詳細情報
杉並区にお住まいで、「自宅の防犯対策を強化したいけど、費用が気になる…」とお考えではありませんか?そんな方に朗報です。杉並区では、防犯カメラやカメラ付きインターホンなどの防犯機器の購入・設置費用の一部を補助する「杉並区防犯機器等購入補助事業」を実施しています。この制度を活用すれば、費用の4分の3、最大で3万円の補助を受けることが可能です。この記事では、補助金の対象となる方や機器、具体的な申請手順、そして審査を通過するためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ご自宅の安全・安心を高める絶好の機会を、ぜひご活用ください。
杉並区防犯機器等購入補助事業の概要
まずは、この補助金制度がどのようなものなのか、基本的な情報を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 杉並区防犯機器等購入補助事業 |
| 実施組織 | 杉並区(危機管理室危機管理対策課) |
| 目的・背景 | 住宅への強盗や空き巣などの侵入盗対策を支援することで、地域全体の防犯力を向上させ、区民の防犯意識を高めることを目的としています。これは、東京都が推進する個人宅向け防犯対策支援の一環でもあります。 |
| 対象者 | 杉並区に居住し、住民基本台帳に登録されている世帯主または世帯員 |
補助金額・補助率について
この補助金の最大の魅力は、その高い補助率です。具体的な金額と計算方法を見ていきましょう。
補助率と上限額
- 補助率: 防犯機器の購入費用と設置費用を合わせた金額の4分の3
- 補助上限額: 30,000円
- 計算ルール: 算出された補助金額の1,000円未満は切り捨てとなります。
【具体例】補助金額の計算方法
実際のケースでどのくらいの補助が受けられるのか、いくつかのパターンでシミュレーションしてみましょう。
| 購入・設置費用 | 計算式 | 補助金額 | 自己負担額 |
|---|---|---|---|
| 40,000円の防犯カメラを購入 | 40,000円 × 3/4 = 30,000円 | 30,000円 | 10,000円 |
| 103,000円の防犯カメラセットを購入 | 103,000円 × 3/4 = 77,250円 | 30,000円 (上限適用) | 73,000円 |
| 19,800円の防犯フィルムを購入 | 19,800円 × 3/4 = 14,850円 | 14,000円 (1,000円未満切捨) | 5,800円 |
| 20,000円のカメラ + 18,800円の設置費 | (20,000円 + 18,800円) × 3/4 = 29,100円 | 29,000円 (1,000円未満切捨) | 9,800円 |
ポイント・クーポン利用時の注意点
購入時にポイントやクーポンを利用した場合、値引き後の金額が補助対象経費となります。ポイント利用分は補助の対象になりませんのでご注意ください。
補助の対象となる方・条件
補助金を受けるためには、申請者と設置場所の両方で条件を満たす必要があります。
対象となる方(申請者)
- 現に杉並区に居住していること。
- 杉並区の住民基本台帳に登録されている世帯主または世帯員であること。
- 申請は1世帯につき1回限りです。
対象となる設置場所
- 杉並区内の住宅であること。
- 申請者が居住している一戸建て住宅、または共同住宅の専有部分であること。
- (注意)マンションの入口や駐輪場などの共用部分への設置は対象外です。
補助対象となる経費(機器)・対象外の経費
どのような防犯グッズが補助の対象になるのか、具体的に見ていきましょう。
補助対象となる機器の例
- 防犯カメラ: 玄関先や勝手口など屋外に設置するもの(屋内の見守りカメラは対象外)
- カメラ付きインターホン: 訪問者を映像で確認・録画できるもの
- センサーアラーム: 振動やガラス破りを検知して知らせるもの
- センサーライト: 人を検知して自動点灯するもの
- ダミーカメラ: 撮影機能のない、見た目が防犯カメラのもの
- 錠: 防犯性能の高い錠前(CPマーク製品推奨)
- 補助錠: 既存の鍵に追加で取り付けるもの
- サムターンカバー: ドア内側のつまみを覆い、不正開錠を防ぐもの
- ガードプレート: ドアと枠の隙間を塞ぎ、こじ開けを防ぐもの
- 防犯フィルム: 窓ガラスに貼り、ガラス破りを防ぐもの
- 面格子: 窓に設置する侵入防止用の格子
- 防犯砂利: 踏むと大きな音が鳴る砂利
上記以外でも対象となる場合がありますので、迷った場合はコールセンターに問い合わせてみましょう。
補助対象外となるもの
以下の費用は補助の対象になりませんので、ご注意ください。
- 店舗や事務所など、住居以外への設置費用
- 申請者自身で設置する際の部材(延長コード、配線など)や工具代
- 新築やリフォーム費用に含まれる防犯設備(領収書が明確に分かれていれば対象)
- 配送料、撤去費用、リサイクル費用など
- フリマアプリなど個人間売買での購入品、譲渡品
- リース品やホームセキュリティなど月額・年額契約のもの
- 自動通話録音機など、侵入盗被害防止が主目的ではないもの
- 防犯ブザーなどの携行品
- 断熱防犯窓(東京都の別事業の対象のため)
申請方法と手順(ステップ・バイ・ステップ)
申請から補助金交付までの流れを、順を追って解説します。特に重要な期間の確認を忘れないようにしましょう。
【重要】3つの期間を必ず確認!
- ① 領収書の日付対象期間: 令和7年7月1日(火) ~ 令和8年2月28日(土)
- ② 申請受付期間: 令和7年9月1日(月) ~ 令和8年3月2日(月)
- ③ 予算: 予算額に達した場合、期間内でも受付が終了することがあります。
Step 1: 防犯機器の購入と設置
まずは、上記の領収書対象期間内に、必要な防犯機器を購入し、自宅への設置を完了させます。業者に設置を依頼した場合は、工事完了まで済ませてください。
Step 2: 必要書類の準備
次に、申請に必要な書類を揃えます。不備がないように、一つひとつ丁寧に確認しましょう。
- ① 申請書兼請求書: (郵送申請の場合のみ) 区の様式。押印が必要(シャチハタ不可)。
- ② 領収書の写し: 宛名(申請者フルネーム)、金額、購入品名、領収日、販売店名が記載されたもの。レシートや請求書は不可。
- ③ 工事完了報告書の写し: (業者施工の場合) 施工内容、完了日、業者名などが記載されたもの。
- ④ 設置後の写真: どこに(玄関、窓など)、何を設置したかが分かるように撮影。
- ⑤ 本人確認書類の写し: 運転免許証、マイナンバーカード(表面のみ)など。
- ⑥ 振込先口座がわかるものの写し: 通帳の見開きやキャッシュカードのコピーなど。
- ⑦ 誓約書: (郵送申請の場合のみ) 区の様式。
- ⑧ 同意書: (賃貸物件の場合のみ) 大家さんや管理会社の同意が必要。区の様式。
- ⑨ 機器の詳細がわかる書類: (必要に応じて) カタログやパッケージの写真など。
Step 3: 申請(電子または郵送)
書類が揃ったら、申請期間内に手続きを行います。申請方法は2種類です。
- 電子申請: 杉並区公式サイトの申請フォームから、必要事項を入力し、準備した書類のデータをアップロードします。申請書や誓約書の提出が不要で便利です。
- 郵送申請: 申請書類一式を、指定の送付先に郵送します。締切日の消印有効です。
【郵送先】〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場3-5-8 オーク心斎橋ビル3F 杉並区防犯機器等購入補助事業申請受付センター 宛
注意:区役所の窓口では申請できません! 申請先が外部の受付センターになっているため、直接区役所に持参しても受け付けてもらえません。
Step 4: 審査・交付決定・振込
申請後、区による審査が行われます。審査に通ると「交付決定通知書」が郵送され、その後、指定した口座に補助金が振り込まれます。申請から振込までは、おおむね2〜3ヶ月程度が目安です。
採択されるための重要ポイントと注意点
申請がスムーズに受理され、確実に補助金を受け取るために、特に注意すべき点をまとめました。
- 領収書の要件を厳守する: 「宛名が申請者本人(フルネーム)であるか」「購入品名が具体的に記載されているか」は最重要チェック項目です。単に「お品代」となっている領収書は認められません。
- 書類の不備をなくす: 郵送申請の場合、押印漏れや記入ミスが非常に多いです。特に金額欄は修正できないため、間違えたら書き直しましょう。提出前に何度も確認することが大切です。
- 写真は分かりやすく: 設置後の写真は、「どの場所に」「何が」設置されたか、第三者が見て明確にわかるように撮影してください。暗すぎたり、遠すぎたりしないように注意しましょう。
- 早めに申請する: この補助金は予算の上限が定められています。申請が殺到した場合、期間の途中で受付が終了する可能性があります。機器の購入・設置が完了したら、速やかに申請手続きを進めることをお勧めします。
- プライバシーへの配慮: 防犯カメラを設置する場合、隣家など他人の敷地が映り込まないように角度を調整するなどの配慮が必要です。トラブルを避けるためにも、撮影範囲はご自身の敷地内を基本としましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q1. どこで購入した機器でも対象になりますか?
- A1. はい、購入場所は問いません。杉並区外の店舗やインターネット通販での購入も対象です。ただし、申請に必要な要件(宛名、品名、日付など)を満たした領収書が発行されることが絶対条件です。
- Q2. 自分で設置した場合、手間賃は補助されますか?
- A2. いいえ、専門業者以外による設置費用(ご自身の手間賃など)は補助対象外です。また、ご自身で設置する際に購入した延長コードやビスなどの部材費も対象外となります。
- Q3. 賃貸マンションに住んでいますが、申請できますか?
- A3. はい、申請できます。ただし、壁に穴を開ける工事などを伴う場合は、必ず事前に大家さんや管理組合、管理会社に許可を得てください。申請時には、その許可を証明する「物件所有者(管理者)の同意書」の提出が必要です。
- Q4. 複数の防犯グッズを購入した場合、まとめて申請できますか?
- A4. はい、可能です。複数の補助対象機器を購入した場合、その費用を合算して申請できます。ただし、申請は1世帯1回限りなので、後から追加で申請することはできません。まとめて申請するようにしましょう。
- Q5. 申請状況や審査の進捗は教えてもらえますか?
- A5. 審査状況に関する個別の問い合わせには対応していません。書類に不備があった場合は電話で連絡が来ることがありますが、それ以外は交付(または不交付)決定通知書の発送をもって結果をお知らせする形となります。
まとめ:制度を賢く活用して、安全な暮らしを
今回は、杉並区の「防犯機器等購入補助事業」について詳しく解説しました。最後に重要なポイントを再確認しましょう。
おさらい:重要ポイント
- 補助内容: 購入・設置費用の4分の3、上限3万円を補助。
- 対象者: 杉並区在住の世帯(1世帯1回限り)。
- 期間: 領収書は令和8年2月28日まで、申請は令和8年3月2日まで。
- 申請方法: 電子申請または郵送(区役所窓口は不可)。
- 注意点: 領収書の要件確認と書類不備に注意し、予算がなくなる前に早めに申請を!
この補助金は、初期費用を抑えながら自宅のセキュリティレベルを大きく向上させることができる、非常に価値のある制度です。この記事を参考に、ぜひ補助金を活用して、ご自身とご家族の安全・安心な毎日を実現してください。
不明な点があれば、下記の公式コールセンターへ問い合わせてみましょう。
【お問い合わせ先】
杉並区防犯機器等購入補助事業コールセンター
電話:050-3821-6070
受付時間:月曜日~金曜日(祝日を除く)午前9時から午後5時まで