埼玉県ときがわ町で、木のぬくもり溢れるマイホームを建てたい、あるいはリフォームでウッドデッキを設置したいとお考えではありませんか?豊かな自然に囲まれたときがわ町では、地域産の木材「ときがわ町産材」の利用を促進するため、最大30万円という魅力的な補助金制度を用意しています。この「ときがわ町産材活用住宅等建築補助金」は、新築だけでなく、増改築や木塀の設置など、幅広い用途で活用できるのが大きな特徴です。この記事では、補助金の対象となる条件、具体的な金額、申請から受給までの流れ、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この制度を賢く利用して、お得に理想の住まいを実現しましょう。
この補助金のポイント
- ときがわ町産の木材利用で最大30万円を補助!
- 新築、増築、改築はもちろん、ウッドデッキや木塀も対象!
- 町内在住者だけでなく、町内に事業所を持つ事業者も利用可能!
- 申請は工事着手前が絶対条件!
- 予算がなくなり次第終了のため、早めの行動が採択のカギ!
① ときがわ町産材活用住宅等建築補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本情報を確認しましょう。
制度の目的
この補助金は、ときがわ町の豊かな森林資源である「ときがわ町産材」の利用を促進することを目的としています。地域産の木材が住宅建築などに活用されることで、林業の振興、地域経済の活性化、そして二酸化炭素の吸収源となる森林の適切な管理・保全に繋がります。私たちがときがわ町の木で家を建てることは、地球環境への貢献にもなる、意義深い取り組みなのです。
実施組織と問い合わせ先
- 実施組織: 埼玉県ときがわ町
- 担当部署: ときがわ町役場 農林環境課
- 所在地: 〒355-0392 埼玉県比企郡ときがわ町大字桃木32番地
- 電話番号: 0493-65-0814
- 公式サイト: ときがわ町産材活用住宅等建築補助金
② 補助金額と補助率 – いくらもらえる?
この補助金の最大の魅力である補助金額について、詳しく見ていきましょう。補助額は、使用する「ときがわ町産材」の量によって決まります。
補助金の計算方法
補助金額は、以下の計算式で算出されます。
ときがわ町産材の使用量(m³) × 20,000円
※補助上限額は 300,000円 です。
具体的な計算例
どれくらいの木材を使えば、いくら補助されるのか、具体的な例を見てみましょう。
| 町産材の使用量 | 計算式 | 補助金額 |
|---|---|---|
| 5 m³ | 5 m³ × 20,000円 | 100,000円 |
| 10 m³ | 10 m³ × 20,000円 | 200,000円 |
| 15 m³ | 15 m³ × 20,000円 | 300,000円(上限額) |
| 20 m³ | 20 m³ × 20,000円 = 400,000円 | 300,000円(上限額) |
このように、15m³以上のときがわ町産材を使用すれば、上限額である30万円の補助を受けることができます。施工業者と相談し、どのくらいの木材を使用するか計画を立てる際の参考にしてください。
③ 対象者と条件 – 誰が使える?
この補助金を利用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、しっかりと確認しましょう。
- ときがわ町との関わり: 町内に住所を有している、または町内に事業所を有している個人または法人であること。
- 納税状況: 町税(町民税、固定資産税、国民健康保険税など)を滞納していないこと。
- 対象工事: ときがわ町産の木材を使用して、町内に住宅等を建築(新築、増築、改築)または木塀等を設置する工事であること。
- 重複受給の禁止: 同一年度内に、この「ときがわ町産材活用住宅等建築補助金」の交付を受けていないこと。
- 申請タイミング: 必ず工事に着手する前に補助金の交付申請を行うこと。(これが最も重要なポイントです!)
個人の方だけでなく、町内でアパート経営などをしている事業者の方も対象となるのがポイントです。
④ 補助対象経費 – 何に使える?
この補助金は、具体的にどのような工事に使えるのでしょうか。対象となる経費と、対象外となる経費をまとめました。
対象となる工事の例
- 住宅の新築工事: ときがわ町産材を構造材や内装材に使用する新築住宅。
- 住宅の増築・改築工事: 既存の住宅に部屋を増やす、間取りを変更するなどのリフォーム工事。
- 外構工事: ウッドデッキ、木塀、パーゴラ(つる棚)、サイクルポートなどの設置。
- 店舗や事業所の建築: 町内の事業者が行う店舗や事務所の新築・増改築。
ポイント:「住宅」だけでなく、庭の「ウッドデッキ」や「木製のフェンス」だけでも対象になるのが嬉しいポイントです。比較的小規模な工事でも、ときがわ町産材を使えば補助金を受けられる可能性があります。
対象外となる経費の例
- 土地の購入費、造成費
- 設計監理費、各種申請手数料
- 外構工事のうち、植栽やコンクリートブロック塀など木材を使用しない部分
- 家具、家電、カーテンなどの購入費
- 解体工事費
- ときがわ町産材以外の木材や建材にかかる費用
⑤ 申請方法と手順 – ステップ・バイ・ステップ解説
補助金を受け取るためには、正しい手順で申請を進めることが不可欠です。特に、申請のタイミングを間違えると補助金が受けられなくなってしまうため、注意深く確認してください。
申請期間
例年、4月1日から翌年3月31日までとなっています。ただし、町の予算がなくなり次第、受付は終了となります。人気の制度のため、年度の早い段階で予算上限に達する可能性もあります。計画が決まったら、できるだけ早く申請準備を始めましょう。
申請から受給までの流れ
- 事前相談・業者選定: まずは役場の農林環境課に相談し、制度の詳細を確認します。並行して、ときがわ町産材の取り扱い実績がある工務店や設計事務所を探し、工事の計画と見積もりを依頼します。
- 【最重要】交付申請 (工事着手前): 必要書類を揃え、必ず工事を始める前に農林環境課へ申請書を提出します。
- 交付決定通知: 町で申請内容が審査され、問題がなければ「補助金交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取ってから、初めて工事の契約・着工が可能になります。
- 工事の実施: 交付決定の内容に従って、工事を開始・完了させます。
- 実績報告: 工事が完了したら、定められた期間内(通常は完了後30日以内または年度末のいずれか早い日)に「実績報告書」と関連書類を提出します。
- 補助金額の確定: 実績報告書が審査され、補助金額が最終的に確定します。「補助金確定通知書」が届きます。
- 請求・受給: 確定通知書に基づき、「補助金交付請求書」を提出します。その後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
申請時には多くの書類が必要です。施工業者と協力しながら、漏れなく準備しましょう。
【交付申請時に必要な書類】
- 補助金交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書(様式第2号)
- 収支予算書(様式第3号)
- 町税の納税証明書
- 工事請負契約書の写し
- 建築確認済証の写し(建築確認が必要な場合)
- 位置図、配置図、平面図、立面図
- 木拾い帳など、ときがわ町産材の使用量が確認できる書類
- ときがわ町産材証明書の写し
- 工事着手前の現況写真
- その他、町長が必要と認める書類
【実績報告時に必要な書類】
- 実績報告書(様式第7号)
- 事業報告書(様式第8号)
- 収支決算書(様式第9号)
- 工事に係る領収書の写し
- 工事中及び工事完了後の写真
- その他、町長が必要と認める書類
※様式はときがわ町の公式サイトからダウンロードできます。
⑥ 採択されるための3つの重要ポイント
この補助金を確実に受け取るために、押さえておくべき重要なポイントを3つご紹介します。
1.【絶対厳守】必ず「工事着手前」に申請する
何度もお伝えしていますが、これが最も重要です。すでに始まっている工事や、完了してしまった工事は絶対に補助の対象になりません。必ず町の「交付決定通知」を受け取ってから、工事業者と本契約を結び、工事を開始するようにしてください。フライングは禁物です。
2. 予算を意識し「早めに」行動する
この補助金は先着順で、町の年間予算が上限に達した時点で受付終了となります。特に年度末近くになると予算がなくなる可能性が高まります。住宅建築の計画は時間がかかるものですが、補助金の利用を決めているのであれば、新年度が始まったらすぐに申請できるよう、前年度から準備を進めておくのが理想的です。
3. 施工業者との連携を密にする
申請には「木拾い帳」や「ときがわ町産材証明書」など、専門的な書類が必要です。これらは施工業者や製材所でないと用意できません。ときがわ町産材の取り扱いや、この補助金の申請サポートに慣れている業者を選ぶと、手続きがスムーズに進みます。業者選びの際に、補助金申請の実績があるかを確認するのも良いでしょう。
⑦ よくある質問(FAQ)
Q1. 自分でDIYでウッドデッキを作る場合も対象になりますか?
A1. この補助金は「工事請負契約書」の提出が必要となるため、原則として業者に工事を依頼する場合が対象です。DIYでの施工が対象になるかは、材料の購入方法や証明書の有無など複雑な条件が絡むため、必ず事前に農林環境課へ直接ご確認ください。
Q2. 「ときがわ町産材」とは、具体的にどのような木材ですか?
A2. ときがわ町内で伐採・生産・加工された木材で、「ときがわ町産材証明書」が発行されるものが対象です。主にスギやヒノキなどが該当します。どの製材所や工務店が扱っているかについては、農林環境課や地域の木材関連業者にお問い合わせください。
Q3. 申請すれば必ず採択されますか?
A3. 採択率は公表されていませんが、この補助金は要件審査型です。つまり、定められた条件をすべて満たしており、書類に不備がなく、かつ町の予算が残っていれば、採択される可能性は非常に高いです。そのため、正確な書類準備と早めの申請が重要になります。
Q4. 国や県の他のリフォーム補助金と併用できますか?
A4. 原則として、同じ工事箇所に対して複数の補助金を重複して受け取ることはできません。例えば、「ときがわ町産材を使った柱の交換」でこの補助金を受け、「断熱改修」で国の補助金を受ける、といったように工事箇所が明確に分かれていれば併用できる場合があります。併用を検討する場合は、必ず申請前にときがわ町と、もう一方の補助金の担当窓口の両方に確認してください。
Q5. ときがわ町に移住を考えていますが、まだ住民票がありません。申請できますか?
A5. 申請時点で「町内に住所を有する」ことが条件の一つです。ただし、住宅の完成後に速やかに転入することが確実である場合など、状況によっては認められる可能性もゼロではありません。移住とセットでこの補助金の利用を検討している場合は、計画の早い段階で農林環境課に事情を説明し、相談することをおすすめします。
⑧ まとめ – ときがわ町の木で、賢く家づくりを
今回は、埼玉県ときがわ町の「ときがわ町産材活用住宅等建築補助金」について詳しく解説しました。
- 補助金額: 町産材1m³あたり2万円、上限30万円
- 対象工事: 新築、増改築、ウッドデッキ、木塀など幅広く対応
- 対象者: 町民および町内事業者
- 最重要ルール: 工事着手前の申請が必須
この補助金は、建築コストを抑えられるだけでなく、地域の林業を応援し、環境にも貢献できる素晴らしい制度です。ときがわ町の豊かな自然が育んだ木材で、心地よい住まいづくりを計画してみてはいかがでしょうか。
補助金の申請は準備が大切です。まずはこの記事を参考に、ときがわ町役場の農林環境課へ相談することから始めてみましょう。あなたの理想の家づくりを、この補助金が力強く後押ししてくれるはずです。