詳細情報
神奈川県藤沢市で事業を営む皆様へ、大変魅力的な補助金のお知らせです。環境への配慮とビジネスチャンスを両立させる「令和7年度藤沢市電気自動車等用充電設備設置費補助金」が公募されています。この制度を活用すれば、急速充電設備の設置で最大50万円、普通充電設備では最大15万円(経費の全額)もの補助を受けることが可能です。電気自動車(EV)の普及が加速する中、充電インフラの整備は顧客満足度の向上や新たな集客に直結する重要な投資となります。しかし、募集件数が非常に少なく先着順であるため、迅速な行動が求められます。この記事では、補助金の概要から申請方法、採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく徹底解説します。この機会を逃さず、脱炭素社会への貢献と事業成長を実現しましょう。
この補助金のポイント
- 急速充電設備:設置費用の4/5、最大50万円を補助
- 普通充電設備:設置費用の全額、最大15万円を補助
- 対象者:藤沢市内に事業所を持つ事業者
- 受付方式:先着順(急速2件、普通15件)で予算がなくなり次第終了
- 重要条件:交付決定通知を受け取ってから工事に着手すること
① 補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。
正式名称
令和7年度藤沢市電気自動車等用充電設備設置費補助金
実施組織
藤沢市 環境部 ゼロカーボン推進課
目的・背景
この補助金は、ガソリン車等に代わる次世代自動車である「電気自動車(EV)」および「プラグインハイブリッド自動車(PHV)」の普及を促進することを目的としています。そのために不可欠な充電インフラの整備を支援し、事業者が充電設備を設置する際の経済的負担を軽減することで、市全体のゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みを加速させることを目指しています。
② 補助金額・補助率
この補助金の最大の魅力である補助金額と補助率について、詳しく見ていきましょう。設備の種類によって内容が異なります。
| 設備の種類 | 補助率 | 上限金額 | 予定件数 |
|---|---|---|---|
| 急速充電設備 | 補助対象経費の4/5 | 500,000円 | 2件(先着順) |
| 普通充電設備 | 補助対象経費の全額 | 150,000円 | 15件(先着順) |
計算例
- ケース1:急速充電設備の設置に80万円(税抜)かかった場合
80万円 × 4/5 = 64万円。しかし、上限が50万円のため、補助金額は50万円となります。 - ケース2:普通充電設備の設置に12万円(税抜)かかった場合
補助対象経費の全額が対象で、上限15万円以内なので、補助金額は12万円となります。 - ケース3:普通充電設備の設置に20万円(税抜)かかった場合
補助対象経費の全額が対象ですが、上限が15万円のため、補助金額は15万円となります。
③ 対象者・条件
補助金を利用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。自社が対象となるか、事前にしっかりと確認してください。
- 事業所の所在地:現に藤沢市内に事業所を有している、または市内に事業所を新設する事業者(法人・個人事業主)であること。
- 税金の納付状況:市税に滞納がないこと。申請時に納税証明書の提出が求められます。
- 設置場所:充電設備の設置場所が藤沢市内であること。
- 施工業者の要件:設置等に関する工事を、藤沢市内に事務所または事業所がある事業者(法人または個人)に請け負わせること。これは非常に重要な要件です。
- 設備の要件:国の補助金交付対象となっている設備であること。(一般社団法人次世代自動車振興センターのウェブサイト等で確認できます)
対象となる事業者の具体例
以下のような事業者が対象として想定されます。
- 商業施設(スーパーマーケット、ショッピングモールなど)
- 宿泊施設(ホテル、旅館など)
- 時間貸し駐車場、月極駐車場
- 従業員用駐車場を保有する一般企業
- ゴルフ場などのレジャー施設
- 集合住宅のオーナーや管理組合(事業者に該当する場合)
④ 補助対象経費
補助金の対象となる経費と、ならない経費を明確に理解しておくことが重要です。
対象となる経費
- 充電設備本体の購入費
- 充電ケーブル、コネクタ、スタンドなどの付属品購入費
- 設備の設置にかかる工事費(基礎工事、電気配線工事など)
対象とならない経費
- 消費税および地方消費税
- 土地の購入費や造成費
- 既存設備の撤去・処分費用
- 申請手続きにかかる手数料(行政書士への報酬など)
- 維持管理費、電気料金
⑤ 申請方法・手順
申請は正しい手順を踏むことが絶対条件です。特に着工のタイミングには細心の注意を払ってください。
【最重要】 設置工事は、必ず市から「補助金交付決定通知書」が届いてから開始してください。通知書が届く前に着工した場合、補助金は一切交付されません。
- 事前準備:藤沢市内の施工業者を選定し、設置する充電設備を決定。見積書やカタログ等を入手します。
- 申請書類の準備:市のウェブサイトから申請書様式をダウンロードし、必要書類を揃えます。(下記リスト参照)
- 申請書提出:藤沢市役所本庁舎8階の「ゼロカーボン推進課」窓口に書類を提出します。不備があると受理されないため、持参が推奨されています。
申請締切日:2026年3月2日(月曜日) - 交付決定:市で審査が行われ、問題がなければ約2週間後に「交付決定通知書」が郵送で届きます。
- 工事着工・支払い:通知書を受け取った後、施工業者と契約し、工事を開始します。完了後、費用を支払い、必ず領収書を受け取ります。
- 完了届の提出:設置完了から30日以内、または2026年3月23日(月曜日)のいずれか早い日までに、「完了届」と添付書類を提出します。
- 補助金額の確定・請求:市から補助金額の確定通知が届いたら、「請求書」を提出します。
- 補助金の受領:指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
- 申請書(第1号様式)
- 補助対象経費積算額内訳書(第1号様式別紙1)
- 市税の滞納がないことの証明書
- 【法人の場合】法人登記簿謄本又は履歴事項全部証明書(3か月以内に発行されたもの)
- 【個人事業主の場合】前年の確定申告等の写し又はそれに代わる証明(3か月以内に発行されたもの)
- 設置工事の見積書の写し
- 設置する設備の仕様がわかる書類(カタログ等)
- 設置予定場所の案内図、配置図、写真
⑥ 採択のポイント
この補助金は審査で優劣をつけるタイプではなく、要件を満たした申請を先着順で受け付けるものです。したがって、採択されるためには以下の点が極めて重要になります。
とにかく早く申請する
予定件数が急速充電設備で2件、普通充電設備で15件と非常に少ないため、公募開始後すぐに枠が埋まってしまう可能性があります。設置を検討しているなら、今すぐ準備を開始し、一日でも早く申請することが最大のポイントです。
申請書類の完璧な準備
書類に不備があると、その場で受理されず、修正している間に他者の申請が受理されて予算枠がなくなる恐れがあります。市のウェブサイトで要綱を熟読し、チェックリストを作成するなどして、完璧な状態で提出しましょう。特に、市内施工業者の見積書や市税の納税証明書など、取得に時間がかかるものは早めに手配してください。
よくある不採択(不受理)理由
- 交付決定前の着工:最も多い失敗例です。絶対に避けてください。
- 市税の滞納:申請前に必ず納付状況を確認しましょう。
- 施工業者が市外:見積もりを依頼する段階で、藤沢市内の事業者であることを確認してください。
- 書類の不備:押印漏れ、必要書類の不足、記載内容の誤りなど。提出前に複数人でダブルチェックすることをお勧めします。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 国や県の補助金と併用することはできますか?
- A1. 藤沢市の公式ページには併用に関する明確な記載がありません。一般的に、財源が異なる補助金は併用できる場合がありますが、補助対象経費が重複しないことなどが条件となることが多いです。国の「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」などとの併用を検討する場合は、必ず事前に藤沢市ゼロカーボン推進課に確認してください。
- Q2. リース契約で設置する充電設備も対象になりますか?
- A2. 補助金の対象者は設備を「設置する事業者」とされており、所有権が申請者にあることが前提となる可能性があります。リースの場合、所有権はリース会社にあるため、補助対象外となるか、リース会社が申請主体となるケースが考えられます。この点も必ず事前に市へご相談ください。
- Q3. 設置後、設備をすぐに売却したり処分したりできますか?
- A3. できません。補助金を受けて設置した設備は、設置後5年間は処分(廃棄、譲渡など)することができません。財産処分制限期間が設けられていますのでご注意ください。
- Q4. 申請書類の書き方がわかりません。相談窓口はありますか?
- A4. はい、担当窓口である藤沢市環境部ゼロカーボン推進課(電話:0466-50-8282)で相談を受け付けています。申請前に一度相談し、不明点を解消しておくことを強くお勧めします。
- Q5. 申請は郵送でも可能ですか?
- A5. 市は「できるだけご持参での提出をお願いします」としています。これは、窓口で書類の不備をチェックしてもらえるメリットがあるためです。先着順という性質上、郵送でのタイムラグや書類不備による返送リスクを避けるためにも、窓口への持参が賢明です。
⑧ まとめ・行動喚起
今回は、「令和7年度藤沢市電気自動車等用充電設備設置費補助金」について詳しく解説しました。
最後に重要ポイントの再確認
- 補助額:急速最大50万円、普通最大15万円(全額)。
- 先着順:急速2件、普通15件のみ。スピードが命です。
- 着工タイミング:交付決定通知書を受け取ってから。フライングは厳禁。
- 施工業者:藤沢市内の事業者への依頼が必須。
- 申請期限:2026年3月2日ですが、その前に予算がなくなる可能性大。
EV充電設備の設置は、環境貢献やSDGsへの取り組みをアピールする絶好の機会であり、新たな顧客層の獲得にも繋がります。この補助金は、その初期投資を大幅に軽減できるまたとないチャンスです。しかし、競争は必至です。少しでも設置を検討されている事業者の皆様は、今すぐ公式サイトで詳細を確認し、藤沢市内の施工業者を探し始め、担当窓口であるゼロカーボン推進課へ相談することから始めてください。行動の速さが、このチャンスを掴むか否かを分けます。
お問い合わせ先
藤沢市 環境部 ゼロカーボン推進課
〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 本庁舎8階
電話番号:0466-50-8282(直通)
受付時間:午前8時半~午後5時(土・日・祝日を除く)