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【横須賀市】水道管工事費用の4/5を補助!承認工事(自費施行)補助金の申請方法を解説

詳細情報

横須賀市でご自宅の新築や、古くなった水道管の交換を計画している方に朗報です。市では、市民が自費で行う配水管の新設や布設替え工事(承認工事)にかかる費用の大部分を補助する「承認工事(水道自費施行工事)補助金」制度を実施しています。この制度を活用すれば、高額になりがちな水道インフラ整備の経済的負担を大幅に軽減できます。「自宅前の道路に水道管が通っていない」「他人の土地を通っている古い水道管を公道に移したい」といったお悩みを解決できるかもしれません。この記事では、横須賀市の承認工事補助金について、対象となる工事の条件から補助金額、申請の具体的なステップ、採択されるためのポイントまで、専門家が徹底的に解説します。ご自身の計画が対象になるか確認し、賢く制度を活用しましょう。

この記事のポイント

  • 横須賀市が実施する水道管の自費工事費用の4/5を補助する制度
  • 個人の住宅新築や、老朽化した給水管の布設替えなどが対象
  • 補助を受けるには水道料金等の滞納がないことが必須条件
  • 申請から受給までの流れと必要書類をステップバイステップで解説

承認工事(水道自費施行工事)補助金の概要

まずは、この補助金制度がどのようなものか、基本的な情報を確認しましょう。

制度の目的と背景

この補助金は、横須賀市民が生活に必要な配水管等を自費で設置する際の経済的負担を軽減し、衛生的で安定した水の供給環境を整備することを目的としています。通常、公道下の配水管は水道事業者が設置・管理しますが、宅地開発や個別の事情により、個人が費用を負担して設置しなければならないケースがあります。このような工事を「承認工事(水道自費施行工事)」と呼び、市がその費用の一部を補助することで、市民の生活基盤向上を支援しています。

承認工事とは?
本来、水道管などのインフラ工事は道路管理者や水道事業者が行うものですが、個人の都合(例:家の新築で新たに水道を引きたい)で必要となる工事を、費用を自己負担することを条件に、市の承認を得て実施する工事のことです。工事完了後、設置された配水管等は市に寄附され、以降は市(上下水道局)が維持管理を行います。

項目 内容
正式名称 承認工事(水道自費施行工事)補助金
実施組織 横須賀市上下水道局
対象地域 神奈川県横須賀市
公募期間 随時受付(詳細は要確認)

補助金額・補助率

この補助金の最大の魅力は、その高い補助率です。具体的な計算方法と上限について見ていきましょう。

補助率と補助額の計算方法

補助額は、以下の計算式で算出されます。

補助額 = ( 基準となる工事費 + 承認工事諸経費 ) × 4/5

※1,000円未満の端数は切り捨て

「基準となる工事費」とは、以下のうち、いずれか低い方の金額を指します。

  • 横須賀市上下水道局が定める標準工事費で算出した額
  • 申請者が依頼した指定給水装置工事事業者が算出した工事費の見積り額

補助額の上限について

公式サイトには補助額の上限についての明確な記載はありません。しかし、「補助額が500万円を超える場合は、2ヵ年に分けて施工していただく場合があります」との記述があることから、500万円を超える高額な工事も補助対象となり得ることがわかります。大規模な工事の場合は、事前に上下水道局へ相談することが重要です。

対象者・条件

この補助金を受けるためには、申請者自身と、実施する工事の両方が市の定める要件を満たす必要があります。

補助を受けられる方(申請者の要件)

  • 補助対象となる承認工事の費用を負担する方であること。
  • 横須賀市の水道料金、下水道使用料、下水道事業受益者負担金を滞納していないこと。(水道管の所有者と使用者が異なる場合は、両者ともに滞納がないことが条件です)

補助の対象となる工事

以下のいずれかに該当する工事が補助の対象となります。

  1. 個人の住居を新築する場合
    新築する家に水道を引くために、新たに配水管等を設置する工事。申請者自身がその住居に居住することが条件です。
  2. 他人の土地や道路に埋設された給水管を布設替えする場合
    現在使用している給水管が、他人の敷地内や、道路の進行方向に沿って埋設されている場合に、これを適切な位置に布設替えするための配水管設置工事。
  3. 共同給水管を布設替えする場合
    複数の家庭で共同使用している古い給水管を、各戸個別の給水管に切り替えるなどのために配水管を設置する工事。
  4. 老朽化や出水不良で給水管を布設替えする場合
    給水管の老朽化(サビ、漏水など)や、水の出が悪くなった(出水不良)ことを理由に給水管を布設替えするための配水管設置工事。ただし、出水不良については上下水道局の認定が必要です。

工事が施工できる道路の要件

配水管を設置する場所(道路)にも条件があります。維持管理が可能で、以下のいずれかに該当する必要があります。

  • 建築基準法第42条に規定する道路
  • 道路法に規定する国道、県道、市道

私有地に設置する場合
私有地に配水管を設置する場合は、将来にわたって上下水道局が維持管理できるよう、土地所有者からの「土地使用承諾書」や、公図、登記簿謄本の提出が必要となります。

補助対象経費

補助金の対象となる経費と、対象外となる経費について正確に理解しておくことが重要です。

対象となる経費

補助の対象となるのは、承認工事そのものにかかる費用です。具体的には以下のようなものが含まれます。

  • 配水管や給水管などの材料費
  • 掘削、埋め戻し、舗装復旧などの土木工事費
  • 配管工事にかかる人件費
  • その他、工事に直接必要となる経費

対象外・注意事項

承認工事の申請にあたっては、工事費とは別に「承認工事諸経費」を上下水道局へ納付する必要があります。これは、市が行う以下の業務に対する費用です。

  • 配管計画の策定支援
  • 断水・通水作業の調整・監督
  • 水質・水圧試験の実施
  • 設計の審査・工事の検査
  • 付帯する事務手続き

この諸経費は、補助金の計算基礎には含まれますが、補助金とは別に申請者が負担する必要がある点にご注意ください。

申請方法・手順

補助金を受給するためには、正しい手順で申請を進める必要があります。ここでは、一般的な流れを解説します。

  1. ステップ1:上下水道局への事前相談
    まずは計画している工事が補助金の対象になるか、横須賀市上下水道局の担当窓口に相談しましょう。工事場所の状況などを伝え、必要な手続きについて確認します。
  2. ステップ2:指定給水装置工事事業者への相談・見積依頼
    横須賀市が指定する「指定給水装置工事事業者」に工事の設計と見積もりを依頼します。この見積額が補助額算定の基準の一つになります。
  3. ステップ3:承認工事の申請と補助金交付申請
    事業者と協力して「承認工事施行申請書」と「補助金交付申請書」を作成し、必要書類を添えて上下水道局に提出します。
  4. ステップ4:交付決定通知の受領
    市による審査が行われ、内容に問題がなければ「補助金交付決定通知書」が届きます。必ずこの通知を受け取ってから工事契約・着工してください。
  5. ステップ5:工事の実施と完了
    決定内容に従って工事を実施します。完了後、市による検査を受けます。
  6. ステップ6:実績報告と補助金請求
    工事完了後、「実績報告書」や工事費の支払いを証明する書類などを提出します。その後、市から「補助金確定通知書」が届いたら、「補助金請求書」を提出します。
  7. ステップ7:補助金の受領
    請求書に基づき、指定した口座に補助金が振り込まれます。

必要書類リスト

  • 補助金交付申請書
  • 工事費の見積書(指定給水装置工事事業者発行のもの)
  • 工事計画に関する図面(位置図、平面図など)
  • 【私有地に設置する場合】土地使用承諾書、公図、登記簿謄本
  • 水道料金等の納付状況を確認できる書類(または同意書)
  • その他、市が必要と認める書類

※申請する工事の内容によって必要書類は異なります。必ず事前に担当窓口にご確認ください。

採択のポイント

この補助金は、要件を満たしていれば比較的採択されやすい制度と考えられます。しかし、確実に受給するためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

審査で重視される点

  • 要件の完全な充足: 申請者、工事内容、工事場所のすべての要件を満たしていることが大前提です。
  • 書類の正確性: 申請書類に不備や記載漏れがないか、何度も確認しましょう。
  • 手続きの順守: 必ず市の交付決定を受けてから工事に着手するなど、定められた手順を守ることが不可欠です。

よくある不採択理由

  • 水道料金や下水道使用料に滞納がある。
  • 補助対象外の工事(例:宅地内の給水管のみの改修など)で申請している。
  • 市の交付決定前に工事を開始してしまった(事前着工)。
  • 申請書類に不備があり、期限までに修正できなかった。

よくある質問(FAQ)

Q1. どんな工事が対象になりますか?
A1. 主に、ご自宅の新築に伴い公道に配水管を新設する工事や、他人の土地を通っている古い給水管を公道に移設するための工事、共同で使っている水道管を個別にするための工事などが対象です。詳しくは本文の「補助の対象となる工事」の項目をご確認ください。
Q2. 補助金はいくらもらえますか?
A2. 市が定めた標準工事費か、指定業者の見積額のどちらか安い方を基準とし、その金額に市の諸経費を加えた額の4/5が補助されます。上限額の明記はありませんが、高額な工事も対象になる可能性があります。
Q3. 横須賀市民なら誰でも申請できますか?
A3. 対象工事の費用を負担する方で、市の水道料金や下水道使用料などを滞納していないことが条件となります。法人ではなく、主に個人が対象です。
Q4. 申請前にまず何をすればいいですか?
A4. まずは横須賀市上下水道局の担当窓口へ事前相談することをお勧めします。ご自身の計画が補助対象になるか、どのような手続きが必要かを確認することで、その後の流れがスムーズになります。
Q5. 工事業者はどこに頼めばいいですか?
A5. 必ず横須賀市が指定する「指定給水装置工事事業者」に依頼する必要があります。指定事業者以外に依頼した工事は補助の対象になりませんのでご注意ください。指定事業者の一覧は横須賀市のウェブサイトで確認できます。

まとめ・行動喚起

横須賀市の「承認工事(水道自費施行工事)補助金」は、住宅の新築や水道管の布設替えなど、市民の生活に密着したインフラ整備を力強くサポートする制度です。工事費の4/5という高い補助率は、申請者にとって大きなメリットとなります。

重要ポイントの再確認

  • 補助率: 工事費の4/5
  • 対象者: 対象工事の費用を負担し、水道料金等の滞納がない方
  • 対象工事: 個人の住宅新築、給水管の布設替えなど
  • 注意点: 事前着工はNG!必ず交付決定後に工事を開始すること

ご自身の計画がこの補助金の対象になるかもしれないと感じたら、最初のステップとして、まずは横須賀市上下水道局へ問い合わせてみましょう。専門の職員が詳しく相談に乗ってくれます。この価値ある制度を最大限に活用し、快適な住環境を実現してください。

お問い合わせ先

横須賀市上下水道局
住所: 〒238-8550 神奈川県横須賀市小川町11
電話番号: 046-822-4000(代表)
公式サイト: 承認工事(水道自費施行工事)補助金について

補助金詳細

補助金額 最大 1,899円
主催 横須賀市上下水道局
申請締切 2026年3月31日
申請難易度
(一般的)
採択率 30.0%
閲覧数 2 回

対象者・対象事業

横須賀市内で、個人の住居新築や給水管の布設替え等のために自費で配水管等を設置する個人。市の水道料金等を滞納していないことが条件。

■ 申請の流れ

1

必要書類の準備

事業計画書、見積書などを用意します。

2

申請書類の提出

オンラインまたは郵送で提出します。

3

審査

通常1〜2ヶ月程度かかります。

4

採択・交付決定

結果通知と交付手続きを行います。

■ よくある質問

横須賀市内で、個人の住居新築や給水管の布設替え等のために自費で配水管等を設置する個人。市の水道料金等を滞納していないことが条件。

通常、申請から採択決定まで1〜2ヶ月程度かかります。ただし、補助金の種類や申請時期によって異なる場合がありますので、詳しくは担当窓口にお問い合わせください。
多くの場合、次回の募集期間で再申請が可能です。不採択の理由を確認し、改善した上で再度申請することをお勧めします。詳しくは担当窓口にお問い合わせください。

お問い合わせ

電話番号:046-822-4000 住所:〒238-8550 神奈川県横須賀市小川町11 横須賀市上下水道局

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