「少しだけ自分の時間がほしい」「兄弟の学校行事に集中したい」「急な用事ができたけど、子どもを預ける場所がない…」越谷市で子育て中の保護者の皆さん、そんな悩みを抱えていませんか?共働きでなくても、専業主婦(主夫)でも、理由を問われずに気軽に子どもを預けられるサービスがあったら、心に余裕が生まれますよね。そんな願いを叶える新しい子育て支援が、令和7年7月から越谷市でスタートします。それが「こども誰でも通園制度」です。この記事では、保育園などに通っていないお子さんを対象としたこの画期的な制度について、対象者、利用料金、市内の実施施設、そして具体的な申請方法まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この記事を読めば、制度のすべてが分かり、すぐに利用を検討できるようになります。
この制度のポイント
- 理由不問!:保護者の就労状況にかかわらず誰でも利用できます。
 - 月10時間まで利用可能:リフレッシュや急な用事にも柔軟に対応。
 - 手頃な料金:1時間あたり300円。さらに世帯状況に応じた減免制度も。
 - 市内の保育施設で実施:プロの保育士がお子さんを安全に預かります。
 
① 越谷市「こども誰でも通園制度」の概要
制度の目的と背景
「こども誰でも通園制度」は、国の新しい子育て支援策の一環として創設されました。正式名称は「乳児等通園支援事業」です。この制度の目的は、すべてのこどもの健やかな育ちを応援し、良質な成育環境を整備することにあります。また、保護者の働き方やライフスタイルに関わらず、すべての子育て家庭に支援を届けることで、孤立しがちな家庭をなくし、地域全体で子育てを支える社会を目指しています。越谷市では、国が定める2026年度(令和8年度)の本格実施に先駆けて、令和7年7月1日から試行的事業としてスタートします。
制度の基本情報
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度越谷市こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業) | 
| 実施組織 | 越谷市(子ども家庭部 保育入所課) | 
| 実施期間 | 令和7年7月1日~令和8年3月31日 | 
| 対象者 | 越谷市在住で、生後6ヶ月から満3歳未満の未就園児 | 
| 利用上限 | こども一人あたり月10時間まで | 
② 利用料金と減免制度(助成内容)
この制度は、手頃な料金で利用できるのが大きな魅力です。さらに、所得の状況などに応じて利用料が減免(助成)される仕組みも整っています。
基本利用料金
基本となる利用料金は、こども1人1時間あたり300円です。非常にシンプルで分かりやすい料金設定です。
【令和7年度限定特典!】
制度開始を記念して、令和7年度に限り、初回利用の1時間分が無料になります!市から郵送される無料チケットを利用施設に提出するだけで適用されます。まずはお試しで利用してみたいという方に嬉しい特典です。
※利用料の他に、施設によってはおやつ代などの実費負担が発生する場合があります。詳細は各施設にご確認ください。
利用料の減免制度について
特定の条件に該当する世帯は、申請することで利用料が減免されます。ご自身の世帯が対象になるか、ぜひご確認ください。
| 減免事由(区分) | 減免額(1時間あたり) | 減免後の利用料金(1時間あたり) | 
|---|---|---|
| ア:生活保護世帯 | 300円 | 0円 | 
| イ:市区町村民税非課税世帯 | 240円 | 60円 | 
| ウ:市区町村民税所得割合算額77,101円未満の世帯 | 210円 | 90円 | 
| エ:要支援家庭(こども家庭センターによるサポートプラン作成世帯) | 150円 | 150円 | 
減免を受けるには、利用認定申請時または変更申請時に手続きが必要です。特に、市区町村民税額による減免は、9月で算定年度が切り替わるため、継続して減免を希望する場合でも再度申請が必要になる点にご注意ください。
③ 対象者と実施施設
対象となるお子さんの条件
この制度を利用できるのは、以下の3つの条件をすべて満たすお子さんです。
- (1) 越谷市の住民基本台帳に記載されていること(越谷市民であること)
 - (2) 利用日時点で、生後6ヶ月から満3歳未満であること(3歳の誕生日の前々日まで利用可能)
 - (3) 保育所、認定こども園、地域型保育事業所、企業主導型保育施設に通っていないこと
 
つまり、普段ご家庭で過ごしている未就園児がメインターゲットとなります。認可外保育施設に通っているお子さんは対象ですが、企業主導型保育施設に通っている場合は対象外となるのでご注意ください。
令和7年度 実施施設一覧
令和7年度は、市内の以下の4施設で制度が実施される予定です。施設ごとに受け入れ可能な年齢や曜日、時間が異なりますので、ご自身の希望に合う施設を選びましょう。
| 施設名 | 所在地 | 電話番号 | 施設概要(受入年齢、曜日、時間) | 
|---|---|---|---|
| しらとりこども園 | 越谷市弥十郎275-1 | 048-977-7131 | 0歳児~2歳児 / 火・木 / 9:15~15:15 | 
| 認定こども園ぶどうぞの幼稚園 | 越谷市南荻島4336-5 | 048-976-1972 | 1歳児~2歳児 / 月・火・木・金 / 9:00~15:30 | 
| みらいほいくえん越谷園 | 越谷市東越谷2-15-13 | 048-963-8100 | 0歳児~2歳児 / 火・水・木・金 / 9:30~14:30 | 
| モンクール.保育園Ⅱ | 越谷市北越谷4-3-20 | 048-977-8120 | 0歳児~2歳児 / 火・水・木 / 9:00~14:00 | 
※詳細な利用条件や空き状況については、各施設へ直接お問い合わせください。
④ 申請から利用までの流れ(5ステップ)
制度の利用には、事前の「利用認定」と、施設での「初回面談」が必要です。以下の5つのステップで進めていきましょう。
ステップ1:利用認定申請
まずは、越谷市に「この制度を利用したいです」という意思表示をするための認定申請を行います。申請は電子申請のみで受け付けています。申請にかかる費用はありません。
申請期限は利用したい月の前月15日までです。(例:8月に利用したい場合は7月15日までに申請)
ステップ2:認定アカウント発行
市が申請内容を審査し、認定されると、予約などに使用する「こども誰でも通園制度総合支援システム」のアカウントが発行されます。アカウント情報はメール(info@mail.cfa-daretsu.go.jp から)で届きます。初回1時間無料チケットもこのタイミングで郵送されます。
ステップ3:システムへログイン・情報入力
届いたアカウント情報を使って、総合支援システムにログインします。お子さんのアレルギー情報や発達状況など、保育に必要な情報を入力してください。
ステップ4:初回面談(要予約)・利用契約
実際に利用したい施設を選び、総合支援システムから初回面談の予約をします。面談では、お子さんの普段の様子や健康状態などを保育士に伝え、安全に預かってもらうための情報を共有します。この面談を経て、施設と利用契約を結びます。
ステップ5:利用予約・利用スタート!
契約が完了すれば、いよいよ利用開始です。総合支援システムから希望の日時を予約し、利用します。利用料は、利用した施設で直接支払います。
⑤ スムーズに利用するためのポイントと注意点
キャンセルポリシーを理解しておく
お子さんの急な体調不良はつきものです。キャンセルに関するルールを事前に把握しておきましょう。
- 前日までのキャンセル:利用枠の消費も利用料の支払いもありません。
 - 当日のキャンセル(体調不良など):利用料の支払いは不要ですが、予約した時間分は利用したものとみなされ、月の利用可能時間(10時間)から引かれます。
 - 無断キャンセル:当日キャンセルと同様の扱いです。繰り返すと利用を断られる場合があるので、必ず連絡を入れましょう。
 
やむを得ない場合でも、必ず施設に連絡することが大切です。
その他の注意点
- 送迎は保護者の責任で:安全のため、送り迎えは必ず保護者の方が行ってください。
 - 利用時間の繰り越しは不可:月10時間の上限は、その月限りです。使わなかった時間を翌月に持ち越すことはできません。
 - 利用できない場合もある:試行事業のため、面談の結果、集団保育が難しいと判断された場合など、認定を受けても利用できないことがあります。
 - 市外への転出:越谷市外に転出すると利用資格がなくなります。速やかに消滅申請の手続きが必要です。
 
⑥ よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請してから認定されるまで、どのくらいかかりますか?
 - A1. 申請日によって異なります。令和7年6月15日までの申請分は、7月1日までに順次認定されます(申請から2週間程度)。それ以降の申請は、利用希望月の前月15日までの申請分が、翌月1日付で認定されます。
 - Q2. 兄弟で利用したいのですが、それぞれ申請が必要ですか?
 - A2. はい、対象となるお子さん一人ひとりについて、利用認定申請が必要です。利用時間の上限(月10時間)も、お子さんそれぞれに適用されます。
 - Q3. 予約はいつからできますか? 複数の施設を利用できますか?
 - A3. 予約の受付開始時期は施設によって異なりますので、利用したい施設に直接ご確認ください。また、初回面談と契約を済ませれば、複数の施設を予約・利用することも可能です。
 - Q4. 利用当日の持ち物は何が必要ですか?
 - A4. 必要な持ち物(着替え、おむつ、飲み物など)は施設によって異なります。初回面談の際に必ず確認してください。
 - Q5. 減免申請に必要な課税証明書はどこで取得できますか?
 - A5. 課税証明書は、基準日(例:令和6年度分なら令和6年1月1日)に住民票があった市区町村の役所で取得できます。越谷市にずっとお住まいの場合は、市の窓口で取得可能です。
 
⑦ まとめ:まずは利用認定申請から始めよう!
越谷市の「こども誰でも通園制度」は、子育て中の家庭にとって心強い味方となる新しいサービスです。最後に、この制度の重要なポイントをもう一度確認しましょう。
- 対象:越谷市在住の生後6ヶ月~3歳未満の未就園児。
 - 内容:月10時間まで、市内の指定保育施設でお子さんを預けられる。
 - 料金:1時間300円。初回1時間無料特典あり。世帯状況に応じた減免制度も充実。
 - 手続き:まずは市の公式サイトから電子申請で「利用認定」を受ける必要がある。
 
「ちょっと預かってもらえたら…」と感じる瞬間は、誰にでも訪れます。この制度を上手に活用して、心にゆとりを持ちながら、楽しく子育てをしていきましょう。興味を持たれた方は、さっそく下記の公式サイトから利用認定申請を検討してみてください。
お問い合わせ・申請先
越谷市 子ども家庭部 保育入所課
電話番号:048-963-9167
越谷市 こども誰でも通園制度 公式ページ
利用認定申請 電子申請ページ