詳細情報
大阪府四條畷市で事業を営む経営者様、そしてこれから創業を目指す皆様へ朗報です。2025年9月1日より、市独自の強力な支援制度「(新)なわて事業者チャレンジ支援補助金」がスタートします。この補助金は、人材確保、生産性向上、販路開拓、そして新規創業といった、事業者が直面する様々な課題解決を後押しするために設計されました。補助上限額は最大150万円、補助率は最大80%と非常に手厚い内容となっています。設備投資や店舗改修、専門家への相談費用など、幅広い経費が対象となるため、多くの事業者様にとって大きなチャンスとなるでしょう。この記事では、制度の概要から対象者、申請方法、さらには採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会を最大限に活用し、事業の次なるステージへと飛躍させましょう。
この記事でわかること
- 「なわて事業者チャレンジ支援補助金」の4つの支援メニューの詳細
- 補助対象となる事業者や創業者、具体的な条件
- 補助金の上限額、補助率、対象となる経費の具体例
- 申請から補助金交付までの具体的なステップと必要書類
- 審査で評価されるポイントと申請書作成のコツ
(新)なわて事業者チャレンジ支援補助金の概要
本制度は、四條畷市が市内の事業者の意欲的な取り組みを支援し、地域経済の活性化を図ることを目的とした市独自の補助金です。事業者の多様なニーズに応えるため、4つの異なる支援メニューが用意されています。
目的と背景
人材確保に関する課題への対応、労働生産性の向上、販路開拓、創業希望者による市内での創業促進など、意欲ある事業者の主体的な取組を支援することにより、自立した経営環境の構築を促進し、地域経済の好循環を創出することを目的としています。従来の制度をリニューアルし、より事業者の課題解決に寄り添った内容となっています。
実施組織
この補助金は大阪府四條畷市が実施主体です。申請受付や相談などの事務局業務は四條畷市商工会が担っています。
4つの支援メニューと補助金額・補助率
「なわて事業者チャレンジ支援補助金」は、事業者の状況や目的に合わせて選べる4つのメニューで構成されています。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
| 補助メニュー | 対象者 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| ① 設備導入支援補助金 | 既存事業者 | 100万円 | 50% |
| ② 創業支援補助金 | 新規創業者 | 150万円 | 75% |
| ③ 企業価値向上支援補助金 | 既存・新規 | 20万円 or 50万円 | 50% |
| ④ 事業計画策定支援補助金 | 既存・新規 | 15万円 | 80% |
計算例:創業支援補助金の場合
店舗改修と設備導入に合計250万円の費用がかかった場合。
250万円 × 補助率75% = 187.5万円
補助上限額が150万円のため、150万円が補助されます。
補助対象者・主な要件
この補助金を利用するためには、いくつかの共通要件を満たす必要があります。自社が対象となるか、事前にしっかり確認しましょう。
共通の対象要件
- 市内に事業所を有する中小企業基本法に定める中小企業者である会社または個人、もしくは市内で新規創業を予定する者
- 市税その他市に納付すべき金銭の滞納がない者
- 役員等が暴力団員等に該当しない者
- 風俗営業等を営む者でない者
- 補助金の交付前後及び完了後において、市もしくは事務局が実施するアンケート調査等に回答できる者
中小企業者の定義
中小企業者とは、以下の資本金または従業員数のいずれかを満たす法人・個人を指します。
| 業種 | 資本金の額又は出資の総額 | 常時使用する従業員の数 |
|---|---|---|
| 製造業、建設業、運輸業など | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
補助対象となる経費
各メニューで対象となる経費は異なります。自社の計画に合ったメニューを選び、対象経費を確認しましょう。
① 設備導入支援補助金
労働生産性向上や賃上げ促進のための先端設備導入費用が対象です。「先端設備等導入計画」の認定が必要です。
- 機械及び装置
- 測定工具及び検査工具
- 器具及び備品
- 建物附属設備
- ソフトウェア
② 創業支援補助金
特定創業支援等事業の認定を受けた創業者が行う店舗改修費や設備導入費が対象です。
- 店舗改修費:内装工事、建具工事、給排水工事、電気・ガス工事など
- 設備導入費:事業専用の機械装置や建物附属設備など(家庭用機器は除く)
③ 企業価値向上支援補助金
販路開拓や人材確保、商品開発など、企業の価値向上に資する幅広い経費が対象です。
- 展示会出展費用:小間料金、装飾経費、オンライン出展料など
- 広報・PR費用:チラシ、パンフレット、ホームページ制作・リニューアル費用など
- 人材確保・定着費用:求人サイト掲載料、研修参加費、講師謝礼など
- 新商品開発費用:製造費、開発費、調査費用、コンサル費用など
- 法人設立費用:定款認証手数料、登録免許税、司法書士報酬など
- 店舗等改修工事費用:内装工事、ユニバーサルデザイン改修など
④ 事業計画策定支援補助金
専門家を活用した事業計画策定にかかる費用が対象です。
- 中小企業診断士、税理士、認定経営革新等支援機関への報酬など
申請方法とスケジュール
申請は計画的に進めることが重要です。全体の流れと期間を把握しておきましょう。
申請から交付までの流れ
- 事前準備・事前相談:まずは商工会に相談し、計画を練ります。
- 交付申請:必要書類を揃えて事務局に提出します。
- 審査:事務局による審査が行われます。
- 交付決定通知:審査結果が通知されます。
- 補助事業実施:交付決定後に事業を開始します。(※交付決定前の発注・契約は対象外です)
- 実績報告書提出:事業完了後、期限内に実績報告書を提出します。
- 補助金額確定通知:報告書審査後、補助金額が確定します。
- 補助金請求・交付:請求書を提出し、補助金が振り込まれます。
期間とスケジュール
- 申請受付期間:令和7年(2025年)9月1日(月)から ※予算額に達し次第終了
- 補助事業対象期間:令和7年(2025年)9月1日(月)から 令和8年(2026年)12月31日(木)まで
- 実績報告書提出期限:令和9年(2027年)1月29日(金)まで
必要書類
申請には以下の書類が必要です。公式サイトから最新の様式をダウンロードして準備してください。
- なわて事業者チャレンジ支援補助金申請書(様式第1号)
- 申請に関する誓約書兼同意書(様式第1号の2)
- 事業実施計画書(様式第2号、別紙)
- 事業収支予算書(様式第3号)
- 見積書の写し
- 【法人の場合】履歴事項全部証明書
- 【個人の場合】開業届の写し、または本人確認書類
- 市税の納税証明書
- その他、各メニューで定められた書類
書類に不備があると審査が遅れたり、不採択の原因になったりします。提出前に「補助事業の手引き」を熟読し、事務局への事前相談を活用することをおすすめします。
採択されるためのポイント
補助金は申請すれば必ずもらえるものではありません。審査を通過するためには、事業計画の質が重要になります。以下のポイントを押さえて申請書を作成しましょう。
審査項目と対策
- 課題解決:自社の現状の課題が明確で、補助事業によってその課題がどう解決されるのかを具体的に示しましょう。「売上が落ちている」だけでなく、「なぜ落ちているのか」「この設備投資でどう顧客が増えるのか」まで踏み込んで記述します。
- 継続性と成長性:補助金は一時的な支援です。補助事業が完了した後、どのように事業が継続・成長していくのか、将来的なビジョンを明確に伝えましょう。
- 実現可能性:計画が絵に描いた餅にならないよう、具体的なスケジュール、資金計画、人員体制を示し、実現可能性が高いことをアピールします。
- 費用対効果:投資する経費に対して、どれだけの効果(売上向上、コスト削減、雇用創出など)が見込めるのかを数値で示すことが重要です。
- 地域経済への効果:市内の他事業者との連携や、市民へのサービス向上、新たな雇用の創出など、自社の成長が四條畷市全体にどう貢献するのかという視点も盛り込みましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 四條畷市外に住んでいますが、市内で創業予定の場合も対象になりますか?
はい、対象になります。「市内で新規創業を予定する者」が対象者に含まれていますので、市外在住の方でも、四條畷市内での創業計画があれば申請可能です。
Q2. 申請前に発注・購入した設備は対象になりますか?
いいえ、対象外です。補助金の対象となる経費は、必ず交付決定日以降に発注・契約・支払いを行ったものに限られます。フライングには十分ご注意ください。
Q3. 不採択になった場合、もう一度申請することはできますか?
はい、再申請は可能です。不採択の理由を確認し、事業計画を見直した上で再度チャレンジすることができます。諦めずに事務局に相談してみましょう。
Q4. 個人事業主も対象ですか?
はい、対象です。中小企業基本法に定める中小企業者には個人事業主も含まれますので、要件を満たせば申請可能です。
Q5. 複数のメニューに同時に申請することはできますか?
原則として、同一の事業内容で複数のメニューに申請することはできません。ただし、事業内容が明確に異なる場合は申請できる可能性があります。例えば、「設備導入」と「事業計画策定支援」など、目的が異なる場合は併用できるケースも考えられますので、事前に事務局へご相談ください。
まとめと問い合わせ先
今回は、2025年9月から開始される四條畷市の「(新)なわて事業者チャレンジ支援補助金」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 四條畷市内の事業者・創業者が対象の市独自の補助金。
- 設備導入、創業、企業価値向上、事業計画策定の4メニューから選べる。
- 補助上限額は最大150万円、補助率は最大80%と手厚い支援。
- 申請受付は2025年9月1日から。予算がなくなり次第終了。
- 採択には、具体的で実現可能性の高い事業計画が不可欠。
この補助金は、貴社の成長を加速させる絶好の機会です。まずは公式サイトで詳細な「補助事業の手引き」を確認し、申請に向けて準備を始めましょう。不明な点があれば、迷わず下記の事務局へ相談することをおすすめします。
申請先・問い合わせ先
- 名称:なわて事業者チャレンジ支援補助金事務局(四條畷市商工会内)
- 住所:〒575-0052 大阪府四條畷市中野三丁目5番23号
- 電話番号:050-3784-8640(専用回線)
- 受付時間:平日 9:00 – 17:15(土日祝日及び年末年始除く)
- 公式サイト:四條畷市商工会 特設ページ