詳細情報
神奈川県湯河原町にお住まいの皆様へ、大切なご家族とのお別れに際しての経済的負担を軽減するための重要な情報です。現在、近隣の火葬場の状況により、真鶴聖苑が混雑し予約が取りにくい状況が発生しています。この状況に対応するため、湯河原町では「真鶴聖苑での火葬利用に対する補助金」制度を設けています。この制度は、特定の期間中に真鶴聖苑で火葬を行った町民の方に対し、1件あたり20,000円を補助するものです。この記事では、制度の背景から対象者、申請方法、必要書類まで、誰にでも分かりやすく徹底的に解説します。いざという時に慌てないためにも、ぜひ最後までお読みいただき、制度への理解を深めてください。
この補助金のポイント
- 湯河原町民が真鶴聖苑で火葬を行った場合に1件につき20,000円を補助
- 熱海市火葬場の被災に伴う臨時的な支援措置
- 申請者(葬祭執行者)が町外在住でも対象となる場合がある
- 申請期限は熱海市民の受け入れ終了後6か月以内と定められている
補助金の概要|なぜこの制度が始まったのか?
まずは、この補助金制度がどのようなものか、全体像を把握しましょう。制度の背景を理解することで、より深く内容を理解できます。
制度の正式名称と実施組織
- 正式名称:真鶴聖苑での火葬利用に対する補助金交付制度
- 実施組織:神奈川県湯河原町(担当:環境課)
目的と背景
この補助金は、特別な事情により設けられた臨時的な制度です。令和6年8月末に発生した台風10号の影響で、隣接する熱海市の火葬場が被災しました。これを受け、湯河原町と真鶴町が共同で運営する「真鶴聖苑」では、令和6年8月31日から熱海市民の火葬の受け入れを開始しました。
この協力体制により、真鶴聖苑での火葬件数が大幅に増加し、結果として湯河原町民の方が火葬の予約を取りにくくなるなど、ご不便をおかけする状況が生じています。本制度は、このような状況下で真鶴聖苑を利用される湯河原町民の皆様の負担を少しでも軽減することを目的としています。
補助金額・補助率について
この補助金は、火葬1件に対して定額が支給されるシンプルな仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 | 火葬1件につき 20,000円 |
| 補助率 | 定額補助のため、補助率の概念はありません。 |
| 備考 | 湯河原町民の場合、真鶴聖苑の火葬料自体は無料です。この補助金は、火葬場の混雑等に伴うご不便に対する支援として支給されます。 |
対象者・条件の詳細
補助金を受け取るためには、亡くなられた方と申請者の両方が特定の条件を満たす必要があります。間違いやすいポイントもあるため、しっかり確認しましょう。
対象となる方(亡くなられた方)
- 湯河原町に居住し、住民登録があった方
- 熱海市民の受け入れ期間中(令和6年8月31日~受け入れ終了日まで)に真鶴聖苑で火葬を行った方
申請できる方(申請者)
- 上記対象者(亡くなられた方)の葬祭を主として執り行った方(一般的には喪主)
- かつ、真鶴聖苑の使用許可申請をした方
【重要】申請者の居住地は問われません。例えば、亡くなられた方が湯河原町民で、喪主であるご長男が東京都在住の場合でも、そのご長男が真鶴聖苑の使用許可申請をしていれば、補助金の申請者となることができます。
補助対象経費について
この補助金は、特定の経費(例:葬儀費用、骨壷代など)を補填するものではありません。制度の趣旨に基づき、「対象期間中に湯河原町民が真鶴聖苑で火葬を行った」という事実に対して、一律20,000円が支給されます。
したがって、領収書の提出などは基本的に不要ですが、申請手続きに必要な書類は別途定められています。次の「申請方法・手順」で詳しく解説します。
申請方法・手順
申請方法は、火葬を執り行った時期によって異なります。ご自身がどちらに該当するかを確認し、正しい手順で申請を進めてください。
ケース1:令和7年10月31日以前に火葬を執り行った場合
この期間に該当する方へは、湯河原町役場の環境課から、真鶴聖苑の使用許可申請者宛に申請書類一式が同封された案内が順次郵送されます。
- 役場から案内と申請書類が届くのを待ちます。
- 届いた申請書に必要事項を記入・押印します。
- 後述の「必要な物」を準備します。
- 同封されている返信用封筒に、記入済みの申請書と必要書類の写しを入れ、郵送します。
ケース2:令和7年11月1日以降に火葬を執り行う場合
この期間に該当する方は、火葬を執り行った後に、ご自身で役場環境課へ申請する必要があります。
- 火葬を執り行った後、役場環境課の窓口へ行くか、連絡して申請書を入手します。
- 申請書に必要事項を記入・押印します。
- 後述の「必要な物」を準備します。
- 環境課の窓口に直接提出するか、郵送で提出します。
申請に必要な物
どちらのケースでも、以下の2点の書類の写しが必要です。事前に準備しておきましょう。
- 申請者本人であることを確認できる書類の写し
(例:運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など) - 通帳など振込先が確認できる書類の写し
(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義人がわかるページのコピー)
申請期限
申請期限は非常に重要です。期限を過ぎると補助金を受け取れなくなるため、必ず確認してください。
申請期限:真鶴聖苑での熱海市民の受け入れが終了した後、6か月以内
※受け入れ終了日は現時点で未定です。湯河原町の公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
確実に受給するためのポイント
この補助金は、条件を満たしていれば基本的に受給できるものです。審査で落とされるというよりは、手続き上のミスで受給できないケースが考えられます。以下の点に注意して、確実な受給を目指しましょう。
- 申請者の確認:補助金の申請者は「真鶴聖苑の使用許可申請をした方」です。喪主の方と使用許可申請者が異なる場合はご注意ください。
- 書類の不備:申請書の記入漏れや、必要書類の写しの添付忘れがないか、提出前に必ず再確認しましょう。特に振込先口座の情報は正確に記入してください。
- 申請期限の管理:申請期限は「熱海市民の受け入れ終了後」という不確定なものです。葬儀後は何かと慌ただしくなりがちですが、申請を忘れないようにカレンダーにメモするなど、ご自身で管理することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 喪主が湯河原町民でなくても申請できますか?
はい、申請できます。亡くなられた方が湯河原町民であれば、申請者(喪主など、葬祭を主として執り行った方)の居住地は問いません。ただし、その方が「真鶴聖苑の使用許可申請者」であることが条件です。
Q2. 申請はいつまでに行えばよいですか?
真鶴聖苑での熱海市民の火葬受け入れが終了してから6か月以内です。終了時期については、湯河原町の広報や公式サイトで告知される予定ですので、定期的にご確認ください。
Q3. 役場から申請書が送られてこない場合はどうすればいいですか?
令和7年10月31日以前に火葬を行ったにもかかわらず、しばらく待っても案内が届かない場合は、何らかの理由で送付対象から漏れている可能性も考えられます。お手数ですが、湯河原町役場の環境課までお問い合わせください。
Q4. 補助金はいつ頃振り込まれますか?
申請書が受理されてから、審査を経て指定の口座に振り込まれます。通常、1〜2か月程度かかることが多いですが、申請が集中する時期はさらに時間がかかる場合もあります。詳しくは申請時にご確認ください。
Q5. 真鶴聖苑以外の火葬場を利用した場合も対象になりますか?
いいえ、この補助金は真鶴聖苑を利用した場合のみ対象です。ただし、湯河原町には別途「火葬料補助金」という制度があり、こちらは真鶴聖苑以外の有料火葬場を利用した場合に費用の一部を補助するものです。状況に応じて、どちらの制度が利用できるかご確認ください。
まとめと問い合わせ先
今回は、湯河原町の「真鶴聖苑での火葬利用に対する補助金」について詳しく解説しました。この制度は、熱海市火葬場の被災という特別な状況に対応するための臨時的な支援措置です。
- 対象:湯河原町民が対象期間中に真鶴聖苑で火葬を行った場合
- 金額:1件につき20,000円
- 申請:火葬時期により役場からの郵送または自己申請
- 期限:熱海市民の受け入れ終了後6か月以内
ご家族との大切なお別れの時期は、精神的にも肉体的にも負担が大きいものです。利用できる制度を正しく理解し、少しでも負担を軽減するためにお役立てください。ご不明な点があれば、下記の担当窓口へ遠慮なくお問い合わせください。
お問い合わせ先
湯河原町役場 環境課 保全係
〒259-0392 神奈川県足柄下郡湯河原町中央二丁目2番地1
Tel:0465-63-2111(内線551〜553)
Fax:0465-64-1401
公式サイト:真鶴聖苑での火葬利用に対する補助金