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愛知県で子ども食堂を運営する皆様へ!2025年度の補助金情報【最大10万円】
愛知県内で子どもたちのために活動されている、またはこれから活動を始めようとお考えの皆様に朗報です。愛知県では、子ども食堂の安定的な運営を支援するため、2025年度「愛知県子ども食堂推進事業費補助金」の公募を開始しました。この補助金は、新規開設に最大10万円、学習支援に最大2万円を補助する制度です。さらに、2025年度からは、5年以上継続して運営されている食堂を対象とした物品更新費用(最大10万円)が新設され、学習支援の対象も体験活動用品やスポーツ用品に拡大されるなど、支援内容が大幅に拡充されました。この記事では、補助金の概要から申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、補助金を活用して活動をさらに充実させてください。
この補助金のポイント
- 新規開設を力強くサポート!最大10万円を補助
- 【2025年度から新設】5年以上継続運営している食堂の物品更新に最大10万円
- 【2025年度から拡充】学習・体験活動支援として最大2万円を補助
- 申請は年3回のチャンス!ただし先着順のため早めの準備が鍵
① 補助金の概要
まずは「愛知県子ども食堂推進事業費補助金」がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。
正式名称と実施組織
- 正式名称: 2025年度 愛知県子ども食堂推進事業費補助金
- 実施組織: 愛知県 福祉局 児童家庭課
目的・背景
この補助金は、愛知県が2019年3月に創設した「子どもが輝く未来基金」を活用して実施されています。目的は、地域における子どもの居場所であり、食育や学習支援の拠点ともなる「子ども食堂」の活動を支援し、子どもの貧困対策を充実・強化することです。子どもたちが安心して過ごせる場所を県内各地に広げ、すべての子どもが輝く未来を実現することを目指しています。
2025年度の主な変更点(拡充内容)
2025年度は、これまでの支援に加えて以下の2点が大きく拡充されました。ご自身の活動が対象になるか、ぜひご確認ください。
- 【新規】物品等更新費の創設: 子ども食堂を5年以上継続して運営している団体を対象に、老朽化した備品の買い替えや施設の改修費用などを最大10万円補助します。長年の活動を支えるための新しい支援です。
- 【拡充】学習推進事業費の対象拡大: これまでの学習教材などに加え、新たに体験活動用品やスポーツ用品、工作用品などの購入費も補助対象となりました。これにより、食事の提供だけでなく、子どもたちの多様な学びや体験活動をより一層サポートできるようになります。
② 補助金額・補助率
この補助金には3つのメニューがあり、対象者や目的によって申請できる内容が異なります。ご自身の状況に合わせて最適なメニューを選びましょう。
| 補助メニュー | 対象者 | 補助上限額 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 子ども食堂開設費 | 新たに子ども食堂を開設する方 | 10万円 (1回限り) |
会場の改修費用や、調理器具・食器・家具などの物品購入費用 |
| 物品等更新費 【2025年度新設】 |
子ども食堂を5年以上運営している方 | 10万円 (1回限り) |
老朽化した物品の更新や、継続のための改修費用 |
| 学習推進事業費 【対象拡大】 |
・既に運営している方 ・新たに開設する方 |
2万円 (年度内1回限り) |
学習支援や体験活動に必要な物品(教材、本、スポーツ用品等)の購入費用 |
補助率と計算例
この補助金は、補助対象経費として認められた金額を、上限額の範囲内で補助する定額補助です。補助率は実質10/10(100%)となります。
【計算例】新規開設で12万円の経費がかかった場合
冷蔵庫購入費: 80,000円
調理器具一式: 40,000円
合計経費: 120,000円
→ 補助上限額が10万円のため、補助金額は100,000円となります。
③ 対象者・条件
補助金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。申請前に必ず確認しましょう。
実施主体の主な要件
- 団体のルールを定めた定款又は会則を備えていること。
- 営利、宗教活動、政治活動を目的としないこと。
- 公序良俗に反する活動を行わないこと。
- 暴力団等と関係する団体でないこと。
実施方法の主な要件
- 原則として月1回以上、定期的に開催すること(年間10回以上)。または学校の長期休暇期間中に実施すること。
- 1回あたり、子ども又は保護者が合わせて5人以上参加できる規模であること。
- 事業実施時には、常に責任者を配置すること。
- 食品衛生管理のため、開始前に所管の保健所に相談すること。
- 子どもの食物アレルギーの有無を確認し、適切な対応を行うこと。
- 万が一の事故に備え、必ず保険に加入すること。
④ 補助対象経費
どのような費用が補助の対象になるのか、具体例を見ていきましょう。
対象となる経費の具体例
- 改修費(開設費・更新費): 手すり設置、スロープ設置、水回り工事費など
- 備品費(開設費・更新費): 調理器具、食器、PR用のぼり、冷蔵庫、テーブル、椅子などの家具類
- 学習推進事業費:
- 学習教材(ドリル、参考書など)
- 本類(図鑑、絵本、紙芝居など)
- 知育玩具
- 体験活動用品(2025年度から対象)
- スポーツ用品(2025年度から対象)
- 工作用品(2025年度から対象)
対象とならない経費
以下の経費は補助の対象外ですのでご注意ください。
- 食材費
- 人件費、謝礼
- 家賃、光熱水費などの運営費
- 振込手数料
- その他、事業に直接関係しないと判断される経費
⑤ 申請方法・手順
申請は「あいち電子申請・届出システム」を利用したオンライン申請のみです。手順をしっかり確認して、スムーズに進めましょう。
重要:この補助金は実績払いです。原則として、補助対象となる物品等をすでに購入し、支払いが完了していることが申請の条件となります。
申請スケジュール
申請期間は、新規開設者と既開設者で異なります。また、それぞれ年3回の受付期間が設けられています。
(1) 新規開設者【開設費および学習推進事業費】
| 回 | 申請期間 | 対象となる開設・購入期間 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2025年7月1日~7月14日 | 2025年4月1日~6月30日 |
| 第2回 | 2025年12月1日~12月12日 | 2025年7月1日~11月30日 |
| 第3回 | 2026年2月20日~3月6日 | 2025年12月1日~2026年3月31日 |
(2) 既開設者【物品等更新費および学習推進事業費】
| 回 | 申請期間 | 対象となる購入期間 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2025年7月1日~7月14日 | 2025年4月1日~6月30日 |
| 第2回 | 2025年10月1日~10月15日 | 2025年7月1日~9月30日 |
| 第3回 | 2026年1月16日~1月30日 | 2025年10月1日~2026年1月30日 |
※「物品等更新費」は、2020年3月以前に子ども食堂を開設した方のみ申請できます。
申請のステップ
- Step1: 物品の購入と支払い
対象期間内に、補助を受けたい物品の購入と支払いを済ませます。領収書やレシートは必ず保管してください。 - Step2: 必要書類の準備
愛知県の公式サイトから申請書類一式(Excelファイル)をダウンロードし、必要事項を記入します。以下の書類も併せて準備しましょう。- 交付申請書
- 事業計画書、収支予算書
- 購入した物品等の見積書・領収書の写し
- 団体の定款又は会則
- 活動の様子がわかる写真やチラシなど
- 補助金振込先口座の通帳の写し
- Step3: 電子申請
受付期間内に「あいち電子申請・届出システム」から申請します。準備した書類を添付して送信します。ファイルサイズは合計20MB以下にする必要があります。 - Step4: 審査・交付決定
愛知県にて申請内容の審査が行われ、交付が決定されると通知が届きます。 - Step5: 補助金の受領
指定した口座に補助金が振り込まれます。支払予定時期は申請回によって異なり、申請から約2~3ヶ月後が目安です。
⑥ 採択のポイント
この補助金は要件を満たしていれば採択されやすいですが、予算には限りがあり、先着順となっています。確実に採択されるために、以下のポイントを押さえましょう。
最大のポイントは「スピード」
本補助金は申込先着順です。予算がなくなり次第、受付期間中であっても締め切られる可能性があります。申請受付が始まったら、できるだけ早く申請することが最も重要です。
申請書作成のコツと注意点
- 補助要件を再確認する: 保険への加入や保健所への事前相談など、実施方法の要件をすべて満たしているか、申請前にもう一度チェックしましょう。
- 書類の不備をなくす: 領収書の日付が対象期間内であるか、金額は正しいかなど、提出書類に不備がないよう細心の注意を払いましょう。記入漏れや添付忘れは審査の遅れや不採択の原因になります。
- 対象経費を明確にする: 申請する経費が、補助金の目的(子ども食堂の開設、継続、学習支援)にどのように貢献するのかを明確に説明できるようにしておきましょう。
よくある不採択理由
- 申請期間外に申請してしまった。
- 物品を購入する前に申請してしまった(実績払いの原則違反)。
- 領収書などの証拠書類が不足していた。
- 対象外の経費(食材費や人件費など)を申請に含めていた。
- 申請した時点で、すでに予算上限に達していた。
⑦ よくある質問(FAQ)
Q1. 申請は年度内に1回だけですか?
A1. はい、申請は年度内に1回限りです。例えば、第1回で学習推進事業費(上限2万円)を申請した場合、同じ年度内に開設費(上限10万円)を追加で申請することはできません。計画的に申請しましょう。
Q2. これから子ども食堂を開設予定ですが、申請できますか?
A2. 新規開設者の第3回申請期間(2026年2月20日~3月6日)では、開設予定の方も申請対象となります。ただし、その場合でも申請する物品は購入済みである必要がありますのでご注意ください。
Q3. 補助金はいつもらえますか?
A3. 実績払いとなり、申請・審査後に支払われます。公式サイトには支払予定時期が明記されており、例えば新規開設者の第1回申請分は2025年8月末、既開設者の第1回申請分は2025年9月末が予定されています。
Q4. 5年未満の運営ですが、冷蔵庫が壊れました。更新費は使えませんか?
A4. 残念ながら、2025年度に新設された「物品等更新費」は、2020年3月以前に開設し、5年以上運営している子ども食堂が対象です。5年未満の場合は対象外となります。
Q5. パソコンやタブレットは学習支援の対象になりますか?
A5. 公式サイトの具体例には記載がありませんが、「学習支援に必要な物品」と解釈できる可能性があります。ただし、汎用性が高く高額な備品は対象外となるケースも多いため、購入前に必ず愛知県の担当課へ問い合わせて確認することをお勧めします。
⑧ まとめと次のアクション
今回は、2025年度「愛知県子ども食堂推進事業費補助金」について詳しく解説しました。
重要ポイントの再確認
- 3つの支援メニュー: 「新規開設(最大10万円)」「5年以上継続の物品更新(最大10万円)」「学習・体験支援(最大2万円)」
- 2025年度の拡充点: 5年以上運営者向けの「物品等更新費」が新設。学習支援の対象にスポーツ・体験活動用品が追加。
- 申請の鍵: 実績払い(購入後の申請)であり、申込先着順。予算がなくなり次第終了。
- 申請方法: オンライン申請のみ。申請期間は新規・既設で異なるので注意。
この補助金を活用することで、子ども食堂の立ち上げや活動の質向上に大きく繋がります。ぜひ、この機会を逃さず申請を検討してください。
次に行うべきこと
- 公式サイトで詳細を確認: まずは愛知県の公式ウェブページで、最新の交付要綱や申請様式をダウンロードしましょう。
- 申請計画を立てる: どのメニューで、いつ申請するかを決め、カレンダーに登録しましょう。
- 書類の準備を開始: 申請に必要な書類(領収書、会則など)を今から集め始めましょう。
- 不明点は問い合わせる: 少しでも疑問があれば、迷わず下記の問い合わせ先に連絡して確認しましょう。
問い合わせ先
愛知県福祉局児童家庭課 子ども未来応援グループ
〒460-8501 名古屋市中区三の丸三丁目1番2号(愛知県庁西庁舎3階)
電話: 052-954-7468
FAX: 052-971-5889
メールアドレス: kodomoshokudou@pref.aichi.lg.jp