詳細情報
この記事のポイント
- 埼玉県三芳町の商店街団体が対象の補助金
- 商店街の活性化や振興を目的とした事業に最大50万円を補助
- 補助率は対象経費の1/2、総事業費20万円以上から
- 申請期間は2025年8月12日~9月16日まで
- 申請書の書き方や採択されるためのコツも詳しく解説
埼玉県三芳町で商店街の活性化に取り組む皆様へ朗報です。三芳町商工会が、地域の賑わい創出を目的とした独自の取り組みを支援する「商店街活性化推進事業費補助金」の公募を開始しました。この制度は、販売促進イベントやコミュニティ活動など、商店街が主体となって行う事業に対して、最大50万円を補助するものです。「自分たちの商店街をもっと元気にしたい」「新しいイベントを企画したいけれど、資金面で課題がある」といったお悩みを持つ商店団体の皆様にとって、大きなチャンスとなります。この記事では、補助金の概要から対象となる経費、具体的な申請手順、そして採択率を高めるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、貴団体の活性化にお役立てください。
商店街活性化推進事業費補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報を確認しましょう。どのような目的で、誰が実施している制度なのかを理解することが、申請への第一歩です。
| 正式名称 | 三芳町商工会 商店街活性化推進事業費補助金 |
|---|---|
| 実施組織 | 三芳町商工会 |
| 目的・背景 | 商店街の活性化および振興を図るため、三芳町内の商店団体が独自に実施する事業等を支援し、地域経済の発展に寄与することを目的としています。 |
| 公募期間 | 令和7年(2025年)8月12日(火) ~ 令和7年(2025年)9月16日(火) |
| 補助対象期間 | 令和7年(2025年)4月 ~ 令和8年(2026年)2月 |
【重要】補助対象期間に注意してください。公募期間は8月〜9月ですが、補助の対象となる事業の実施期間は4月から翌年2月までです。すでに4月以降に実施した事業も、要件を満たせば対象となる可能性があります。詳しくは三芳町商工会にご確認ください。
補助金額・補助率について
本補助金で受けられる支援の規模は、事業計画を立てる上で最も重要な要素です。補助額の上限・下限、補助率を正確に把握しましょう。
補助額と補助率
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 10万円(下限)~ 50万円(上限) |
| 補助率 | 補助対象経費の 1/2以内 |
| 対象事業費 | 総事業費が20万円以上の取り組み |
計算例
具体的なイメージを持つために、簡単な計算例を見てみましょう。
- ケース1:総事業費が120万円のイベントを実施する場合
補助対象経費:120万円
補助率1/2を適用:120万円 × 1/2 = 60万円
補助上限額が50万円のため、交付される補助金額は 50万円 となります。 - ケース2:総事業費が60万円の装飾事業を実施する場合
補助対象経費:60万円
補助率1/2を適用:60万円 × 1/2 = 30万円
上限額の範囲内なので、交付される補助金額は 30万円 となります。 - ケース3:総事業費が18万円の事業の場合
総事業費が20万円未満のため、補助対象外となります。
対象者・条件
本補助金は、三芳町内の特定の団体を対象としています。自団体が要件を満たしているか、ここでしっかり確認してください。
応募対象となる団体
応募できるのは、以下の要件を満たす団体です。
三芳町内で営業する事業者がおおむね10店舗以上集まって集団形態をとり、共同事業等を行う団体
具体的には、以下のような団体が想定されます。
- 商店街振興組合
- 事業協同組合
- 任意の商店会、商店街グループ
- その他、商工会が適当と認める団体
「おおむね10店舗」という表現があるため、9店舗でも事業内容によっては対象となる可能性があります。構成店舗数に不安がある場合は、事前に商工会へ相談することをおすすめします。
対象となる取り組み(事業)
補助の対象となるのは、商店街の活性化や振興を目的とした、主に以下の3つの事業です。
- 販売促進事業:共同セール、抽選会、スタンプラリー、地域商品券の発行など、売上向上に直接繋がる事業。
- コミュニティ活動事業:地域の住民や他団体と連携したお祭り、清掃活動、文化イベントなど、地域の交流を促進し、商店街のファンを増やす事業。
- 商店街運営改善事業:街路灯のLED化や装飾、共同看板の設置、ホームページのリニューアルなど、商店街の魅力や利便性を向上させる事業。
補助対象経費
補助金は、事業にかかった全ての費用が対象になるわけではありません。対象となる経費、ならない経費を事前にしっかり確認し、適切な資金計画を立てましょう。
対象となる経費の例
| 経費区分 | 具体例 |
|---|---|
| 需用費 | イベントで使う消耗品、装飾材料、景品、記念品、資料代など |
| 委託料 | イベント会場の設営・撤去、警備、デザイン制作、Webサイト制作の外部委託費用など |
| 報償費 | イベントの司会者や出演者、セミナー講師などへの謝礼金 |
| 印刷製本費 | チラシ、ポスター、パンフレット、広報誌などの印刷費用 |
| 使用料および賃借料 | イベント会場、音響・照明機材、テントなどのレンタル費用 |
| 備品購入費 | 事業の実施に直接必要不可欠な備品(例:イベント用の共同テント、長机など) |
対象外となる経費の例
一般的に、以下のような経費は補助対象外となることが多いので注意が必要です。
- 団体の運営にかかる経常的な経費(人件費、事務所家賃など)
- 飲食費、懇親会費用
- 汎用性が高く、他の目的にも使用できる物品の購入費(パソコン、カメラなど)
- 振込手数料、公租公課(消費税など)
- 補助金申請書類の作成にかかる費用
詳細な対象経費については、必ず三芳町商工会が公開する「交付要綱」および「別表」をご確認ください。不明な点は申請前に問い合わせておくことが、手戻りを防ぐ上で非常に重要です。
申請方法・手順
補助金の申請は、正しい手順と期限厳守が求められます。以下のステップに沿って、計画的に進めましょう。
- ステップ1:事前相談(推奨)
申請を検討している段階で、まずは三芳町商工会に相談しましょう。事業内容が補助金の趣旨に合っているか、対象経費は適切かなどを事前に確認することで、申請がスムーズになります。 - ステップ2:必要書類の準備
公式サイトから「申請様式一式」をダウンロードし、必要な書類を揃えます。事業計画書や収支予算書など、作成に時間がかかるものから着手しましょう。 - ステップ3:申請書類の作成・提出
様式に従って、必要事項を記入します。事業の目的や効果が審査員に伝わるよう、具体的かつ分かりやすく記述することが重要です。作成した書類一式を、公募期間内に三芳町商工会へ持参または郵送で提出します。 - ステップ4:審査・交付決定
提出された書類をもとに、商工会が審査を行います。審査を通過すると「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取ってから、正式に事業を開始(発注・契約)するのが原則です。 - ステップ5:事業の実施
交付決定された事業計画に沿って、事業を実施します。経費の支払いに関する証拠書類(領収書、契約書、写真など)は、すべて整理・保管しておいてください。 - ステップ6:実績報告と補助金請求
事業完了後、定められた期限内に「実績報告書」と経費の証拠書類を提出します。報告書の内容が審査され、補助金額が確定した後、「確定通知書」が届きます。その後、補助金の請求手続きを行い、指定の口座に補助金が振り込まれます(精算払い)。
必要書類一覧
申請には、以下の書類が必要となる見込みです。必ず公式サイトで最新の様式と要件を確認してください。
- 補助金交付申請書(指定様式)
- 事業計画書
- 収支予算書
- 団体の規約、会則、定款など
- 構成員(会員)名簿
- 経費の内訳がわかる見積書の写し
- その他、商工会が求める書類
採択されるためのポイント
補助金は申請すれば必ずもらえるものではありません。審査を通過し、採択されるためには、説得力のある事業計画が不可欠です。以下のポイントを押さえて、申請書を作成しましょう。
1. 事業の目的と効果を明確にする
「なぜこの事業を行うのか」「事業を通じて商店街や地域がどう変わるのか」を具体的に示しましょう。「賑わいを創出する」といった抽象的な表現だけでなく、「イベント開催により、前年同月比で来街者数を10%増加させる」「共同チラシ配布により、参加店舗の平均売上を5%向上させる」など、数値目標を盛り込むと説得力が増します。
2. 計画の具体性と実現可能性を示す
誰が、いつ、どこで、何を、どのように行うのか、5W1Hを意識して計画を詳細に記述します。また、収支予算は現実的でなければなりません。経費の積算根拠(見積書など)を明確にし、予算が事業内容に対して妥当であることを示しましょう。実施体制(役割分担)を明記することも重要です。
3. 地域への波及効果をアピールする
自分たちの商店街だけでなく、三芳町全体にどのような良い影響があるかをアピールしましょう。例えば、「地域の子供たちが参加できるワークショップを企画し、多世代交流の機会を創出する」「近隣の農家と連携したマルシェを開催し、地産地消を推進する」など、地域貢献性の高い事業は高く評価される傾向にあります。
よくある不採択理由
- 事業目的が不明確で、活性化にどう繋がるか分からない。
- 計画が漠然としており、本当に実施できるか疑問。
- 予算計画に無理があり、積算根拠が示されていない。
- 補助金の対象とならない経費が多く含まれている。
- 単発のイベントで終わってしまい、継続性や発展性が見られない。
よくある質問(FAQ)
Q1. 三芳町商工会の会員でなくても申請できますか?
A1. 応募要件は「三芳町内営業者がおおむね10店舗以上をもって集団形態をとり共同事業等を行う団体」とされており、商工会への加入が必須とは明記されていません。ただし、商工会が実施する事業であるため、会員であることが望ましい可能性があります。正確な情報については、三芳町商工会へ直接お問い合わせください。
Q2. 補助金はいつもらえますか?
A2. 補助金は、原則として事業がすべて完了し、実績報告書を提出して金額が確定した後に支払われる「精算払い」です。事業実施期間中は、一時的に自己資金で経費を立て替える必要がありますので、資金繰りにご注意ください。
Q3. 補助対象期間(令和7年4月)より前に支払った経費は対象になりますか?
A3. いいえ、対象になりません。補助対象となるのは、原則として補助対象期間内(令和7年4月~令和8年2月)に契約・発注・支払いが行われた経費です。また、交付決定前に発注・契約した経費は対象外となる場合が多いため、注意が必要です。
Q4. 申請書の書き方がわからない場合、相談に乗ってもらえますか?
A4. はい、三芳町商工会が相談窓口となります。担当者が事業内容の相談や申請書の書き方についてアドバイスをしてくれるはずです。公募期間の締切間際は混み合うことが予想されるため、早めに相談することをおすすめします。
Q5. 採択された後、計画を変更することは可能ですか?
A5. やむを得ない理由で事業内容や経費配分を変更する必要が生じた場合は、速やかに商工会に相談し、「変更承認申請」などの手続きを行う必要があります。無断で計画を変更すると、補助金が交付されない場合がありますので、必ず事前に相談してください。
まとめと問い合わせ先
今回は、三芳町商工会が実施する「商店街活性化推進事業費補助金」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 対象者:三芳町内の10店舗以上で構成される商店団体など
- 補助額:最大50万円(補助率1/2)
- 対象事業:販売促進、コミュニティ活動、運営改善など
- 申請期限:令和7年9月16日(火)
この補助金は、商店街が持つアイデアを形にし、地域を盛り上げるための強力な後押しとなります。申請期間は限られていますので、この記事を参考に、ぜひ積極的に活用を検討してみてください。まずは、貴団体の課題や実現したい企画を整理し、三芳町商工会へ相談することから始めましょう。
本施策の詳細・申請様式・お問い合わせ
- 担当窓口:三芳町商工会 担当 瀨戸 様
- 電話番号:049-274-1110
- 受付時間:9:00 – 16:45(平日)
- 住所:〒354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保7232-2
- 公式サイト・様式ダウンロード:【支援策】商店街活性化推進事業費補助金の公募について