⚠️ ご注意:本記事は過去(令和4年度)の公募情報に基づいています。
最新の公募状況については、必ず公式サイトをご確認ください。
石川県の次世代産業を担う「次世代産業創造支援事業」とは?
石川県産業創出支援機構(ISICO)が実施する「次世代産業創造支援事業」は、県内産業の未来を切り拓く革新的な研究開発を支援する補助金です。特に「炭素繊維」分野では、複合材料の多様な工業製品への応用を目指す技術開発を強力にバックアップします。本記事では、令和4年度の公募情報を基に、この魅力的な補助金の詳細を分かりやすく解説します。
🚀 この補助金の3つの重要ポイント
- 高額な補助上限:最大3,000万円という手厚い資金支援。
- 長期的な支援期間:最長3年間の継続的なサポートで、腰を据えた研究開発が可能。
- 連携による技術革新:企業や大学等との連携体での申請が必須となり、オープンイノベーションを促進。
制度概要(令和4年度実績)
まずは補助金の基本的な情報を表で確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
補助対象事業 | 炭素繊維複合材料の用途展開に向けた材料開発、成形加工等に係る技術開発 |
補助率 | 補助対象経費の3分の2以内 |
補助限度額 | 3,000万円 |
補助対象期間 | 採択日から最長3年間 |
実施主体 | 公益財団法人石川県産業創出支援機構(ISICO) |
誰が申請できる?補助対象者の要件
この補助金は単独での申請はできず、2者以上の「連携体」を組む必要があります。その代表者(コア企業)は、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
コア企業の要件
- 石川県内に本社のある企業
- 石川県内に事業本部またはそれに類する組織を持つ企業
- 石川県内に開発部門を有する企業
連携体のメンバーには、県外の企業や大学、公設試験研究機関なども参加可能です。
【重要】申請の主体性について
本事業は、申請企業自身が主体的に研究開発を行うことが大前提です。事業計画の作成や実行において主体性が見られない場合、採択の対象とならない可能性があるため注意が必要です。
どんな経費が対象?補助対象経費一覧
補助の対象となる経費は以下の通りです。幅広い経費が認められており、研究開発を強力に後押しします。
経費区分 | 内容 |
---|---|
直接人件費 | 研究開発に直接従事する者の人件費 |
連携体間旅費 | 連携体メンバー間の打ち合わせ等に係る旅費 |
機械装置費 | 研究開発に必要な機械装置の購入・リース費 |
材料・消耗品費 | 研究開発に必要な原材料や消耗品の購入費 |
外注加工・評価分析費 | 外部への加工委託や性能評価・分析依頼費用 |
技術指導費 | 専門家からの技術指導を受けるための謝金等 |
認証取得費 | 開発製品の認証取得に係る費用 |
連携体共同開発費 | コア企業から連携先への委託費等 |
申請手続きとスケジュール
申請から事業開始までの大まかな流れを把握しておきましょう。
-
1
公募・申請
公募期間内に必要書類を準備し、紙媒体または電子申請(jGrants)で提出します。 -
2
審査
提出された事業計画書に基づき、専門家による審査会が開催されます。 -
3
採択・交付決定
審査の結果、採択が決定され、補助金の交付申請を経て正式に交付が決定します。 -
4
事業開始
交付決定後、計画に沿って研究開発事業を開始します。
令和4年度のスケジュール(参考)
募集期間 | 令和4年4月18日(月)~ 5月27日(金) |
採択・交付決定 | 令和4年9月(予定) |
まとめ:次世代の技術開発に挑戦する企業を応援
「次世代産業創造支援事業(炭素繊維)」は、石川県の産業競争力を強化するため、意欲ある企業の研究開発を資金面で強力に支援する制度です。高額な補助金と長期的な支援は、革新的な技術開発を目指す企業にとって大きなチャンスとなります。連携体を組む必要がありますが、それにより自社だけでは成し得ない大きな成果を生み出す可能性も秘めています。
本事業は年度ごとに公募が行われる可能性があります。炭素繊維分野での新事業展開や技術革新をお考えの企業様は、ぜひ公式サイトの情報を定期的にチェックしてみてください。