「最近、怪しい電話が増えてきた…」「離れて暮らす親が詐欺に遭わないか心配…」そんな不安をお持ちの富士見市民の皆様へ朗報です。富士見市では、巧妙化する振り込め詐欺や特殊詐欺から高齢者の方々を守るため、「振り込め詐欺等対策機器」の購入費用の一部を補助する制度を実施しています。この制度は好評につき、令和8年度まで延長されました。最大5,000円の補助を活用して、ご家庭の固定電話に安心の防犯対策を導入しませんか?この記事では、補助金の対象者、対象となる電話機の種類、申請方法から注意点まで、誰にでも分かるように徹底解説します。大切なご家族と財産を守るための第一歩を、今ここから始めましょう。

この補助金のポイント

  • 富士見市在住の65歳以上の高齢者を含む世帯が対象
  • 迷惑電話防止機能付き電話機等の購入費用の2分の1、最大5,000円を補助
  • 申請期間は令和9年3月31日まで(購入日から1年以内)
  • 申請は機器を購入した後に行う
  • 予算がなくなり次第終了するため早めの申請がおすすめ

富士見市振り込め詐欺等対策機器購入費補助金とは?

制度の目的と背景

近年、高齢者を狙った「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などの特殊詐欺の手口はますます巧妙化し、被害が後を絶ちません。特に、犯人からの最初の接触手段として固定電話が使われるケースが非常に多くなっています。そこで富士見市では、市民、特に高齢者の方々が安心して暮らせる社会を目指し、家庭内での防犯力を高めることを目的にこの補助金制度を設けています。自動で警告メッセージを流したり、通話を録音したりする機能を持つ電話機を導入することで、犯人が詐欺を働きにくくする効果が期待されます。

補助金の概要(早見表)

正式名称 富士見市振り込め詐欺等対策機器購入費補助金
実施機関 埼玉県富士見市
補助上限額 5,000円
補助率 補助対象経費の2分の1(100円未満切り捨て)
対象者 市内に住所を有する65歳以上の高齢者を含む世帯
申請受付期間 購入日から1年以内(最終受付:令和9年3月31日)

あなたは対象?補助金の対象者と条件をチェック

対象となる世帯の条件

この補助金を利用できるのは、以下の条件をすべて満たす世帯です。

  • 申請日時点で、富士見市内に住所を有していること
  • 世帯員の中に、満65歳以上の方が1人以上含まれていること
  • この補助金の交付を過去に受けたことがないこと(1世帯1回限り)

こんな世帯が対象です(具体例)

ご自身が対象になるか、具体的なケースで確認してみましょう。

  • ケース1:富士見市にお住まいの高齢者ご夫婦の世帯
  • ケース2:富士見市で一人暮らしをされている70歳の方の世帯
  • ケース3:富士見市で65歳以上のお父様・お母様と同居しているご家族の世帯

上記のようなケースであれば、補助金の対象となります。ご不明な場合は、市の担当課へお気軽にお問い合わせください。

いくら補助される?補助金額と補助率の詳細

補助金額の計算方法

補助金額は、対象となる機器の購入費用の2分の1です。ただし、上限は5,000円となります。また、計算して出た金額の100円未満は切り捨てられます。

具体的な計算例

実際にいくら補助されるのか、購入金額ごとに見てみましょう。

機器の購入金額(税込) 計算式(購入額 × 1/2) 補助金額 備考
12,000円 12,000円 × 1/2 = 6,000円 5,000円 上限額(5,000円)が適用されます。
9,500円 9,500円 × 1/2 = 4,750円 4,700円 100円未満が切り捨てられます。
8,000円 8,000円 × 1/2 = 4,000円 4,000円 計算通りの金額が交付されます。

どんな機器が対象?補助対象となる電話機・接続機器

補助対象機器の必須機能

補助の対象となるのは、振り込め詐欺等の対策のために開発された、以下の機能を備える固定電話機または固定電話機への接続機器です。

  • 自動応答・警告メッセージ機能:電話の呼び出し音が鳴る前に、電話をかけてきた相手に対して「この通話は防犯のために録音されます」といった警告メッセージを自動で流す機能。
  • 自動通話録音機能:警告メッセージを流した後、通話内容を自動で録音する機能。

これらの機能により、犯人が録音を嫌って電話を切る効果や、万が一の際に録音データが証拠となる効果が期待できます。

補助対象経費と対象外経費

補助金の対象となる費用、ならない費用をしっかり確認しておきましょう。

  • 【対象となる費用】
    • 上記機能を持つ固定電話機本体の購入費用
    • 上記機能を持つ、既存の固定電話機に接続する機器の購入費用
  • 【対象とならない費用】
    • 送料、代引き手数料
    • FAX用紙、インクリボンなどの付属品・消耗品費
    • 設置工事費、出張費
    • 購入後の保守契約料、修理費用
    • 延長保証料
    • ポイント利用分

【重要】購入前の事前相談を強く推奨します!
「この電話機は補助金の対象になるかな?」と迷ったまま購入してしまうと、審査の結果、対象外となり補助金が受けられない可能性があります。そのような事態を避けるため、購入前に必ず市の担当課へ電話や窓口で相談することを強くお勧めします。購入予定の機器のカタログや型番がわかるものを用意して相談するとスムーズです。

申請はカンタン!4ステップでわかる申請方法と流れ

補助金の申請は、機器を購入してから行います。以下の4つのステップで進めましょう。

ステップ1:対象機器の購入と書類の保管

まず、補助対象となる機能を持った電話機または接続機器を家電量販店やインターネット通販などで購入します。購入の際は、以下の2点を必ず受け取り、大切に保管してください。

  • 領収書:購入日、購入金額、購入した機種名(型番)、販売店名が明記されているものが必要です。レシートでも可。
  • 取扱説明書・保証書:補助対象となる機能が記載されているページを確認するために必要です。

ステップ2:申請書類の準備と提出

機器を購入し、ご自宅に設置したら、以下の書類を揃えて市の窓口に提出します(郵送も可)。

  • 振り込め詐欺等防止機器購入費補助金交付申請書:市の公式サイトからダウンロードできます。記入例も参考にしてください。
  • 領収書等の写し:ステップ1で保管したもの。
  • 取扱説明書等の写し:表紙と、補助対象機能が確認できるページのコピー。
  • 購入機器の設置が確認できる写真の写し:購入した機器が実際に設置されていることがわかるように撮影してください。

ステップ3:交付決定通知の受け取り

提出された書類を市が審査します。審査の結果、補助金の交付が認められると「補助金交付決定通知書」が郵送で届きます。もし書類に不備があったり、対象機器と認められなかったりした場合は「却下通知書」が届きます。

ステップ4:請求書の提出と補助金の受領

「補助金交付決定通知書」が届いたら、最後のステップです。「補助金交付請求書」に必要事項を記入し、補助金の振込先となる金融機関の通帳の写しを添えて、再度市の窓口へ提出します(郵送も可)。その後、指定した口座へ補助金が振り込まれます。

採択されるための重要ポイントと注意点

ポイント1:とにかく「購入前の事前相談」が確実!

何度も強調しますが、最も重要なポイントは購入前に市の担当課へ相談することです。これにより、「せっかく買ったのに補助金の対象外だった」という最悪のケースを防ぐことができます。安心して申請するためにも、ぜひ事前相談を活用してください。

ポイント2:書類の不備に注意

申請でよくある不備は、書類の不足や記載内容の誤りです。特に領収書は「購入日・金額・機種名」が必須です。インターネット通販で購入した場合は、これらの情報が記載された購入証明書や納品書などを印刷して添付しましょう。また、設置写真は、機器全体と電話回線に接続されている様子がわかるように撮影すると審査がスムーズです。

ポイント3:申請期限と予算を意識する

申請には2つの期限があります。1つは「購入日から1年以内」、もう1つは「令和9年3月31日の最終受付」です。これを過ぎると申請できません。さらに重要なのが、市の予算には限りがあるという点です。予算額に達した場合、年度の途中でも受付が終了してしまう可能性があります。制度の利用を検討している方は、できるだけ早めに購入・申請を進めることをお勧めします。

よくある質問(FAQ)

Q1: どんな電話機が対象になりますか?具体的な機種名は?

A1: 市が特定の機種を推奨・指定することはありません。重要なのは「呼び出し音の前に警告メッセージが流れる」「通話内容が自動で録音される」機能があることです。多くの家電量販店で「迷惑電話防止機能付き電話機」として販売されています。パナソニックの「迷惑防止」機能や、シャープの「あんしんフラッシュランプ」機能などが代表的です。購入前にカタログやウェブサイトで機能を確認し、不明な点は市の担当課にご相談ください。

Q2: 高齢の親の代わりに、子供が申請手続きをしても良いですか?

A2: はい、ご家族による代理申請も可能です。ただし、申請書の申請者欄には、補助対象となる世帯の方(富士見市にお住まいの65歳以上の方など)のお名前をご記入ください。手続きで不明な点があれば、代理の方が市役所に問い合わせることもできます。

Q3: インターネット通販で購入した場合、領収書はどうすれば良いですか?

A3: 購入した通販サイトの購入履歴ページなどから、領収書や購入証明書をダウンロード・印刷してご提出ください。その際、「購入日」「購入金額」「商品名(型番)」「販売店名」がすべて記載されていることを必ず確認してください。これらの情報が不足していると、再提出を求められる場合があります。

Q4: 申請してから補助金が振り込まれるまで、どのくらいかかりますか?

A4: 申請書類を提出してから交付決定通知が届くまで、審査に数週間かかる場合があります。その後、請求書を提出してから実際に振り込まれるまでにも一定の期間が必要です。一般的には、最初の申請から1ヶ月〜2ヶ月程度を見ておくと良いでしょう。時期によって混み具合も変わるため、詳しくは市の担当課にご確認ください。

Q5: 既に持っている電話機は対象になりますか?

A5: この補助金は、これから新たに対策機器を購入する場合を対象としています。そのため、補助金の申請期間より前に購入したものや、既に所有している機器は対象外となりますのでご注意ください。

まとめ:今すぐ行動して、家族を詐欺被害から守ろう

富士見市の「振り込め詐欺等対策機器購入費補助金」は、大切な家族を悪質な犯罪から守るための非常に有効な制度です。最後に、重要なポイントをもう一度確認しましょう。

  • 対象者:富士見市在住の65歳以上の方を含む世帯
  • 補助額:購入費の1/2、最大5,000円
  • 対象機器:警告・録音機能付きの電話機または接続機器
  • 申請手順:①機器購入 → ②申請書提出 → ③決定通知受領 → ④請求書提出 → ⑤入金
  • 最重要ポイント:購入前に市役所へ事前相談を!

この機会にぜひ補助金を活用し、ご家庭の防犯対策を見直してみてはいかがでしょうか。まずは家電量販店やウェブサイトで対象となりそうな機器を探し、市の窓口に相談することから始めてみましょう。あなたの一つの行動が、家族の未来の安心に繋がります。

お問い合わせ先

富士見市役所 協働推進課 自治・防犯グループ
〒354-8511 埼玉県富士見市大字鶴馬1800番地の1 市庁舎2階
電話番号:049-252-7121
FAX:049-254-2000