この記事のポイント

  • 愛知県津島市の空き家・空き店舗改修に最大150万円を補助!
  • 対象は地域の居場所づくり小売・飲食業などの地域活性化に資する事業。
  • 申請期限は2025年11月28日(金)まで。
  • 交付決定前の工事着工は対象外なので要注意!
  • 申請前に市役所への事前相談が必須です。

愛知県津島市で、空き家や空き店舗を活用して新しいビジネスや地域貢献活動を始めたいとお考えの方に朗報です。津島市では、天王通り周辺エリアの活性化を目的として、空き家・空き店舗のリノベーション費用の一部を補助する「津島市空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、最大150万円という手厚い支援を受けながら、あなたの夢を実現できるかもしれません。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。津島市での新たな一歩を踏み出すために、ぜひ最後までご覧ください。

① 津島市空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金の概要

まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。

正式名称 津島市空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金
実施組織 愛知県津島市(まちづくり推進部 観光・プロモーション課)
目的・背景 天王通り周辺エリアの地域活性化を目的とし、空き家及び空き店舗の改修等に係る費用の一部を補助することで、新たな事業創出やコミュニティの拠点づくりを促進する。
対象者 対象区域内の空き家・空き店舗の所有者または賃借権者で、地域活性化に資する用途で活用する個人・事業者。

制度の目的は「天王通り周辺エリアの活性化」

この補助金の最も重要なポイントは、単なるリフォーム支援ではなく、「天王通り周辺エリアの地域活性化」という明確な目的がある点です。そのため、申請する事業が「どう地域に貢献できるか」「どのように賑わいを生み出すか」を具体的に示すことが採択の鍵となります。歴史ある津島の街並みに新たな魅力を加え、人々が集う場所を創出する意欲のある方に最適な制度と言えるでしょう。

② 補助金額・補助率

気になる補助金額と補助率について、詳しく見ていきましょう。この補助金は、条件によって上限額が変わるのが特徴です。

項目 内容
補助率 補助対象となる工事費の 2分の1
上限額(基本) 130万円
加算措置 市内に事務所を置く業者が施工した場合、20万円を加算
上限額(最大) 加算措置適用で 最大150万円

計算例で理解を深める

具体的な例で見てみましょう。

  • ケース1:工事費が350万円で、施工業者が津島市内の業者の場合
    補助対象経費:350万円
    補助額の計算:350万円 × 1/2 = 175万円
    基本上限額130万円 + 市内業者加算20万円 = 最大150万円
    計算額(175万円)が最大上限額(150万円)を上回るため、補助金額は150万円となります。
  • ケース2:工事費が200万円で、施工業者が市外の業者の場合
    補助対象経費:200万円
    補助額の計算:200万円 × 1/2 = 100万円
    基本上限額は130万円。計算額(100万円)が上限を下回るため、補助金額は100万円となります。

③ 対象者・条件

この補助金を利用するには、建物、申請者、そして建物の活用方法それぞれに条件があります。一つずつ丁寧に確認していきましょう。

1. 補助対象となる建物

  • エリア要件:名鉄尾西線より西側に位置し、都市計画法の「商業地域」「近隣商業地域」または本町一丁目から五丁目にある建築物であること。(詳細は公式サイトの対象区域図で確認してください)
  • 過去に国や地方公共団体から同一部位に対して同種の補助を受けていないこと。
  • 不動産業者、国、地方公共団体などが所有する建物でないこと。
  • 風俗営業、暴力団、政治・宗教団体の活動などに利用する建物でないこと。

【最重要】すでに着工している工事や、完了している工事は絶対に補助金の対象になりません。必ず市の交付決定通知を受けてから工事を開始してください。

2. 補助対象者(申請できる方)

  • 対象となる建物の所有権または賃借権を有していること。
  • 補助事業にかかる経費を自ら負担すること。
  • 市税を滞納していないこと。
  • 暴力団員でないこと。
  • 賃貸物件や共有物件の場合、所有者全員の同意が得られること。
  • 市のホームページや広報などで、補助金活用の事例として紹介されることに同意すること。

3. 補助対象となる用途

リノベーション後の建物の使い道は、以下のいずれかに限定されています。

  • 1. 公益性の向上に資する用途
    例:高齢者の居場所、町内会の活動拠点、多世代交流の場、子育て世代の情報交換の場、観光客との交流拠点、芸術家の制作・発表・体験の場など。
    ※条件:芸術家の活動拠点の場合、年1回以上、作品発表や体験の場を市民等に提供することが必要です。
  • 2. 集客力の向上に資する用途
    例:小売業、飲食業などでの活用。
    ※条件:月に10日以上を店舗営業とすること。また、チェーンストアやフランチャイズチェーン等は対象外です。

④ 補助対象経費

補助金の対象となるのは、建物のリノベーション(改修)にかかる工事費です。具体的にどのような費用が対象になるか、また対象外になるかを確認しましょう。

対象となる経費の例

  • 内装工事費:壁紙の張替え、床材の変更、間取りの変更、天井の改修など
  • 外装工事費:外壁の塗装・張替え、屋根の葺き替え・防水工事、看板設置など
  • 設備工事費:キッチン、トイレ、浴室などの水回り設備の更新、空調設備の設置、電気配線工事など
  • 建具工事費:窓、ドア、ふすま等の交換・新設
  • 耐震補強工事費

対象外となる経費の例

  • 備品購入費:テーブル、椅子、レジ、パソコン、什器など
  • 設計・監理費、各種申請手数料
  • 外構工事費:駐車場、フェンス、植栽など
  • 解体のみの工事費
  • 消費税及び地方消費税

※上記は一般的な例です。個別の工事が対象になるかどうかは、申請前の相談段階で必ず津島市役所の担当課に確認してください。

⑤ 申請方法・手順

補助金を受け取るまでの流れは、大きく8つのステップに分かれています。スケジュールをしっかり把握し、計画的に進めましょう。

申請期間と工事完了期限

  • 申請締切:令和7年11月28日(金)まで
  • 工事完了期限:令和8年2月27日(金)まで

予算には限りがあるため、申請を検討している方は早めに動き出すことをお勧めします。

申請から交付までのステップ

  1. ステップ1:事前相談
    計画段階で、必ず津島市役所の担当課に相談します。ここで事業内容や対象経費について確認しておくことが重要です。
  2. ステップ2:補助金交付申請(〜11/28)
    必要書類を揃えて、市役所に申請書を提出します。
  3. ステップ3:審査・交付決定
    市役所が申請内容を審査し、交付(または不交付)が決定され、通知書が届きます。
  4. ステップ4:工事着手
    交付決定通知書を受け取ってから、工事契約・着工を行います。
  5. ステップ5:工事完了・実績報告(〜翌年2/27)
    工事が完了したら、期限内に完了実績報告書を提出します。
  6. ステップ6:審査・確定通知
    市役所が報告書を審査し、補助金額が確定され、通知書が届きます。
  7. ステップ7:補助金請求
    確定通知書に基づき、補助金請求書を提出します。
  8. ステップ8:補助金の交付
    指定した口座に補助金が振り込まれます。

主な必要書類リスト

申請時には、主に以下の書類が必要となります。詳細は市の要綱を確認し、早めに準備を始めましょう。

  • 津島市空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金交付申請書(様式1)
  • 事業計画書及び収支予算書
  • 改修工事の見積書の写し(内訳がわかるもの)
  • 改修前の現況写真
  • 建物の位置図、配置図、平面図
  • 建物の登記事項証明書など所有権がわかる書類
  • 賃貸の場合は、賃貸借契約書の写し及び所有者全員の同意書
  • 市税の滞納がないことの証明書
  • その他市長が必要と認める書類

⑥ 採択のポイント

この補助金は申請すれば誰でも受けられるわけではありません。審査を通過し、採択されるためにはいくつかのポイントがあります。

1. 地域活性化への貢献度を具体的に示す

審査で最も重視されるのは「地域活性化にどれだけ貢献できるか」です。事業計画書には、以下のような点を具体的に盛り込みましょう。

  • なぜこの場所で、この事業をやりたいのかという熱意
  • 事業を通じて、どのように人の流れを生み出すか
  • 周辺の店舗や地域住民とどのように連携していくか
  • イベント開催など、地域を盛り上げるための具体的なアイデア

2. 事業の実現可能性と継続性

夢を語るだけでなく、その事業が現実的に運営でき、継続していけるかも重要な審査ポイントです。収支計画をしっかりと立て、自己資金や融資の計画も含めて、資金計画に無理がないことを示しましょう。また、これまでの経験やスキルなど、事業を成功させる裏付けとなる自身の強みをアピールすることも有効です。

3. 書類の不備をなくし、事前相談を徹底する

意外と多い不採択理由が、書類の不備や要件の誤解です。これを防ぐために、申請前の事前相談は必ず行ってください。担当者と直接話すことで、制度への理解が深まり、計画のブラッシュアップにも繋がります。提出前には、書類に漏れや間違いがないか、何度も確認しましょう。

⑦ よくある質問(FAQ)

Q1. 賃貸物件でも申請できますか?
A1. はい、可能です。ただし、建物の所有者全員からの改修工事に対する同意書が必要となります。事前にオーナー様としっかり協議し、承諾を得ておきましょう。
Q2. 市外の業者に工事を依頼しても補助金はもらえますか?
A2. はい、補助金自体は受けられます。ただし、市内に事務所を置く業者に施工を依頼した場合に適用される「20万円の加算措置」は受けられません。最大額の補助を狙う場合は、市内業者の利用をご検討ください。
Q3. 自分でDIYで改修する費用は対象になりますか?
A3. いいえ、原則として事業者(工務店など)に発注する工事が対象となります。材料費のみを申請するような形は認められない可能性が高いです。詳細は事前相談でご確認ください。
Q4. 申請すれば必ず交付決定されますか?
A4. いいえ、されません。申請内容について審査が行われます。また、補助金は予算の範囲内で交付されるため、申請期間中であっても予算額に達した場合は受付が終了となる可能性があります。
Q5. 補助金はいつもらえますか?
A5. 補助金は、工事が完了し、完了実績報告書と請求書を提出した後、市役所の審査を経てから指定口座に振り込まれます。工事費用の支払いは一旦ご自身で全額立て替える必要がありますので、資金計画にご注意ください。

⑧ まとめ・お問い合わせ先

今回は、津島市の「空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金」について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをもう一度確認しましょう。

  • 補助額:工事費の1/2、最大150万円(市内業者利用時)
  • 対象エリア:天王通り周辺の指定された商業地域など
  • 対象用途:地域の居場所づくりや、個人経営の小売・飲食業など
  • 申請期限:2025年11月28日(金)
  • 重要事項:事前相談が必須交付決定前の着工はNG

この補助金は、津島市の未来を創る意欲のある方にとって、大きなチャンスとなる制度です。あなたのアイデアで、津島の街をさらに魅力的な場所に変えてみませんか?
少しでも興味を持たれた方は、まずは下記のお問い合わせ先に連絡し、第一歩を踏み出してみてください。

お問い合わせ先

津島市 まちづくり推進部 観光・プロモーション課 商工・消費生活グループ
〒496-8686 愛知県津島市立込町2丁目21番地
電話番号:0567-55-9663 (または 0567-24-1111(代表))
公式サイト:津島市空き家・空き店舗リノベーション事業費補助金