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【2025年度】南知多町の農業補助金4選|最大5万円!燃料費・農地集積・鳥獣害対策を解説

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愛知県南知多町で農業を営む皆様に朗報です。2025年度(令和7年度)から、農業者の経営を多角的に支援する4つの新しい補助金制度がスタートしました。この記事では、「水田給水ポンプ等燃料費助成」「農地集積」「地産地消給食」「有害鳥獣被害防止対策」という、南知多町独自の魅力的な補助金について、対象者、金額、申請方法などをどこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。燃料費の高騰、人手不足による農地の集約化、販路拡大、そして深刻化する鳥獣被害といった、現代の農業が直面する課題解決の一助となるはずです。ご自身の経営状況に合った補助金を見つけ、事業の発展にぜひお役立てください。

この記事でわかること

  • 南知多町が2025年度に新設した4つの農業関連補助金の全貌
  • 各補助金の具体的な対象者、補助金額、対象経費の詳細
  • 申請期間や必要書類、申請から受給までの流れ
  • 補助金を活用するためのポイントや注意点

南知多町 令和7年度新設の農業補助金 概要

南知多町では、町の基幹産業である農業の振興と、農業者が抱える課題解決を支援するため、令和7年度から新たに4つの補助事業を開始しました。これは、町の第7次総合計画における「産業の活性化と雇用の確保」という重点政策の一環です。農業生産性の向上、耕作放棄地の抑制、鳥獣被害の軽減、そして地産地消の推進を目的としており、地域の農業を力強く後押しする内容となっています。

共通の対象者要件
今回ご紹介する4つの補助金には、以下の共通要件が定められています。
・南知多町内で農産物を生産・供給する個人または団体であること
・南知多町暴力団排除条例に規定する暴力団及び暴力団員等でないこと
・町税等を滞納していないこと
※各補助金で個別の要件が追加される場合があります。

以下、4つの補助金それぞれの詳細を見ていきましょう。

1. 南知多町水田給水ポンプ等燃料費助成事業補助金

農業用水の確保が難しい水田への給水にかかる燃料費を支援し、水田の持つ多面的な機能の維持と耕作放棄地の発生抑制を目指す補助金です。特に、ため池などからの用水が届きにくい場所でポンプを利用している農家の方には大きな助けとなります。

補助金の詳細

目的 水田の多面的機能の維持、耕作放棄地の発生抑制
対象者 出荷・販売を目的として町内で農産物を生産する個人および団体
補助対象経費 町内の水利確保困難水田に給水するためのポンプ燃料費(申請年度の4月1日~10月31日分)
※国または県の補助対象となる事業は対象外
補助金額 詳細は町の交付要綱をご確認ください。
申請受付期間 令和7年8月1日~令和8年2月末

2. 南知多町農地集積補助金

点在する農地を集約し、農業の生産性や作業効率を向上させるための取り組みを支援する補助金です。具体的には、隣接する農地間の「畦畔(あぜ)」を除去し、一つの大きな区画にまとめる地権者に対して交付されます。

補助金の詳細

目的 農地の集約化による農業生産性・作業効率の向上
対象者 南知多町内に農地を有する個人または法人(地権者)
補助対象農地の主な条件
  • 市街化調整区域内の農地であること
  • 畦畔除去後の1区画が概ね20a以上になること
  • 畦畔除去後、継続して5年以上の一体利用が見込まれること
  • 除去する畦畔に接する農地の耕作者が同一であること
  • その他、詳細な要件あり(要綱参照)
補助金額 除去する畦畔1本につき、その畦畔に接する土地所有者1名あたり定額3万円
申請受付期間 令和7年8月1日~令和8年2月末

3. 南知多町地産地消給食補助金

町内の小中学校や保育所などの給食へ、地元産の安全・安心な農産物を供給する農業者を支援する補助金です。地産地消を推進し、子どもたちに地元の食の魅力を伝えるとともに、農業者の安定的な経営を後押しします。

補助事業の種類と補助率

事業の種類 対象食材 補助率
地産地消 米飯給食補助事業 10分の3以内
地産地消 米飯給食補助事業(有機米) 有機米 ※1 10分の4以内
地産地消 野菜補助事業(有機野菜) 有機野菜 ※1 10分の4以内
地産地消 野菜補助事業 環境保全型農法で栽培された野菜 ※2 10分の1以内

※1 栽培期間中、化学肥料及び化学合成農薬を不使用のもの(有機JAS認証は不問)。
※2 地域の慣行レベルと比較して、化学肥料及び化学合成農薬を50%以上削減したもの。

申請受付期間:令和7年8月1日~令和8年2月末

4. 南知多町有害鳥獣被害防止対策補助金

イノシシやシカ、サルなどの野生鳥獣による農作物への被害は、農業経営における深刻な問題です。この補助金は、被害を未然に防ぐための防護柵(電気柵やワイヤーメッシュ柵など)や防鳥ネットなどの資材購入費を支援するものです。

補助金の詳細

目的 野生鳥獣による農作物被害の軽減、地域農業の振興
対象者 町内で農産物の生産に取り組む個人または団体
補助対象経費 町内の農地等に設置する有害鳥獣被害防止用資材の購入費。
※対象経費の合計が1万円以上の場合に限る。
※工具購入費、人件費、運搬費、撤去費は対象外。
補助金額 対象経費の2分の1(千円未満切捨て)、上限5万円
申請受付期間 令和7年8月1日~令和7年10月31日 ※他の補助金より期間が短いので注意!

申請方法・手順

各補助金の申請は、以下の流れで進めるのが一般的です。制度によって必要書類が異なるため、必ず事前に担当課へ確認しましょう。

  • ステップ1:事前相談
    まずは南知多町役場の産業振興課に連絡し、補助金の利用を検討している旨を相談します。対象になるか、どのような準備が必要かを確認しましょう。
  • ステップ2:必要書類の準備
    町の公式サイトから申請書等の様式をダウンロードし、必要事項を記入します。見積書や計画書、現況写真など、添付が必要な書類を揃えます。
  • ステップ3:申請書の提出
    受付期間内に、産業振興課の窓口へ必要書類一式を提出します。
  • ステップ4:交付決定通知
    町で審査が行われ、補助金の交付が決定されると「交付決定通知書」が届きます。
  • ステップ5:事業の実施
    交付決定後に、資材の購入や事業に着手します。交付決定前の着手は補助対象外となる場合があるため注意が必要です。
  • ステップ6:実績報告と請求
    事業が完了したら、実績報告書や請求書、領収書の写しなどを提出します。
  • ステップ7:補助金の受領
    提出書類の確認後、指定した口座に補助金が振り込まれます。

主な必要書類

  • 補助金交付申請書
  • 事業計画書(農地集積補助金など)
  • 地権者及び耕作者の同意書(農地集積補助金)
  • 見積書やカタログの写し
  • 補助金実績報告書
  • 領収書の写し
  • 事業実施前後の写真
  • 補助金交付請求書

※申請する補助金によって異なります。詳細は必ず公式サイトの交付要綱をご確認ください。

採択されるためのポイント

補助金を確実に受給するためには、いくつかのポイントがあります。

  • 早めの相談と準備:申請期間が始まってから慌てないよう、事前に担当課へ相談し、計画を立てておきましょう。特に農地集積補助金は関係者との調整が必要です。
  • 交付要綱の熟読:補助金のルールブックである「交付要綱」を隅々まで読み、対象条件や経費、手続きを正確に理解することが最も重要です。
  • 書類の不備をなくす:記入漏れや添付書類の不足は、審査の遅れや不採択の原因になります。提出前に何度もチェックしましょう。
  • 目的との整合性:申請内容が、各補助金の目的に合致していることを明確に説明できるように準備しておくことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 複数の補助金を同時に申請することはできますか?
A1. はい、それぞれの補助金の要件を満たしていれば、複数の補助金を申請することは可能です。ただし、同一の経費に対して複数の補助金を受けることはできない場合がありますので、事前にご確認ください。
Q2. 国や県の補助金との併用は可能ですか?
A2. 「水田給水ポンプ等燃料費助成事業補助金」のように、国または県の補助対象となる事業は対象外と明記されている場合があります。併用を検討している場合は、必ず町の担当課に確認してください。
Q3. 申請期間を過ぎてしまった場合、受け付けてもらえますか?
A3. 原則として、申請期間を過ぎたものは受け付けられません。特に「有害鳥獣被害防止対策補助金」は期間が短いので、計画的に準備を進めてください。
Q4. 町外に住んでいますが、南知多町内に農地があれば対象になりますか?
A4. 補助金の多くは「町内で農産物の生産に取り組む者」を対象としています。住所地要件については明記されていませんが、事業実態が町内にあることが前提です。詳細は担当課にご確認ください。
Q5. どこに相談すればよいですか?
A5. すべての補助金に関するお問い合わせは、南知多町役場の「産業振興課」が窓口となります。電話(0569-65-0711)または窓口でご相談ください。

まとめ

今回は、2025年度(令和7年度)から南知多町で新たに始まる4つの農業関連補助金について詳しく解説しました。

  • 水田給水ポンプ等燃料費助成:水やりにかかる燃料費をサポート
  • 農地集積補助金:農地の大区画化を進める地権者に定額3万円を支給
  • 地産地消給食補助金:学校給食への地元農産物供給を支援
  • 有害鳥獣被害防止対策補助金:防護柵などの資材購入費の1/2(最大5万円)を補助

これらの補助金は、南知多町の農業がこれからも持続的に発展していくための重要な支援策です。ご自身の経営課題と照らし合わせ、活用できる制度がないかぜひご検討ください。不明な点があれば、まずは気軽に南知多町役場の産業振興課へ問い合わせてみましょう。

申請や相談はこちらまで

南知多町役場 産業振興課

電話:0569-65-0711

公式サイトで詳細を確認する