詳細情報
埼玉県吉川市で特産品である「なまず」の養殖を営んでいる事業者の皆様へ朗報です。市のなまず産業をさらに盛り上げるため、販路開拓や拡大を支援する「吉川市なまず販路開拓・拡大支援事業費補助金」が令和7年度も実施されます。この制度は、市内の飲食店や小売店などの事業者へなまずを割引価格で販売した際に、その差額を1事業者への販売につき最大10,000円まで補助するという、非常にユニークで活用しやすい補助金です。新規顧客の開拓や、既存顧客との関係強化の絶好の機会となります。この記事では、補助金の詳細な条件、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底解説します。この機会を最大限に活用し、ビジネスをさらに飛躍させましょう。
この補助金のポイント
- 対象は吉川市内のなまず養殖事業者
- 市内事業者への割引販売額を補助
- 補助上限は1販売先事業者あたり最大10,000円
- 申請手続きがシンプルで分かりやすい
- 予算に達し次第終了のため早めの申請が有利
「吉川市なまず販路開拓・拡大支援事業費補助金」とは？
補助金の概要
本補助金は、吉川市の特産品であるなまずの販路開拓・拡大と、水田を活用した養殖なまず産業の振興を目的としています。市内のなまず養殖事業者が、市内の飲食店などの事業者になまずを割引販売する際の負担を軽減することで、新たな取引のきっかけ作りを後押しする制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 吉川市なまず販路開拓・拡大支援事業費補助金 |
| 実施組織 | 埼玉県吉川市（産業振興部 農政課） |
| 目的 | なまずの販路開拓・拡大及び水田農業における養殖なまず産業の振興 |
| 受付期間 | 令和7年4月1日（火）から令和8年3月13日（金）まで ※予算に達し次第終了 |
| 公式サイト | 吉川市公式サイト |
補助金額と仕組みについて
補助金の額は最大10,000円
補助金の額は、「本来の販売価格」と「実際に割り引いて販売した価格」との差額です。ただし、1つの販売先事業者への販売につき10,000円が上限となります。この上限に達するまでであれば、同じ販売先に対して複数回に分けて申請することも可能です。
具体的な計算例
仕組みをより深く理解するために、具体的な例を見てみましょう。
【ケース1】上限額を一度に活用する場合
市内の飲食店Aに、本来20,000円分のなまずを10,000円で販売した。
→ 差額の10,000円が補助金として交付されます。
【ケース2】複数回に分けて申請する場合
- 4月22日：市内の事業者Bに、本来5,000円分のなまずを0円で販売した。→ 差額の5,000円を申請。
- 8月3日：同じ事業者Bに、本来7,000円分のなまずを販売。事業者Bへの補助金残額は5,000円（上限10,000円 – 既申請5,000円）。→ 差額のうち5,000円を申請。残りの2,000円は事業者Bが負担。
補助対象者の詳細な条件
この補助金を利用するには、以下の要件をすべて満たす必要があります。申請前に必ず確認してください。
- 要件1：事業地・住所要件
吉川市内に住所または事業所を有し、かつ、吉川市内の水田においてなまずの養殖を営んでいること。 - 要件2：納税要件
市税等（個人市民税、個人県民税、法人市民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税及び国民健康保険税）を滞納していないこと。
対象となる事業者・ならない事業者の具体例
| 対象となる例 | 吉川市内に住み、市内の水田でなまずを養殖している個人事業主。 |
|---|---|
| 吉川市内に本社を置く農業法人で、市内の水田でなまず養殖を行っている。 | |
| 対象とならない例 | 市外に住んでおり、吉川市内の水田でなまずを養殖している事業者。（市内に事業所があれば対象） |
| 吉川市内に住んでいるが、市外の水田でなまずを養殖している事業者。 | |
| 市民税を滞納している事業者。 |
補助対象となる事業（経費）
この補助金は、一般的な設備投資などの「経費」を補助するものではありません。販路開拓を目的とした「割引販売」という事業活動そのものが支援対象となります。
- 補助対象事業
市内の事業者（飲食店、小売店など）に対し、なまずを本来の価格から割り引いて販売する事業。 - 対象外となるケース
- 吉川市外の事業者への販売
- 一般の個人消費者への直接販売
- 割引を行わない通常の価格での販売
申請方法と手続きの流れを5ステップで解説
申請から交付までの流れは非常にシンプルです。以下のステップに沿って進めましょう。
ステップ1：補助対象事業の実施（なまずの割引販売）
まず、吉川市内の事業者に対して、なまずを割引価格で販売します。この際、後の申請で必要となるため、販売価格や本来の価格がわかる領収書などを必ず発行・保管しておきましょう。
ステップ2：必要書類の準備
次に、申請に必要な書類を揃えます。様式は吉川市の公式サイトからダウンロードできます。
- 交付申請書兼請求書（様式第1号）
- 本来のなまずの販売価格及び市内の事業者への販売価格が分かる書類（例：事業者への販売領収書の写し等）
- 補助金の振込口座が確認できる書類（例：通帳の表紙をめくった1ページ目の写し等）
- その他、市が必要に応じて提出を求める書類
ステップ3：申請書兼請求書の提出
準備した書類を、受付期間内に吉川市役所の農政課へ提出します。郵送または窓口への持参が可能です。郵送の場合は締切日必着なので、余裕をもって発送しましょう。
ステップ4：審査・交付決定
提出された書類を市が審査します。内容に問題がなければ、交付決定通知書が送付されます。
ステップ5：補助金の振込
交付決定後、申請時に指定した口座へ補助金が振り込まれます。
採択されるための重要なポイントと注意点
ポイント1：予算上限に注意！早めの申請が鍵
この補助金は「予算に達し次第終了」となります。申請期間の最終日まで予算が残っているとは限りません。補助金の活用を決めたら、速やかに事業を実施し、申請手続きを進めることを強くお勧めします。
ポイント2：書類の不備はNG！提出前に必ずチェック
申請書類に不備があると、審査が遅れたり、最悪の場合、不採択となったりする可能性があります。公式サイトにある記入例をよく確認し、記載漏れや添付書類の不足がないか、提出前に何度もチェックしましょう。
ポイント3：5年間の書類保管義務
補助金交付後、申請に関する書類は5年間保存する義務があります。市の検査などが入る可能性も考慮し、ファイルにまとめて大切に保管してください。
よくある質問（FAQ）
Q1. 個人事業主でも申請できますか？
A1. はい、市内に住所または事業所があり、市内の水田でなまず養殖を営んでいるなどの要件を満たせば、法人・個人事業主を問わず対象となります。
Q2. 同じ飲食店に複数回販売した場合、毎回申請できますか？
A2. はい、その飲食店への補助上限額10,000円に達するまでであれば、複数回に分けて申請することが可能です。取引をまとめて一度に申請することもできます。
Q3. 市外の事業者に販売した場合は対象になりますか？
A3. いいえ、対象となりません。この補助金の目的は市内の産業振興であるため、販売先は吉川市内の事業者に限られます。
Q4. 予算が終了したかどうかは、どこで確認できますか？
A4. 予算の執行状況については、吉川市の公式サイトで告知される可能性があります。確実な情報を得るためには、申請前に市の担当課（農政課）へ直接電話でお問い合わせいただくことをお勧めします。
Q5. なまずの販売価格は自由に設定できますか？
A5. はい、販売価格は事業者間で自由に設定できます。補助金の額は、あくまで申請者が設定した「本来の価格」と「実際に販売した価格」の差額となります。ただし、社会通念上、妥当な価格設定が求められます。
まとめ：この機会に吉川市のなまずを広めよう！
「吉川市なまず販路開拓・拡大支援事業費補助金」は、市内のなまず養殖事業者にとって、新規顧客獲得の強力なツールとなる制度です。この補助金を活用して、これまで取引のなかった飲食店や小売店にアプローチし、吉川産なまずの魅力を広めるチャンスです。
- 対象者：吉川市内のなまず養殖事業者
- 補助内容：市内事業者への割引販売額を補填
- 補助上限：1販売先事業者につき最大10,000円
- 申請期間：令和7年4月1日～令和8年3月13日
- 重要ポイント：予算上限があるため、早めの申請を！
まずは吉川市の公式サイトで最新の交付要綱や申請様式を確認し、計画的に準備を進めましょう。ご不明な点があれば、下記の問い合わせ先に相談することをお勧めします。
お問い合わせ先
吉川市 産業振興部 農政課 農政係
住所：〒342-8501 埼玉県吉川市きよみ野一丁目1番地
電話：048-982-9482（直通）
ファクス：048-981-5392
メール：nousei2@city.yoshikawa.saitama.jp