詳細情報
高校受験を控えた中学3年生のお子様を持つ保護者の皆様へ。冬の体調管理、特にインフルエンザ対策は大きな関心事ではないでしょうか。大切な時期に万全の体調で臨むため、予防接種は非常に重要です。しかし、接種費用は家計にとって少なからず負担になることも。そこで、神奈川県綾瀬市では、中学3年生を対象としたインフルエンザ予防接種費用の助成事業を実施しています。この制度を活用すれば、注射タイプのワクチンで2,000円、最新の点鼻タイプのワクチンなら5,000円の助成が受けられます。この記事では、綾瀬市の助成事業について、対象者、助成額、申請方法、注意点などをどこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この記事を読めば、制度の全てが分かり、スムーズに手続きを進めることができます。
この記事のポイント
- 綾瀬市在住の中学3年生が対象
- 注射ワクチンは2,000円、点鼻ワクチンは5,000円を1回助成
- 接種期間は令和7年10月1日から令和8年2月28日まで
- 登録医療機関なら窓口で割引、それ以外は後日払い戻し(償還払い)
- 生活保護世帯などは費用が全額免除される制度あり(要事前申請)
助成金の概要
まずは、綾瀬市が実施する「中学3年生インフルエンザ予防接種助成事業」の全体像を把握しましょう。
正式名称
綾瀬市中学3年生インフルエンザ予防接種助成事業
実施組織
神奈川県 綾瀬市(担当:健康こども部 こども家庭センター)
目的・背景
この事業は、高校受験など重要な時期を迎える中学3年生をインフルエンザの感染から守り、安心して学校生活や受験勉強に集中できるよう支援することを目的としています。予防接種にかかる費用の一部を市が助成することで、子育て世帯の経済的負担を軽減し、接種率の向上を図ります。特に、令和6年10月から使用が開始された鼻に噴霧するタイプの「弱毒生ワクチン」も助成対象となっている点が大きな特徴です。
助成金額・内容
助成される金額は、接種するワクチンの種類によって異なります。助成は期間中1回のみです。
| ワクチンの種類 | 助成回数 | 助成金額 |
|---|---|---|
| 不活化ワクチン(注射) | 1回 | 2,000円 |
| 弱毒生ワクチン(点鼻) | 1回 | 5,000円 |
【重要】医療機関によって、取り扱っているワクチンの種類や接種料金は異なります。接種を希望する医療機関に、事前に取り扱い状況や料金を確認してから予約・接種するようにしてください。
対象者・条件
助成を受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 接種日時点で綾瀬市に住民登録がある中学3年生であること。
対象者には、市から「お知らせはがき」が郵送されます。もし、令和7年10月1日以降に綾瀬市に転入された方は、はがきが届かない場合がありますので、お手数ですが「こども家庭センター」まで直接ご連絡ください。
申請方法・手順
助成を受ける方法は、接種する医療機関が「綾瀬市の登録医療機関」かどうかによって異なります。事前に確認しておきましょう。
1. 登録医療機関で接種する場合(窓口での割引)
市内の多くの医療機関が登録しています。この方法が最も簡単で手間がかかりません。
- 「お知らせはがき」の到着を確認:9月下旬ごろ、対象者の保護者宛に市から「お知らせはがき」が郵送されます。
- 医療機関の予約:接種を希望する登録医療機関に予約をします。登録医療機関の一覧は綾瀬市の公式サイトで確認できます。
- 接種当日:医療機関の窓口で以下の2点を提出します。
- 綾瀬市からの「お知らせはがき」
- お子様の健康保険証など、本人確認ができるもの
- 書類記入と接種:医療機関に備え付けの「綾瀬市中学3年生インフルエンザ予防接種費用助成対象者確認書」と「予診票」を記入・提出し、接種を受けます。
- 支払い:会計時に、接種費用から助成金額(2,000円または5,000円)が差し引かれた額を支払います。
2. 登録医療機関「外」で接種する場合(償還払い)
かかりつけ医が市外にある場合や、県外の医療機関で接種する場合でも助成を受けられます。この場合は「償還払い(しょうかんばらい)」という、一度全額を支払い、後から市に申請して助成金を受け取る方法になります。
- 医療機関で接種・支払い:希望する医療機関で予防接種を受け、接種費用を全額支払います。この際、必ず「領収書」を受け取ってください。
- 市へ助成金の申請:令和8年3月31日(火曜日)までに、こども家庭センターの窓口または郵送で払い戻しの手続きをします。
- 必要書類の準備:申請には以下の書類が必要です。
- 綾瀬市中学3年生インフルエンザ予防接種費用助成金交付申請書兼請求書(市のサイトからダウンロード可能)
- 綾瀬市からの「お知らせはがき」(申請時に回収されます)
- 医療機関発行の領収書(原本)
- 助成金の振込先口座が確認できる書類の写し(通帳やキャッシュカードなど、保護者名義のもの)
- 助成金の振込:申請後、市から決定通知が送付され、約1~2か月後に指定した口座に助成金が振り込まれます。
【償還払いの注意点】申請期限(令和8年3月31日)を過ぎると払い戻しが受けられなくなりますので、接種後は早めに手続きを行いましょう。
接種費用の免除制度について
綾瀬市では、特定の条件を満たす世帯に対して、予防接種費用が全額免除される制度があります。対象となる場合は、必ず接種前に事前申請が必要です。
免除対象となる世帯
- 生活保護受給世帯
- 令和7年度(令和6年中)の市民税が非課税である世帯
免除申請の方法
窓口、郵送、電子申請のいずれかで申請します。審査後、承認されると「助成承認書」が郵送されます。この承認書を医療機関に提出することで、窓口での支払いが不要になります(登録医療機関の場合)。登録医療機関外で接種する場合は、一度全額を支払い、後日、承認書を添えて償還払いの手続きをしてください。
確実に助成を受けるためのポイント・注意点
この助成金は要件を満たせば誰でも受けられますが、いくつか注意すべき点があります。
- 接種期間を厳守する:助成対象となるのは令和7年10月1日(水)から令和8年2月28日(土)までの接種です。9月中に接種した場合は対象外となるため、絶対に期間内に接種してください。
- 「お知らせはがき」を保管する:はがきは助成を受けるための証明書です。紛失しないように大切に保管しましょう。万が一紛失した場合は、こども家庭センターに連絡すれば再発行が可能です。
- 償還払いの期限に注意:登録医療機関外で接種した場合の申請期限は令和8年3月31日です。忘れないうちに早めに手続きを済ませましょう。
- 任意接種であることを理解する:この予防接種は、法律で義務付けられたものではなく、任意で受けるものです。ワクチンの効果や副反応について、医師とよく相談し、納得した上で接種を決めてください。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 10月になっても「お知らせはがき」が届きません。どうすればいいですか?
- A1. 10月になってもはがきが届かない場合や、紛失してしまった場合は、綾瀬市こども家庭センター(電話:0467-77-1133)へご連絡ください。
- Q2. 綾瀬市外のかかりつけ医で接種したいのですが、助成は受けられますか?
- A2. はい、受けられます。その場合は「償還払い」となります。一度医療機関で全額を支払い、後日、必要書類を揃えて綾瀬市に申請してください。助成金が口座に振り込まれます。
- Q3. 点鼻ワクチン(弱毒生ワクチン)は痛くないと聞きましたが、どんなワクチンですか?
- A3. 鼻の中に薬液を噴霧するタイプのワクチンで、注射の痛みがありません。注射が苦手なお子様には良い選択肢となります。ただし、取り扱っている医療機関が限られる場合がありますので、事前に確認が必要です。
- Q4. 助成は1回のみとのことですが、インフルエンザワクチンは2回接種が必要な場合もあると聞きました。
- A4. 13歳以上は通常1回接種が推奨されています。綾瀬市の助成事業も、中学3年生を対象に1回のみとなっています。2回接種を希望する場合、2回目は全額自己負担となります。
- Q5. 予防接種で健康被害が起きた場合の補償はありますか?
- A5. はい。この予防接種は任意接種ですが、万が一、重大な健康被害が生じ、予防接種との因果関係が認められた場合には、「独立行政法人医薬品医療機器総合機構法」などに基づく救済制度の対象となる場合があります。
まとめ・お問い合わせ先
今回は、綾瀬市が実施する中学3年生向けのインフルエンザ予防接種費用助成事業について詳しく解説しました。
- 対象:綾瀬市在住の中学3年生
- 助成額:注射2,000円、点鼻5,000円(1回のみ)
- 期間:令和7年10月1日~令和8年2月28日
- 手続き:9月下旬に届く「お知らせはがき」を持参して登録医療機関へ。市外の場合は償還払い。
受験という大切なライフイベントを控えるお子様とご家族にとって、健康は何よりの資本です。この助成制度を賢く活用し、経済的な負担を抑えながら、万全の体制で冬を乗り切りましょう。まずは9月下旬に届く「お知らせはがき」を確認し、かかりつけ医と接種の計画を立ててみてください。
お問い合わせ先
制度に関するご不明な点は、下記までお問い合わせください。
綾瀬市役所 健康こども部 こども家庭センター こども家庭担当(保健福祉プラザ内)
電話番号:0467-77-1133
ファクス番号:0467-77-1134