千葉県大網白里市にお住まいの皆様へ朗報です。ご自宅の省エネ化や脱炭素化を進めるための絶好の機会がやってきました。「令和7年度大網白里市住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金」は、家庭での地球温暖化対策を推進し、災害時にも役立つ電力の強靭化を図ることを目的とした制度です。この補助金を活用すれば、家庭用燃料電池(エネファーム)や蓄電池、電気自動車(EV)、窓の断熱リフォームなどの導入費用の一部が補助されます。補助額は最大で25万円と、家計にとっても大きな助けとなります。しかし、この補助金は予算がなくなり次第終了となる先着順です。昨年度も予算上限に達し受付を終了した人気の制度ですので、検討されている方は早めの準備が不可欠です。この記事では、補助金の詳細な内容から申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく解説します。
この補助金の重要ポイント
- 対象者:大網白里市にお住まいで、対象設備を導入する方
- 補助額:最大25万円(対象設備により異なる)
- 申請期間:令和7年5月1日(木)~令和8年2月27日(金)
- 注意点:予算上限に達し次第終了の先着順。申請は設置後の窓口持参のみ。
補助金の概要|大網白里市の脱炭素化を支援
まずは、この補助金制度の全体像を把握しましょう。どのような目的で、誰が実施しているのかを知ることは、制度を深く理解する第一歩です。
正式名称と実施組織
- 正式名称:令和7年度大網白里市住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金
- 実施組織:大網白里市
目的と背景
この補助金は、大網白里市が市民の家庭における地球温暖化対策を後押しするために設けられました。省エネルギー設備の導入を促進することで、二酸化炭素排出量の削減を目指します。さらに、蓄電池やV2H(Vehicle to Home)などの設備は、停電時にも電力を確保できるため、近年増加する自然災害への備えとして「電力の強靭化」を図るという重要な目的も担っています。市民一人ひとりの取り組みが、持続可能なまちづくりに繋がるのです。
補助金額と対象設備|何にいくら補助される?
最も気になるのが、どの設備にいくらの補助金が交付されるかでしょう。ここでは、対象となる設備とそれぞれの補助金額を一覧表で分かりやすくまとめました。
| 補助対象設備 | 補助金額 | 主要な注意事項 |
|---|---|---|
| 家庭用燃料電池システム(エネファーム) | 上限 10万円 | 停電時自立運転機能を有していること。 |
| 定置用リチウムイオン蓄電システム | 上限 7万円 | 住宅用太陽光発電設備が設置されていること。 |
| 窓の断熱改修 | 補助対象経費 × 1/4 (上限 8万円) |
既存住宅の既存窓の改修であること。(新築は対象外) |
| 電気自動車・プラグインハイブリッド自動車 | 太陽光発電+V2H併設:上限 15万円 太陽光発電のみ併設:上限 10万円 |
太陽光発電設備が設置されていること。新車であること。 |
| V2H充放電設備 | 補助対象経費 × 1/10 (上限 25万円) |
住宅用太陽光発電設備及び電気自動車等が導入されていること。 |
重要:設置する補助対象設備は、すべて未使用品(電気自動車等の場合は新車)であることが絶対条件です。中古品は対象外となりますのでご注意ください。
補助対象者と詳細な条件
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、以下のリストでしっかり確認してください。
- 居住・住民登録:補助対象設備を設置した市内の住宅に自ら居住し、その所在地に住民登録があること。
- 市税の納税:申請者の属する世帯全員に市税の滞納がないこと。申請前に必ず納付状況を確認しましょう。
- 費用負担と所有権:対象設備の設置費用を負担し、所有していること。(ローン購入で所有者が販売店等の場合も含む)
- 住宅所有者の承諾:申請者が住宅の所有者でない場合(賃貸など)や共有者がいる場合は、所有者または共有者全員から設備の設置について承諾を得ていること。
- 過去の補助金受給:原則として、過去に同種の設備で市の同様の補助金を受けていないこと。ただし、条件によっては再度対象となる場合がありますので、詳細は市役所にご確認ください。
- 反社会的勢力でないこと:大網白里市暴力団排除条例に規定する暴力団員等でないこと。
補助対象となる設備と詳細要件
補助金を受けるには、導入する設備が市の定める要件を満たしている必要があります。各設備の詳細な要件を確認しましょう。
家庭用燃料電池システム(エネファーム)
都市ガスやLPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムです。発電時の排熱を給湯に利用するため、エネルギー効率が非常に高いのが特徴です。国の指定機関に登録され、停電時自立運転機能を持つものが対象です。
定置用リチウムイオン蓄電システム
太陽光発電でつくった電気や、割安な夜間電力を蓄えておくことができる装置です。昼間の電力需要が高い時間帯や、停電時に活用できます。国の補助事業の対象機器として登録されているものが対象となります。
窓の断熱改修
夏は外からの熱の流入、冬は室内の熱の流出の大部分を占めるのが窓です。既存住宅の窓を断熱性能の高いものに改修する工事が対象です。国の補助事業の対象として登録されている製品を使用し、1室単位で外気に接する全ての窓を改修する必要があります。
電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド自動車(PHEV)
走行中に二酸化炭素を排出しない電気自動車や、外部から充電できるプラグインハイブリッド自動車が対象です。自家用の新車(4輪)であり、車検証の使用の本拠の位置が大網白里市内であること、国のCEV補助金の対象車両であることなどが要件です。
V2H充放電設備
「Vehicle to Home」の略で、電気自動車等に蓄えた電気を家庭用の電力として使用できるようにする設備です。災害による停電時には、自動車が「走る蓄電池」として機能し、非常用電源として活躍します。国のCEV補助金の対象設備であることが要件です。
申請方法と手順|5つのステップを解説
補助金を受け取るまでの流れは、大きく5つのステップに分かれています。申請は設備設置後に行います。手順をしっかり確認し、スムーズな申請を心がけましょう。
- 【STEP1】交付申請書の提出
設備の設置完了後、必要書類を揃えて地域づくり課の窓口に提出します。郵送は不可です。書類に不備があると受付されないため、市のホームページにあるチェックリストで入念に確認しましょう。 - 【STEP2】内容審査・現地確認
市役所で提出された書類の内容が審査されます。また、申請どおりに設備が設置されているか、職員による現地確認が行われる場合があります。 - 【STEP3】交付決定通知
審査の結果、要件を満たしていることが確認されると「交付決定通知書」が市から送付されます。 - 【STEP4】交付請求書の提出
交付決定通知書を受け取ったら、「交付請求書」を窓口に提出します。提出期限は、交付決定の日から30日以内か、令和8年3月14日のいずれか早い日までです。 - 【STEP5】補助金の振込
請求書が受理されてから、概ね1ヶ月以内に指定した金融機関の口座に補助金が振り込まれます。
申請期間と申請場所
- 申請期間:令和7年5月1日(木曜日)から令和8年2月27日(金曜日)まで
- 受付時間:午前8時30分から午後5時15分まで(市役所閉庁日を除く)
- 申請場所:大網白里市役所1階 地域づくり課窓口
- 申請方法:窓口に持参(郵送不可)
採択のポイント|先着順を勝ち抜くために
この補助金は審査によって優劣が決まるものではなく、要件を満たした申請が先着順で受け付けられる制度です。したがって、採択されるための最大のポイントは「いかに早く、不備なく申請を完了させるか」に尽きます。
成功への3つの鍵
- 迅速な行動:補助金の利用を決めたら、速やかに業者選定や工事を進め、申請受付開始後すぐに提出できるよう準備しましょう。
- 完璧な書類準備:市のホームページで公開されている「申請の手引き」を熟読し、「チェックリスト」を使って提出前に何度も確認してください。書類に不備があると、その場で返却され、修正している間に予算が尽きてしまう可能性があります。
- 事前の納税確認:世帯全員の市税に滞納がないことが条件です。滞納が発覚すると、納付が完了するまで受付が保留となります。事前に納税状況を確認しておくことが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請はいつからできますか?
A1. 令和7年5月1日(木曜日)から受付が開始されます。ただし、申請は対象設備の設置が完了した後に行う必要があります。
Q2. 郵送での申請は可能ですか?
A2. いいえ、郵送での申請は受け付けていません。必ず大網白里市役所1階の地域づくり課窓口まで持参してください。
Q3. 予算がなくなったらどうなりますか?
A3. 申請期間中であっても、補助金申請総額が予算額に達した時点で受付は終了となります。市のホームページで随時情報が更新される可能性がありますので、ご確認ください。
Q4. 太陽光発電設備そのものは補助対象ですか?
A4. この補助金では、太陽光発電設備単体での設置は補助対象外です。ただし、蓄電池、電気自動車、V2Hの補助を受けるための前提条件として太陽光発電設備の設置が必要となる場合があります。
Q5. 代理人による申請は可能ですか?
A5. はい、可能です。ただし、申請者本人が作成した委任状(申請書と同一の印鑑を押印)を持参する必要があります。
まとめ|賢く補助金を活用して、快適なエコライフを
「令和7年度大網白里市住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金」は、光熱費の削減や災害への備えに繋がり、地球環境にも貢献できる大変有益な制度です。最大25万円の補助は、最新の省エネ設備導入の大きな後押しとなるでしょう。
成功の鍵は、「先着順」であることを意識した迅速な行動と、不備のない完璧な書類準備です。この記事を参考に、計画的に準備を進めてください。まずは大網白里市の公式ホームページで最新の「申請の手引き」や様式をダウンロードし、詳細を確認することから始めましょう。
お問い合わせ先
ご不明な点があれば、直接担当窓口に問い合わせるのが確実です。
- 担当部署:大網白里市 地域づくり課 環境対策班
- 電話番号:0475-70-0386
- 公式サイト:令和7年度大網白里市住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金について