃料費
- その他、物価高騰の影響を受けた事業運営に関わる経費
助成金を活用することで、利用者へのサービス料金への価格転嫁を抑制し、安心してサービスを利用できる環境を維持することが期待されています。
申請方法・手順
申請は、定められた期間内に、オンラインまたは郵送・持参にて行います。手順をしっかり確認し、期限内に申請を完了させましょう。
申請期間:2025年10月14日(火)~ 2025年10月31日(金)【必着】
※申請期間外に提出された場合、いかなる理由があっても交付されませんので、絶対に遅れないようにしてください。
Step 1: 必要書類の準備
まず、藤沢市の公式サイトから申請書をダウンロードします。
- 藤沢市介護保険サービス事業所物価高騰対応助成金交付申請書兼請求書(Excel形式)
公式サイトにはサービス種別ごとにファイルが用意されている場合がありますので、ご自身の事業所に該当するものをダウンロードしてください。記入例も公開されていますので、参考にしながら正確に記入しましょう。
Step 2: 申請書の提出
以下のいずれかの方法で申請書を提出します。
- 方法1:電子申請
神奈川県電子申請システム「e-kanagawa」から提出します。24時間いつでも申請可能で便利です。 - 方法2:持参または郵送
藤沢市役所の介護保険課に直接持参するか、郵送で提出します。
【提出先】
〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1
藤沢市 介護保険課 企画・事業所担当 宛
※郵送の場合は、封筒の表に赤字で「物価高騰助成金申請書在中」と必ず明記してください。
Step 3: 助成金の振込み
申請内容に不備がなければ、交付が決定されます。助成金は、申請日からおおむね40日以内に指定した口座に振り込まれます。
なお、助成金の交付に係る「決定通知書」は送付されず、口座への振り込みをもって交付決定の通知となりますので、通帳記帳などで入金を確認してください。
採択のポイントと注意点
本制度は、競争採択型の「補助金」とは異なり、要件を満たしていれば原則として交付される「助成金」です。そのため、採択率を心配する必要はあまりありません。しかし、申請が受理されず、交付されないケースもあります。以下のポイントを押さえて、確実に助成金を受け取りましょう。
確実に交付を受けるためのチェックリスト
- □ 申請期間を守る
最大の注意点は「期限厳守」です。1日でも遅れると受理されません。 - □ 対象要件を再確認する
自事業所が対象サービスか、指定年月日の要件を満たしているか、再度確認しましょう。 - □ 申請書の記入漏れ・ミスを防ぐ
公式サイトの記入例をよく確認し、事業所番号や口座情報などに間違いがないか、複数人でチェックすることをお勧めします。 - □ 重複申請をしていないか確認する
同一所在地で障がい福祉サービス事業所の助成金を申請していないか、法人内で確認してください。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 訪問介護事業所を運営していますが、対象になりますか?
- A1. いいえ、令和7年度の助成金では、訪問系サービスは対象外となっています。通所系、入所・居住系のサービスを提供する事業所のみが対象です。
- Q2. 申請期間を過ぎてしまいましたが、今から申請できますか?
- A2. できません。申請期間(2025年10月31日【必着】)を過ぎた場合、いかなる理由があっても申請を受け付けることはできません。期間内に必ず申請を完了させてください。
- Q3. 助成金はいつ頃振り込まれますか?
- A3. 申請日からおおむね40日以内に、申請書に記載された指定口座へ振り込まれる予定です。
- Q4. 交付決定の通知書は送られてきますか?
- A4. いいえ、決定通知書の送付はありません。指定口座への振り込みをもって交付決定の通知となりますので、ご自身で入金をご確認ください。
- Q5. 申請書の書き方がわかりません。どこに問い合わせればよいですか?
- A5. ご不明な点は、藤沢市役所の介護保険課(電話番号:0466-50-8270)にお問い合わせください。また、公式サイトに掲載されている記入例も大変参考になります。
まとめ
今回は、「令和7年度藤沢市介護保険サービス事業所物価高騰対応助成金」について詳しく解説しました。この助成金は、物価高騰下で奮闘されている介護事業所の皆様にとって、事業継続を支える力強い味方となります。
最後の確認ポイント
- 対象者: 藤沢市内の通所系・入所系介護事業所
- 助成額: 最大月額2.3万円 or 定員1人あたり月額3,000円(R7.7~9月分)
- 申請期限: 2025年10月31日(金)必着
申請期間が非常に短いため、対象となる事業所の皆様は、この記事を参考に今すぐ準備を始めましょう。公式サイトで最新情報を確認し、申請書類をダウンロードして、期限内に確実に申請を完了させてください。