詳細情報
大阪府門真市で事業を営む中小ものづくり企業の経営者様へ。「優秀な人材がなかなか集まらない」「従業員の定着率を上げたい」「会社の魅力をうまく伝えられない」といったお悩みはありませんか?門真市では、そんな課題を解決し、「職住近接のまち」の実現を目指す強力な支援策として、「企業魅力アップ事業補助金」を実施しています。この補助金は、労働環境の整備や企業の魅力発信にかかる費用の一部を最大50万円まで補助するものです。休憩室の改修や最新ツールの導入、男性の育休取得促進、さらにはカーボンニュートラルへの取り組みまで、幅広い活動が対象となります。この記事では、門真市「職住近接のまち」実現のための企業魅力アップ事業補助金の詳細から、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底解説します。
この補助金のポイント
- 門真市内の中小ものづくり企業が対象
- 労働環境の整備や魅力発信など7つの多彩なメニュー
- 補助上限額は最大50万円(事業メニューによる)
- 男性の育休取得やインターンシップ受入れも支援
- カーボンニュートラルへの取り組みも補助対象
門真市 企業魅力アップ事業補助金の概要
本補助金は、門真市の基幹産業であるものづくり企業の持続的な発展を後押しするための重要な制度です。まずは、制度の全体像を把握しましょう。
正式名称
門真市「職住近接のまち」実現のための企業魅力アップ事業補助金
実施組織
大阪府門真市(担当課:市民文化部 産業振興課)
目的・背景
この補助金は、市内のものづくり企業が多様な人材を確保し、その定着と活躍を促進することを目的としています。働きやすい職場環境を整備したり、自社の魅力を積極的に発信したりする取り組みを支援することで、企業の競争力を高め、ひいては門真市が目指す「職住近接のまち」の実現に貢献することを目指しています。
補助金額・補助率|7つのメニューを徹底解説
本補助金は、企業のニーズに合わせて選べる7つの事業メニューが用意されています。それぞれ補助金額や補助率が異なるため、自社の計画に合ったメニューを確認しましょう。
【優遇措置あり】門真市が認定する優れたものづくり企業「カドマイスター認定企業」は、補助率が優遇されます。自社が該当するか、または認定を目指せるかどうかも確認しましょう。
| 事業メニュー | 主な対象経費・要件 | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|---|
| 1. 労働環境整備【一般】 | 休憩室・食堂の整備、アシストツール導入、福利厚生 | 通常: 1/2 カドマイスター: 2/3 |
200,000円 |
| 2. 労働環境整備【多様性1】 | バリアフリー化、多言語対応、女性従業員専用設備導入 | 通常: 2/3 カドマイスター: 3/4 |
500,000円 |
| 3. 労働環境整備【多様性2】 | 男性従業員の14日以上の育児休業取得 | 定額 | 1人当たり15万円 (上限30万円) |
| 4. 魅力向上・発信【一般】 | 広報動画作成、地域活動、SDGs推進、オープンファクトリー実施 | 通常: 1/2 カドマイスター: 2/3 |
200,000円 |
| 5. 魅力向上・発信【人材】 | インターンシップの受入れ (1日5時間以上) | 定額 | 1人1日8,000円 (上限16万円) |
| 6. カーボンニュートラル【省エネ診断】 | 市が指定する機関の省エネ最適化診断 | 通常: 1/2 カドマイスター: 2/3 |
20,000円 |
| 7. カーボンニュートラル【脱炭素認定】 | 脱炭素認定等の取得費用 | 通常: 1/2 カドマイスター: 2/3 |
70,000円 |
対象者・条件
補助金の対象となるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 門真市の区域内に事業所を有すること。
- 中小ものづくり企業であること。
- 市税の滞納がないこと。
「中小ものづくり企業」とは?
この補助金における「中小ものづくり企業」は、中小企業基本法に定められた中小企業者であり、かつ日本標準産業分類の「大分類E-製造業」に分類される事業を営む法人または個人を指します。
具体的には、以下のような業種が該当します。
- 食料品製造業
- プラスチック製品製造業
- 金属製品製造業
- はん用機械器具製造業
- 電気機械器具製造業
- 情報通信機械器具製造業 など
補助対象経費
補助対象となる経費は、事業メニューによって異なります。ここでは代表的な例をご紹介します。
対象となる経費の例
- 労働環境整備: 休憩室や食堂の改修工事費、机・椅子・空調設備等の備品購入費、作業負担を軽減するアシストスーツやリフター等の導入費、トイレの洋式化やバリアフリー化工事費、女性用更衣室やパウダールームの設置費など。
- 魅力向上・発信: 企業紹介動画や採用動画の制作委託費、ウェブサイトのリニューアル費用、オープンファクトリー(工場見学イベント)の開催にかかる会場設営費や広報費など。
- カーボンニュートラル: 専門機関による省エネ診断の受診料、脱炭素関連の認定(SBT認定など)を取得するためのコンサルティング費用や審査料など。
対象外となる経費の例
- 土地の取得費や造成費
- パソコン、タブレット、スマートフォンなど汎用性が高い物品の購入費
- 飲食費、交際費
- 消費税および地方消費税
- 振込手数料
申請方法・手順
申請は、定められた手順に沿って進める必要があります。不備がないよう、事前にしっかりと確認しましょう。
重要:補助金の交付決定前に事業に着手(契約・発注・購入など)した場合は、補助対象外となります。必ず交付決定通知を受け取ってから事業を開始してください。
- 事前相談(推奨)
申請を検討している段階で、門真市産業振興課に相談することをおすすめします。事業内容が補助対象になるかなどを確認できます。 - 必要書類の準備
申請書や事業計画書、見積書など、必要な書類を揃えます。詳細は後述します。 - 交付申請
準備した書類一式を産業振興課に提出します。 - 審査・交付決定
市による審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が届きます。 - 事業の実施
交付決定後、計画に沿って事業を開始します。契約や発注、支払いを行います。 - 実績報告
事業が完了したら、実績報告書と関連書類(領収書、写真など)を提出します。 - 補助金額の確定
実績報告の内容が審査され、補助金の額が確定します。 - 補助金の請求・受領
確定通知に基づき請求書を提出し、後日、指定口座に補助金が振り込まれます。
申請期間
2025年4月1日から受付開始予定です。ただし、市の予算がなくなり次第、受付終了となる可能性がありますので、早めの準備・申請を心がけましょう。最新情報は必ず門真市の公式サイトでご確認ください。
必要書類リスト
申請時には、以下の書類が必要です。事業メニューによって追加書類が求められる場合があります。
- 【共通】
- 門真市「職住近接のまち」実現のための企業魅力アップ事業補助金交付申請書
- 事業所が門真市内にあることが分かる書類
- 法人の場合:履歴事項全部証明書(発行後3ヶ月以内)
- 個人の場合:直近の確定申告書の写し(税務署受付印のあるもの)
- 市税の滞納がないことの証明書
- 【事業内容による追加書類の例】
- 補助対象事業の内容が分かる書類(仕様書、カタログ、図面の写し等)
- 補助対象経費が分かる書類(見積書の写し等)
- 補助対象事業を実施する箇所の現況写真(工事や設備導入の場合)
- 育児休業に関する就業規則の写し(男性育休取得の場合)
採択のポイント
補助金を確実に受給するためには、申請書の内容が重要です。以下のポイントを押さえて、説得力のある申請を目指しましょう。
事業目的との整合性を明確に
申請する事業が、なぜ「人材の確保・定着」「企業の魅力向上」に繋がるのかを具体的に説明することが最も重要です。例えば、「老朽化した休憩室を改修することで、従業員の満足度が向上し、離職率の低下を目指す」「採用動画を作成し、SNSで発信することで、若年層の応募者を前年比20%増やす」など、現状の課題、取り組み内容、期待される効果を論理的に結びつけて記述しましょう。
計画の具体性と実現可能性
「何を」「いつまでに」「どのように」実施するのか、事業計画を具体的に示しましょう。導入する設備の型番や工事のスケジュール、見積書の金額の妥当性など、計画が現実的であることを示すことが審査の信頼性を高めます。
書類の不備をなくす
基本的なことですが、書類の記入漏れや添付書類の不足は不採択の大きな原因となります。提出前には、市のホームページにある交付要綱やQ&Aを熟読し、チェックリストを作成して何度も確認することが大切です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請はいつでもできますか?
- A1. 申請期間は定められていますが、市の予算が上限に達した時点で受付が終了します。年度の早い段階での申請をおすすめします。最新の受付状況は門真市の公式サイトで確認してください。
- Q2. 複数の事業メニューに同時に申請できますか?
- A2. 詳細は市の交付要綱を確認するか、産業振興課へお問い合わせください。一般的には、事業内容が異なれば複数の申請が可能な場合がありますが、同一年度内の上限額などが定められていることがあります。
- Q3. 「カドマイスター認定企業」とは何ですか?
- A3. 門真市が、優れた技術や製品を持つ市内のものづくり企業を認定する制度です。認定されると、市の広報媒体での紹介や、本補助金のような支援制度での優遇措置を受けられます。詳しくは門真市のウェブサイトをご確認ください。
- Q4. 補助金はいつもらえますか?
- A4. 補助金は精算払い(後払い)です。事業を実施し、経費の支払いをすべて完了させた後、実績報告書を提出し、審査を経てから振り込まれます。事業実施期間中の資金繰りには注意が必要です。
- Q5. 申請前に事業を開始してしまいましたが、対象になりますか?
- A5. いいえ、対象になりません。必ず市の「交付決定通知書」を受け取った後に、事業(契約・発注・購入など)を開始してください。交付決定日より前の日付の契約書や領収書は無効となります。
まとめ・お問い合わせ先
門真市「職住近接のまち」実現のための企業魅力アップ事業補助金は、人材確保や定着に悩む市内ものづくり企業にとって、非常に価値のある制度です。労働環境の改善から情報発信まで、幅広い取り組みに活用できます。
- ポイント1: 自社の課題に合ったメニューを選択する(全7種類)
- ポイント2: 補助率は最大3/4、上限額は最大50万円
- ポイント3: 必ず「交付決定後」に事業を開始する
- ポイント4: 予算には限りがあるため、早めの行動が鍵
この機会を最大限に活用し、従業員がいきいきと働ける魅力的な会社づくりを進めてみてはいかがでしょうか。まずは門真市の公式サイトで詳細を確認し、不明な点があれば担当課へ相談してみましょう。
お問い合わせ先
門真市 市民文化部 産業振興課
〒571-8585 大阪府門真市中町1-1 別館3階
電話番号: 06-6902-5966
公式サイト: 門真市「職住近接のまち」実現のための企業魅力アップ事業補助金