詳細情報
藤沢市で一人暮らしをされている、またはこれから予定している75歳以上の高齢者の方、そしてそのご家族や賃貸住宅のオーナー様へ。高齢者が民間賃貸住宅へ入居する際の不安を解消し、安心して暮らせる環境をサポートするための「藤沢市あんしん入居サービス補助金」をご存知でしょうか?この制度は、万が一の際の安否確認を行う「見守りサービス」と、孤独死などが発生した際の「原状回復・家財整理費用」を補償する制度の両方に加入した際の初期費用を最大1万円補助するものです。入居者様の安全確保はもちろん、オーナー様にとっても安心して物件を貸し出せるようになる、双方にメリットのある制度です。この記事では、制度の詳しい内容から対象者の条件、申請方法まで、誰にでもわかるように徹底解説します。
この補助金のポイント
- 藤沢市在住の75歳以上の単身高齢者が対象
- 見守りサービスと費用補償制度の初期費用を最大1万円補助
- 入居者だけでなく、親族などの契約者や大家さんも申請可能
- 申請期限は賃貸契約日から3か月以内
藤沢市あんしん入居サービス補助金の概要
この補助金は、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会を目指す藤沢市の重要な取り組みの一つです。高齢化が進む中で、単身高齢者の賃貸住宅への入居が困難になるケースが増えています。オーナー側には「孤独死による物件価値の低下」や「家財整理の負担」といった不安があり、入居を敬遠されがちです。この制度は、そうした双方の不安を解消し、円滑な入居を促進することを目的としています。
| 制度概要 | |
|---|---|
| 正式名称 | 藤沢市あんしん入居サービス補助金 |
| 実施組織 | 藤沢市 計画建築部 住まい暮らし政策課 |
| 目的 | ひとり住まい高齢者の暮らしの安全確保と、賃貸住宅の所有者が安心して物件を貸すことができる環境の整備 |
| 公式サイト | 藤沢市あんしん入居サービス補助金のご案内 |
補助金額と補助対象経費
補助金額は最大1万円
補助金額は、対象となるサービスの初期費用合計額に対して、上限1万円が支給されます。これは実費補助であり、かかった初期費用が1万円未満の場合はその金額が補助額となります。
【計算例】
・初期費用の合計が15,000円の場合 → 補助金額は10,000円(上限適用)
・初期費用の合計が8,000円の場合 → 補助金額は8,000円(実費分)
補助の対象となる経費
補助の対象となるのは、「A:見守りサービス」と「B:原状回復・家財整理費用の補償制度」の両方に加入した際に支払った以下の初期費用です。
- 初期登録料
- サービス利用料、保険料(※月額払いの場合は、初回に支払った額のみ対象)
- サービスの利用に必要な見守り機器の購入や設置に係る初期費用
これらのサービスは、セットになっているプランを一つの事業者と契約しても、別々の事業者と個別に契約しても、どちらでも対象となります。
対象者・条件の詳細
この補助金は、入居する高齢者本人だけでなく、契約手続きを行う親族や、物件を貸し出すオーナーも申請することができます。申請者によって条件が異なりますので、以下で詳しく確認しましょう。
① 入居者本人
- 藤沢市に1年以上住民登録がある満75歳以上の方
- 藤沢市内の民間賃貸住宅にひとり(単身)で入居し、3か月以内の方
- 入居の賃貸契約日が令和7年(2025年)7月25日以降の方
② 賃貸契約者(親族など)
上記①の条件を満たす高齢者の入居における賃貸契約者(ご家族・ご親族など)も申請対象です。
③ 賃貸住宅の所有者(大家さん)
上記①の条件を満たす高齢者との賃貸契約者(オーナー様)も申請対象です。
【共通の必須条件】
申請者が①~③のいずれであっても、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 市税や国民健康保険料の滞納がないこと
- 見守りサービス、原状回復・家財整理費用の補償制度の両方に契約し、初期費用の支払いを完了していること
【対象外となる住宅】
県営・市営住宅、UR賃貸住宅、住宅供給公社の供給する公的住宅や、サービス付き高齢者向け住宅などの高齢者向け施設、有料老人ホームは対象外です。
申請方法と必要書類
申請は、定められた期間内に必要書類を揃えて提出する必要があります。手順をしっかり確認し、漏れのないように準備しましょう。
申請のステップ
- 対象サービスの契約:市が定める要件を満たす「見守りサービス」と「費用補償制度」の両方に申し込み、契約します。
- 初期費用の支払い:契約に基づき、初期費用を支払います。領収書など支払いを証明する書類を必ず保管してください。
- 必要書類の準備:下記の「必要書類一覧」を参考に、すべての書類を揃えます。申請書は藤沢市の公式サイトからダウンロードできます。
- 申請書の提出:すべての書類を揃え、藤沢市役所の担当窓口(住まい暮らし政策課)に提出します。
【重要】申請期限
申請は、藤沢市内の民間賃貸住宅に入居し、賃貸契約日から3か月以内に行う必要があります。この期限を過ぎると申請できなくなりますので、十分にご注意ください。
必要書類一覧
- 交付申請書
- 入居者・賃貸契約者用:第1号様式
- 所有者(大家)用:第2号様式
- 賃貸契約書の写し
- 見守りサービス、原状回復・家財整理費用の補償制度の契約書の写し(内容と契約者がわかるもの)
- 上記サービスの支払いを証明する書類の写し(領収書など)
採択されるためのポイント
この補助金は、事業計画を審査して採択者を決める競争型の補助金とは異なり、定められた要件をすべて満たしていれば原則として交付される「要件充足型」の制度です。したがって、採択の最大のポイントは「要件を正確に理解し、不備なく期限内に申請すること」に尽きます。
申請書作成・提出時のチェックリスト
- □ 申請者は対象者(入居者、契約者、所有者)の条件をすべて満たしていますか?
- □ 入居者の年齢は満75歳以上ですか?
- □ 藤沢市への住民登録期間は1年以上ありますか?
- □ 対象の住宅は「民間賃貸住宅」ですか?(公営住宅等は対象外)
- □ 契約したサービスは「見守り」と「費用補償」の両方を満たしていますか?
- □ 申請期限(賃貸契約日から3か月以内)は過ぎていませんか?
- □ 申請書の記入漏れや押印漏れはありませんか?
- □ 添付書類はすべて揃っていますか?(契約書、領収書など)
よくある不採択・返戻理由
以下のようなケースでは補助金が交付されない可能性があります。申請前に必ず確認しましょう。
- 申請期限を過ぎてしまった。
- 添付書類が不足している、または内容が確認できない。
- 契約したサービスが市の定める要件(安否確認の頻度など)を満たしていなかった。
- 申請者(または入居者)が市税等を滞納している。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 75歳未満でも対象になりますか?
- A1. いいえ、対象になりません。入居時点で満75歳以上であることが条件です。
- Q2. 夫婦で入居する場合も対象ですか?
- A2. いいえ、対象外です。この制度は「ひとり(単身)で入居」する方が対象となります。
- Q3. 申請は誰がすれば良いですか?
- A3. 入居者ご本人、賃貸契約者であるご親族、または賃貸住宅の所有者(大家さん)のいずれも申請者になることができます。申請者に応じた様式の申請書をご利用ください。
- Q4. どんな見守りサービスでも対象になりますか?
- A4. いいえ、安否確認の頻度などに要件があります。例えば、電話や訪問による確認は週2回以上、人感センサー等による確認は1日1回以上など、市の定める基準を満たすサービスである必要があります。契約前に市の公式サイトで詳細を確認するか、担当課にお問い合わせください。
- Q5. 藤沢市に引っ越してきたばかりでも申請できますか?
- A5. いいえ、申請の前提条件として、藤沢市に1年以上住民登録があることが必要です。
まとめと問い合わせ先
「藤沢市あんしん入居サービス補助金」は、高齢の入居者と賃貸オーナー双方の不安を軽減し、安心して賃貸契約を結ぶための心強い制度です。最大1万円の補助は、必要なサービスを導入する際の初期負担を大きく和らげてくれます。
重要ポイントの再確認
- 対象者:藤沢市在住1年以上の75歳以上の単身入居者、その契約者、大家さん
- 補助額:対象サービスの初期費用に対し最大1万円
- 対象経費:見守りサービスと費用補償制度の初期登録料、初回利用料、機器設置費など
- 申請期限:賃貸契約日から3か月以内
ご自身やご家族が対象になるかもしれない、あるいは所有する物件で活用できるかもしれないと思われた方は、ぜひ詳細を確認してみてください。不明な点があれば、下記の市の担当窓口へ気軽に相談してみましょう。
お問い合わせ先
- 担当部署:藤沢市 計画建築部 住まい暮らし政策課
- 所在地:〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 分庁舎3階
- 電話番号:0466-50-3541(直通)
- ファクス:0466-50-8223