詳細情報
東大阪市では、モノづくり企業と地域住民が共生できる環境づくりを推進するため、様々な補助金制度を設けています。騒音対策、工場移転、地域コミュニティ活動など、企業のニーズに合わせた支援が充実。これらの補助金を活用することで、企業の負担を軽減し、より良い事業環境を整備することができます。今回は、東大阪市の住工共生に関する3つの補助金について詳しく解説します。
住工共生まちづくり関連補助金概要
住工共生相隣環境対策支援補助金
この補助金は、住宅側から申し立てられた騒音や振動の苦情に対して、モノづくり企業が実施する建築物や設備の改善対策を支援するものです。市民とモノづくり企業が共生できる環境形成を促進することを目的としています。
- 正式名称: 住工共生相隣環境対策支援補助金
- 実施組織: 東大阪市
- 目的: 住宅からの騒音・振動苦情に対するモノづくり企業の改善対策支援
- 対象者: 騒音・振動に関する苦情を受けて対策を行う東大阪市内のモノづくり企業
住工共生コミュニティ活動支援補助金
モノづくり企業への理解を深めてもらうために、企業が主体となって近隣地域住民を対象に実施するイベント等を支援する補助金です。地域との良好な関係を築き、共生を促進することを目的としています。
- 正式名称: 住工共生コミュニティ活動支援補助金
- 実施組織: 東大阪市
- 目的: モノづくり企業への理解促進のためのイベント等支援
- 対象者: 近隣住民を対象としたイベント等を企画・実施する東大阪市内のモノづくり企業
工場移転支援補助金
この補助金は、住工混在の緩和を目的として、準工業地域、工業地域、工業専用地域を除く用途地域で事業を営むモノづくり企業が、モノづくり推進地域または工業専用地域へ工場を移転する際に、その費用を支援するものです。
- 正式名称: 工場移転支援補助金
- 実施組織: 東大阪市
- 目的: 住工混在の緩和とモノづくり企業の事業環境改善
- 対象者: 東大阪市内の一定地域からモノづくり推進地域または工業専用地域へ工場を移転するモノづくり企業
助成金額・補助率
住工共生相隣環境対策支援補助金
補助率は対象経費の1/2で、上限100万円、下限10万円です。他からの補助を受ける場合は、対象経費から差し引いた上で算定されます。
計算例: 騒音対策工事に200万円かかった場合、補助金は100万円となります。
住工共生コミュニティ活動支援補助金
補助率は対象経費の1/2で、上限10万円です。他からの補助を受ける場合は、対象経費から差し引いた上で算定されます。
計算例: 地域交流イベントの開催費用が15万円の場合、補助金は7.5万円となります。
工場移転支援補助金
補助率は対象経費の1/2で、上限200万円です。他からの補助を受ける場合は、対象経費から差し引いた上で算定されます。
計算例: 工場移転にかかる機械設備の輸送・設置費用が300万円の場合、補助金は150万円となります。
| 補助金名 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 住工共生相隣環境対策支援補助金 | 1/2 | 100万円 |
| 住工共生コミュニティ活動支援補助金 | 1/2 | 10万円 |
| 工場移転支援補助金 | 1/2 | 200万円 |
対象者・条件
住工共生相隣環境対策支援補助金
対象となるのは、騒音や振動について住宅側から苦情を申し立てられ、その対策として建築物、設備等の新設、改築、増築、改造、交換などの改善を行うモノづくり企業です。
- 東大阪市内に事業所を有すること
- 騒音・振動に関する苦情を受けていること
- 改善対策を実施すること
住工共生コミュニティ活動支援補助金
対象となるのは、モノづくり企業への理解を深めてもらうために、企業が近隣地域住民等を対象に実施するイベント等の事業で非営利なものです。
- 東大阪市内に事業所を有すること
- 近隣住民を対象としたイベント等を企画・実施すること
- 非営利事業であること
工場移転支援補助金
対象となるのは、1年以上引き続き工業系用途地域を除く地域において事業を営んでいる工場を、モノづくり推進地域又は工業専用地域に移転する事業です。ただし、工場面積の相当割合を満たさない場合などを除きます。
- 東大阪市内の一定地域で1年以上事業を営んでいること
- モノづくり推進地域又は工業専用地域へ工場を移転すること
- 工場面積が一定割合を満たすこと
補助対象経費
住工共生相隣環境対策支援補助金
建築物、設備等の新設、改築、増築、改造、交換など、騒音・振動対策に必要な費用が対象となります。
- 防音壁の設置費用
- 防振装置の導入費用
- 騒音対策設備の改修費用
住工共生コミュニティ活動支援補助金
報償費、旅費、消耗品費、印刷製本費、広告宣伝費、光熱水費・燃料費、通信運搬費、保険料、使用料・賃借料、委託料などが対象となります。
- 講師への謝礼
- イベント会場の賃借料
- 広報資料の印刷費用
工場移転支援補助金
機械設備等の分解、梱包、輸送、設置、組立、調整にかかる費用が対象となります。
- 機械設備の輸送費用
- 設置・組立費用
- 調整費用
申請方法・手順
申請手順
各補助金の申請手順は以下の通りです。詳細は東大阪市の公式サイトをご確認ください。
- 申請書類の準備
- 申請書類の提出
- 審査
- 交付決定
- 事業実施
- 実績報告
- 補助金交付
必要書類
- 申請書
- 事業計画書
- 見積書
- 会社概要
- その他必要書類
申請期限・スケジュール
住工共生コミュニティ活動支援補助金の募集締め切りは6月28日です。その他の補助金については、東大阪市の公式サイトでご確認ください。
採択のポイント
審査基準
審査では、事業の必要性、効果、実現可能性などが評価されます。具体的な計画を立て、明確な目標を設定することが重要です。
申請書作成のコツ
申請書は、審査員が理解しやすいように、簡潔かつ具体的に記述することが大切です。図や表を活用して、視覚的に訴えることも効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q: 補助金の申請は初めてですが、大丈夫でしょうか?
A: はい、初めての方でも申請可能です。申請の手引きや相談窓口をご利用ください。
Q: 申請に必要な書類は何ですか?
A: 申請書、事業計画書、見積書、会社概要などが必要です。詳細は各補助金の申請要項をご確認ください。
Q: 補助金の交付はいつ頃になりますか?
A: 交付時期は、審査の状況や予算の都合により異なります。交付決定通知をご確認ください。
Q: 他の補助金との併用は可能ですか?
A: 他の補助金との併用については、各補助金の申請要項をご確認ください。一部、併用できない場合があります。
Q: 申請に費用はかかりますか?
A: 申請自体に費用はかかりません。ただし、申請書類の作成や準備にかかる費用は自己負担となります。
まとめ・行動喚起
東大阪市の住工共生まちづくり関連補助金は、モノづくり企業が地域社会と共生し、持続可能な事業環境を構築するための強力な支援策です。騒音対策、工場移転、地域コミュニティ活動など、企業のニーズに合わせた補助金を活用し、より良い事業環境を整備しましょう。
次の一歩: まずは東大阪市の公式サイトで詳細を確認し、自社に合った補助金を探してみましょう。申請に関する疑問や不明な点は、モノづくり支援室までお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先: 東大阪市都市魅力産業スポーツ部モノづくり支援室 TEL:06-4309-3177 E-mail: monodukuri@city.higashiosaka.lg.jp