詳細情報
埼玉県本庄市にお住まいで、蓄電池やV2H(電気自動車充給電設備)、電気自動車(EV)の導入を検討されている方に朗報です。本庄市では、地球温暖化対策の一環として、これらの住宅用エネルギーシステムの設置費用の一部を補助する「本庄市住宅用エネルギーシステム設置補助金」を実施します。補助額は最大10万円で、申請は2025年4月1日(火曜日)から先着順で受付が開始されます。予算には限りがあるため、早期の申請が採択の鍵となります。この記事では、補助金の対象となるシステム、補助金額、申請条件、具体的な手続きの流れ、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく解説します。賢く補助金を活用し、環境にも家計にも優しい住まいを実現しましょう。
この補助金の重要ポイント
- 受付は2025年4月1日から先着順!予算がなくなり次第終了します。
- 必ず工事や購入の契約前に申請が必要です。
- 2025年度から電気自動車(EV)の申請にはV2Hの設置が必須条件になりました。
- 申請時の「住民票」と「市税に滞納がない証明書」の提出が不要になり、手続きが簡素化されました。
本庄市住宅用エネルギーシステム設置補助金の概要
まずは、この補助金制度がどのようなものか、全体像を把握しましょう。
| 制度概要 | |
|---|---|
| 正式名称 | 本庄市住宅用エネルギーシステム設置補助金 |
| 実施組織 | 埼玉県本庄市(経済環境部環境推進課ゼロカーボン推進係) |
| 目的・背景 | 地球温暖化対策の一環として、市民による再生可能エネルギー等の導入を促進し、環境負荷の少ない社会の実現を目指すため。 |
| 受付期間 | 2025年4月1日(火曜日)から受付開始。予算額に達し次第、受付終了。 |
| 公式サイト | 本庄市公式ウェブサイト |
補助対象となるエネルギーシステム
この補助金では、以下の6種類のシステムが対象となります。ご家庭で導入を検討している設備が含まれているか確認しましょう。
- HEMS(ヘムス):家庭内のエネルギー使用量を「見える化」し、家電機器を最適に制御する管理システム。
- 太陽熱利用システム:太陽の熱エネルギーを利用して温水を作り、給湯などに活用するシステム。
- 地中熱利用システム:年間を通して温度が安定している地中の熱を、冷暖房や給湯に利用するシステム。
- 蓄電システム:太陽光発電などで作られた電気や、割安な夜間電力を蓄えておき、必要な時に使用できるシステム。
- 電気自動車(EV):ガソリンを使わず電気で走行する自動車。※2025年度よりV2Hの設置が必須。
- 電気自動車充給電設備(V2H):電気自動車に蓄えた電気を家庭用の電力として使用できるようにする設備。
注意:太陽光発電システムは対象外です
太陽光発電パネル(PV)の設置は、この補助金の対象ではありません。本庄市には別途「住宅用太陽光発電システム設置補助金」という制度がありますので、そちらをご確認ください。受付開始日も異なりますのでご注意ください。
補助金額・補助率について
補助金額は、導入するシステムの種類によって異なります。詳細は市の「補助金申請の手引き」で最終確認が必要ですが、現時点で公表されている情報を基にまとめました。
| 対象システム | 補助金額(上限) | 補助率・備考 |
|---|---|---|
| HEMS | 1万円 | 定額 |
| 太陽熱利用システム | 5万円 | 定額 |
| 地中熱利用システム | 10万円 | 定額 |
| 蓄電システム | 10万円 | 補助対象経費の1/10 |
| 電気自動車(EV) | 5万円 | 定額 ※V2H設置が必須 |
| 電気自動車充給電設備(V2H) | 5万円 | 補助対象経費の1/10 |
※上記は過去の情報を基にした参考値です。2025年度の正確な金額は、必ず本庄市の公式サイトで公開される「補助金申請の手引き」をご確認ください。
補助金の対象者・主な条件
補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、以下の項目をチェックしてください。
- 本庄市内に住所を有していること。
- 自ら居住する市内の住宅に対象システムを設置すること(店舗等との併用住宅も可)。
- 市税を滞納していないこと(証明書の提出は不要になりましたが、要件としては存続します)。
- 対象システムの設置工事等の契約前であること。
- 設置するシステムは未使用品であること。
- 暴力団員または暴力団関係者でないこと。
【重要】2025年度からの変更点:電気自動車(EV)の申請要件
2025年度(令和7年度)から、電気自動車(EV)の補助金申請には、以下のいずれかの条件を満たすことが必須となりました。
- 申請する住宅に既にV2Hが設置されていること。
- EVの補助金申請と同時にV2Hの補助金申請を行うこと。
つまり、EV単体での補助金申請はできなくなりました。これは、EVを「走る蓄電池」として家庭のエネルギーマネジメントに活用することを促進する目的があると考えられます。EVの購入を検討している方は、V2Hの同時導入も視野に入れましょう。
補助対象となる経費
補助金の対象となる経費と、対象とならない経費をしっかり区別しておくことが重要です。
対象となる経費の例
- 対象システムの本体購入費用
- システム設置に必要な工事費
- 付属品(ケーブル、架台など)の購入費用
対象とならない経費の例
- 中古品の購入費用
- リース契約にかかる費用
- 申請者自身が工事を行う場合(DIY)の工具代や人件費
- 補助金申請手続きにかかる費用(行政書士への報酬など)
- 既存設備の撤去費用
- 消費税および地方消費税
申請方法と手順(ステップ・バイ・ステップ解説)
申請は大きく分けて「①交付申請(事前)」と「②実績報告(事後)」の2つのステップで行います。特に工事契約前の申請が絶対条件なので、スケジュール管理が非常に重要です。
ステップ1:交付申請(工事・購入の契約前)
設置工事やEVの購入契約を行う14日以上前を目安に、以下の書類を本庄市役所の環境推進課ゼロカーボン推進係へ提出します(郵送または持参)。
- 本庄市住宅用エネルギーシステム設置補助金交付申請書
- チェックシート(エネルギーシステム)
- 債権者登録申出書(補助金の振込先口座を登録)
- 工事請負契約書または売買契約書の写し(※契約前の場合は見積書の写し)
- 対象システムの仕様がわかる書類(カタログのコピーなど)
- 設置場所の案内図(地図のコピーなど)
- 工事着手前の現況写真(設置予定場所の写真)
市役所で書類が受理・審査され、問題がなければ「交付決定通知書」が郵送されてきます。この通知書を受け取ってから、正式に業者と契約し、工事を開始してください。
ステップ2:実績報告(工事・支払い完了後)
工事が完了し、業者への支払いが済んだら、速やかに実績報告を行います。提出期限は「工事完了・代金支払日から30日以内」または「2026年3月31日」のいずれか早い日です。
- 本庄市住宅用エネルギーシステム設置補助金実績報告書
- 領収書の写し
- 保証書の写し(蓄電システムの場合など)
- 工事完了後の写真
- その他、市から指示された書類
実績報告書が審査され、内容に問題がなければ「交付額確定通知書」が届き、その後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
補助金採択のための3つの重要ポイント
この補助金は審査で優劣をつけるタイプではありませんが、確実に受け取るためには押さえておくべきポイントがあります。
ポイント1:スピードが命!とにかく早く動く
最大のポイントは「先着順」であることです。人気の補助金は受付開始後、数週間から数ヶ月で予算上限に達してしまうことも珍しくありません。4月1日の受付開始と同時に申請できるよう、3月のうちから設置業者と相談し、見積もりやカタログなどの必要書類を準備しておきましょう。
ポイント2:「契約前申請」のルールを厳守する
よくある不採択の理由が「契約・工事の後に申請してしまった」というケースです。必ず市の「交付決定通知書」を受け取ってから、業者との本契約や工事着手に進んでください。焦って契約を先に進めないよう、業者にも補助金を利用する旨を伝え、スケジュールを共有しておくことが大切です。
ポイント3:書類の不備をなくす
申請書類に記入漏れや添付書類の不足があると、審査が遅れたり、最悪の場合、その間に予算が上限に達してしまう可能性があります。提出前には、市のホームページからダウンロードできる「チェックシート」を使って、何度も確認しましょう。不明な点があれば、遠慮せずに市の担当窓口に電話で問い合わせることが、確実な申請への近道です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請はいつから始まりますか?
A1. 2025年(令和7年)4月1日(火曜日)から受付開始です。先着順で、予算がなくなり次第終了となります。
Q2. 太陽光発電システムも対象になりますか?
A2. いいえ、この補助金では太陽光発電システムは対象外です。本庄市には別途「住宅用太陽光発電システム設置補助金」がありますので、そちらをご利用ください。
Q3. 電気自動車(EV)だけ購入する場合でも補助金はもらえますか?
A3. 2025年度からは、EV単体での申請はできなくなりました。ご自宅にV2H設備が設置済みであるか、EVとV2Hを同時に申請する場合のみ対象となります。
Q4. 申請に必要な住民票はどこで取得すればよいですか?
A4. 2025年度から手続きが簡素化され、「住民票」および「市税に滞納がない証明書」の提出は不要になりました。申請書への記入のみで大丈夫です。
Q5. 申請について相談したいのですが、どこに連絡すればよいですか?
A5. 本庄市役所の「経済環境部 環境推進課 ゼロカーボン推進係」が担当窓口です。電話番号は 0495-25-1249 です。不明な点は申請前に必ず確認しましょう。
まとめと次のアクション
今回は、埼玉県本庄市の「住宅用エネルギーシステム設置補助金」について詳しく解説しました。
おさらい:成功への3ステップ
- 今すぐ業者選定と見積もり取得:4月1日の申請開始に間に合わせるため、すぐに複数の業者から話を聞き、見積もりを取りましょう。
- 公式サイトで最新の「申請の手引き」を確認:市の公式サイトで公開される最新の公式資料を必ずダウンロードし、詳細な要件や書類様式を確認します。
- 4月1日に即申請:準備した書類一式を、受付開始日に提出できるよう万全の体制を整えましょう。
この補助金は、初期費用を抑えて蓄電池やV2Hといった先進的なエネルギーシステムを導入する絶好の機会です。先着順ということを忘れずに、計画的に準備を進めて、ぜひ補助金を活用してください。
お問い合わせ先
本庄市 経済環境部 環境推進課 ゼロカーボン推進係
〒367-8501 埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1249
ファックス:0495-25-1248